33.ママソープ
メイドの定番お風呂でご奉仕です。
「カイト様、お風呂に入られるのですか?」
「うん、もう湧いているよね」
「はい」
メイドの紅玉さんは黙って俺に従い、脱衣場までついて来る。
「お召物を失礼致します」
そう言って俺の服を脱がしてくれた、正直言うとお風呂まで一緒とは抵抗が有ったけど、断るとこの世の終わりみたいな表情をするので、お任せだよ。
俺を裸にしてくれると、静かに浴室に行く扉を開け送り出してくれる。
「カイト様行ってらっしゃいませ」
浴室にはバスタオルを巻いた琥珀さんが待っていた、髪を上げて、卵型の輪郭がはっきり見え美人顔だ、タイルの上にひざまずいて三つ指をついてご挨拶。
「カイト様、本日のお風呂の相手を務めさせて頂く琥珀です、一生懸命ご奉仕致しますね」
「うん、よろしくね」
何となく覚悟はしていたけど、背中を流してくれるんだ、メイドあるあるだと思うかもしれないけど、実際に女の人と一緒に浴場にいるのは、気恥ずかしいよ。
お風呂場を見てみると色々と物が増えている。
“あれ、こんな椅子あったかな?”
洗い場の椅子が大きくなっているし、形も変だ。
「お背中を流させてもらいます」
洗面器で泡を立てると、真っ白な指でそれをすくい、俺の身体に優しく塗っていく。
距離感が絶妙なのだ、メイドさんの手の平と俺のボディーの間には必ず泡が有って、直接触れ合う事が無い、それでいて体温が伝わってくる。
夜のお店ってこんなサービスを受けられるのか? 男子高生には刺激が強過ぎ、血液が一か所に集まり、禍々しい石柱を内から支えている。
琥珀さんの身体を守るのはバスタオル一枚、男の俺がその気になれば一瞬で組み敷く事が出来る弱々しい羊だ。
それでも俺は耐えた、俺に奉仕してくれているのは、行き場の無いママ、可愛い娘の為にわが身を捧げているのだ、そんな相手に無体など、人の道に外れてしまう。
そう考えて娘の黄美夏ちゃんを思い浮かべる。
髪をサイドポニーにした小一の女の子、ツヤツヤの髪と、プニプニ頬っぺ、日焼けなんて全くしていない赤ちゃん肌、きっと服の下も真っ白だろう……
煩悩を追い払うつもりが、逆に石柱は削り出した玄武岩の様に荒々しくなり、炎の吹き出しを待っている。
俺はロリコンじゃないよ、小さい子はみんな可愛いよね、普通だよね。
足の指の間までキレイにしてくれた琥珀さん、今はシャワーで泡を流してくれている。
「シャワーの温度は少し下げてみたけど、いかがですか、冷たかったら言ってくださいね」
「ああ、気持ち良いよ、ありがとう」
メイドの琥珀さん、俺が凶悪な武器の取り扱いに苦労していたから、火照りを冷ましてくれているんだね。
「カイト様、ジャグジーへどうぞ」
俺は促されるまま、円形の浴室に身体を入れる、小さな泡がはじけながら肌を刺激してくれる。
「カイト様、お話し宜しいですか?」
ジャグジーに寝ている俺に琥珀さんが声をかけて来た。
「どうぞ」
「わたくし共メイドの仕事は、ただご奉仕をするだけではないのです、常にご主人様の心と体を最高の状態に維持するのも、仕事のうちなのですよ」
「それは、有り難いね」
「まだ、日も浅いわたくしがこの様な事を言うのははばかられますが、カイト様はストレスが溜まっている様に見受けられました。
よろしかったらストレス解消をなさいますか?」
「それじゃ、お願いします」
「かしこまりました」
そう言うと琥珀さんは、特大ビーチマットを取りだして、ローションを練っている。
「さぁ、カイト様、こちらにどうぞ、滑りますのでご注意ください…… あっ、こちらが頭ですよ」
いつの間にか浴室の照明は落され、暖色系の間接照明だけになっている。
俺は言われるままビーチマットにうつ伏せ、実はこの時点で充血が始まっている。
「カイト様、只今よりご奉仕をさせて頂きます」
ギュギュと言うビニールの音とローションの水音が浴室を満たす。
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俺はやりたい放題、同級生、後輩、女子大生今までに何人とシタのだろう、50人くらいかな?
数十人の女の子と仲良くしてきた、やりたい放題に腰を振っているだけに見えるかもしれないけど、
“最中”は色々と考えているんだよ、色々声をかえてあげるのは当然として。
この体位は辛そうだからかえてあげようとか、この子は胸がコンプレックスだから優しく攻めてあげようとか、最後は女の子を上にして果てようとか……
だけど、琥珀さんのマットはそんな事は何も考えずにただ寝ころんでお任せ。
もしも童貞の状態でこんな昇天サービスを受けたら絶対に嵌ってしまうよ、と言うか普通の交わりが出来なくなりそう、これは別世界の扉を開いてしまたのだろうか。
ローションを洗い流し、ポンポンと優しくタオルを当てて水気を取ってくれる琥珀さん。
「先に上がらせてもらうよ」
「はい、カイト様」
服を脱いだ時は煌々とした白い灯りの脱衣所だったけど、いつの間にかオレンジ系の薄暗い照明、
そんな薄暗い中にクッキリとサイドポニーの白い顔が浮かんでいる、琥珀さんの娘の黄美夏ちゃんだ。
ノースリーブから差し出される枝みたいな細い腕。
「カイト様、タオルをどうぞ」
「ありがとう、黄美夏ちゃん、もしかしてずっとここで待っていてくれたの?」
やばい、もしかしてママとのお馬さんごっこがバレたか、いや落ちつけ、曇りガラスで向こうは見えないはず。
「はい、ママのご奉仕を受けて頂きありがとうございました」
小さな女の子は自慢気に感謝を伝えて来る。
“わたしのママが最初よ”
そんな表情だ。
終わった、人として終わってしまった、黄美夏ちゃん、どうして君は天使みたいな顔をして、そんな凄い事を言えるの?
その後紅玉さんにボディーオイルを塗ってもらい、パウダーをつけてもらい、簡単なマッサージもしてもらったよ。
ストレス? 何ですかそれ。
ソ〇プランドを想像してみてください。