67.小学生のモミモミ
目的がハッキリしたメイドさん達です。
『お帰りなさいませ、カイト様』
部屋に帰ったら大勢の女性の声に迎えられた、
「ただいま、ずいぶん賑やかだね」
「お兄ちゃん、今新しいメイドさんの日置さん達とお話しをしていたの」
葵咲の少し高い声。
並んでいるのは高校生くらいにしか見えないお姉さんメイド、今までのママメイド達は丈の長い服と、長いスカートだったけど、お姉さんメイド達のスカートは膝上だし、ノースリーブの子やワンショルダーの子もいて、肌色が眩しい。
「カイト様、お帰りなさいませ、わたくしメイドの日置呉葉と申します」
しっかりした感じの女の子がズイッと前に出てお辞儀をする。
「わたくし、熊野百葉です、よろしくお願い致します」
頭を下げるとツヤツヤの黒髪が眩しい子だよ。
「有田葉子18歳です、お願いします」
ホルターネックのメイド服、色物なんだけど、この子が着ると様になる。
「紀ノ川葉月、こうしてお仕えするのは初めてですけど、一生懸命頑張ります」
顔より先に胸元に視線が行く、そんな子だよ。
「わたしは桂川木の葉です、この春メイド学校を卒業しました」
ポニーテールに結んだ髪がユラユラ揺れて、お触りしたくなる子だね。
「木津秋葉です …… あの、頑張ります」
明らかに緊張してガチガチに硬くなっている子だよ、俺がほぐしてあげないとね、主人だから。
キレイなお辞儀をする6人のメイドさん、なんと言うか顔つきが似ている、いわゆる個性的な顔立ちで、美人さんと言った感じではないけど、素朴な子の方が和むんだよね。
そして列の一番端にいる3人のおチビさん、今日は白シャツに紺色のサスペンダーの制服を着ている。
「カイト様、わたし達をこの家に置いてください、言う事を聞きます、何でもお手伝いします、宿題もキッチリやりますから」
「実紅梨ちゃん、大丈夫だよ、ママ達が帰って来るまでは、ここが実紅梨ちゃん達のお家だからね」
「ホントに?」
「そうだよ、黄美夏ちゃんも白音ちゃんも、お姉さんメイドさんの言う事を良く聞いてね」
「うん、分かった!」
▽▽
メイドさん達が総入れ替わりとなり、生活が変わるかと思っていたけど、意外にそのまま、いつも通り葵咲と食事をしたら、街の明かりを見ながらお茶する。
「カイト様、葵咲様、こちらにお茶を置いておきますね」
「うん、ありがとうね、秋葉ちゃん」
ちゃん付けで呼ばれて顔を真っ赤にする木津秋葉ちゃん、やはりママメイド達と違って経験値が足りないね。
「お兄ちゃん」
「何? 葵咲」
「いやね、今日は言いたい事が多過ぎて、どこから話せば良いのか分からないの」
「まぁ、俺もそんなところだよ、葵咲は俺から離れないでね、絶対だよ!」
俺の言葉に目をまん丸にして固まっている美少女、やがて普段の完璧な表情に戻ると、
「わたしはお兄ちゃんの妹だよ、どこにも行かないって。
それより、雲母さん達に子種を授けたのでしょ、女としてお礼を言うわ」
「やっぱり、その話しか、実はクラスの子達も大勢いなくなっていて、すごい責任を感じたんだよ」
「前々から思っていたけど、お兄ちゃんの感覚はずれているよね、子供を授けたんだよ、自慢するところだって」
「葵咲、妊娠すると10カ月、いやもっと長い期間子供に振り回されるんだぞ、その人の人生設計が大幅に狂っちゃうよ」
「人生設計は変わると言う点は同意するわ、良い方に変わるのだけどね、
お兄ちゃん、分かっていると思うけど、新しいメイドさん達の人生も変えて上げないとダメよ」
「やっぱりそうかー、あんな露出の高い服を着ているから、そう言う事をすると分かっていたけど」
「メイドさん達のお顔を見て、どう感じたかしら? ちょっと地味な印象だったでしょ、
ああ言ったお顔の子はなかなか男性のメイドに選ばれないんだって、ほとんどが女の主人に仕えるみたいよ」
「まぁ、女性だってメイドさんを使う人はいるだろうけど」
「そうよ、だけど女の人に仕えるメイドさんは雇用期間が長くて、妊娠・出産をしてもそのまま雇われる人が多いって言っていたわ」
「それは良い事だよね」
「逆よ、いつまでも同じ人を雇っていたら新人さんの出番が無くなっちゃうでしょ、新しいメイドさん達はこの春メロディ学園を卒業したけど職が無くて“研究科”と言う形で学園に残っていたんだって」
「俺に残された道は一つだけなんだね」
「女の子を幸せにする道よ、お兄ちゃん」
▽
メイドさん二人がかりで服を脱がせてもらうと、浴場にはバスタオル一枚の木の葉ちゃんと葉子ちゃん。
「これよりカイト様のお身体を清めさせて頂きます」
「うん、お願いね」
主人の身体を洗う時は手の平で優しく擦るのが基本だって、ママメイド達に比べるとギゴチなさが残るし、力の入れ具合もまだまだなんだけど、
なんと言うか人に何かをしてもらう、それだけで気持ち良いよね、
丁寧に洗ってもらった後はジャグジーでリラックスしていると葉子ちゃんが訊いて来る、
「カイト様、今日はお疲れでしょうか?」
「ああ、色々あった一日だったしね」
「そうですよね、一日の汗を流してくださいませ」
後で分かった事だけど“お疲れでしょうか?”と訊いて来るのは、エアーマットの上で気持ち良い事しましょうって言う意味だって。
▽
脱衣所には呉葉ちゃんと百葉ちゃん、そして実紅梨ちゃんが待っていてくれて、タオルで優しく身体を拭いたら、オイルを塗って、パウダーをつけてくれる。
こう言った事は実紅梨ちゃんにはまだ無理で、俺の事を黙って見ているだけなんだけど、ジッと見ていたと思ったら、急に目を逸らしたり、今日は様子が変。
「実紅梨ちゃん、どうしたの?」
「いえ、別に」
俺と目をあわそうとしない、目線はもっと下、ハハーン、乳首を見ているんだね、
葵咲が俺の上半身を見て大騒ぎをしたけど、こちらの世界では男のお胸はセクシーらしい。
「実紅梨ちゃんは良い子だから、俺の胸を特別に触っても良いよ」
耳まで真っ赤になった少女、お姉さんメイドはそんな子を煽る、
「いいなぁ、実紅梨ちゃん、ご主人様からのご褒美だよ」
「そうだよ、こんな事言ってくれる男の人はいないよー」
小さな手が俺の胸に伸びるとペタペタと触る、最初は緊張していたけど、次第に大胆になっていき、表情も緩んで来た、
“あ~、これは女の人の胸を触って喜んでいる男子中学生の表情だよ”
子供だと思っていた実紅梨ちゃんも思春期の入り口に入って来たんだね。
女性の胸は豊満さに惹かれるのだけど、こちらの世界の女性はどうして男の胸に惹かれるのかな。
貞操逆転世界です、男性の胸はセックスシンボルな世界です。