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貞操逆転世界で好き放題  作者: miguel92
引っ越し少女編

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120/124

120.大事なところを触られました



 教室に着くとムッチとイクミンが待っていた。

七海美ななみちゃん、今日は遅かったね」


「そうかなぁ、二人が早いんじゃない?」


「それよりか七海美ななみちゃん、新しいドラマは観ている?」

 ムッチが訊いて来るけど、こっちの世界のドラマはあんまり面白くないの。

 男の人が出てくるけど、本物じゃなくて体格の良い女の人がベリーショートにしているだけなのよ。


 格好だけ見れば男の人に見えなくはないけど、話し出すと声が女の人の声で興ざめなのよね。


「わたしは、シークレットポリスAAAの方が面白いけど」

 シークレットポリスAAAはニチアサアニメを実写にしたような特撮ものよ、通称トリプルA。

ピンチになると変身して敵と戦うのだけど、意外にしっかりとした話で面白いし、登場人物は女の人だけなのよ。

 気がつけば津樹子つきこ姉さんやママも一緒に見ていたりする。


「あー、トリプルAね、あれって特撮じゃないのよ、もっと大人が見るドラマを見なさいよ」

 ムッチが口を尖らせてくるけど、偽者の男の人を観てもね。



「ムッチ、それよりも今はスモーよ」

 イクミンが自慢げに言ってくるけど、お相撲でしょ、面白いの?


「え~、今そんなのが流行っているの?」


「ちょっと、七海美ななみちゃん、大丈夫? プチ・ジュニとか見てないの」

「そうだよ、もの凄くクールだよ」

「イクミンが好きなのはスモーじゃなくて、カイト君でしょ……」

 隣の班の子も話に入って来る。


「pigdogの動画観た?」

「あっ、知っている、わたしもpigdogで観た……」


 そうそうpigdogって動画サイトの事よ、最初は動物の動画ばかりだったからそんな名前がついたらしいけど、変わった名前よね。


 教室の後ろに行って取り組みを始めたみんな。



 ▽▽



 違う世界だけど、小学校の授業はあんまり変わりがなくてビックリしたわ、だけど違う授業もあって、芸術。

 クラスを三つに分けて、音楽と書道と絵画を順番に回っていくのよ。


 わたしは、音楽に振り分けられたのよ、音楽室には一人一台オルガンが置いてあって、順番に演奏していくのよ。

 昔キーボード教室に通っていた事があるから、あっという間に優等生になれたわ。

「すごいわねー、七海美ななみさん、運指がキレイですよ」

 音楽のサチ先生が褒めてくれる。


「はぁ、ありがとうございます」


「ピアノも弾いてみたらどうかしら、きっと素敵な音楽になるわよ。

今日の放課後に音楽室に来られるかしら?」


「はい、わかりました」


 ▽


 給食の時間、放課後にお呼ばれされた事をムッチとイクミンに話すと二人ともニヤニヤ笑っている。


「やっぱりねぇー、七海美ななみちゃん、可愛いもん」

「サチ先生に選ばれるなんて、威張っていいわよ」

「大丈夫、音楽室の前で待っていてあげるから」


 サチ先生はもう30も半ばだと言うのに、子供がいないみたいなの。

 異常性癖で子供を取り上げられたって言っていたけど、どういう意味なのかしら。



 ▽▽



 ムッチとイクミンは変な事を言っていたけど、サチ先生は丁寧に教えてくれるわよ。


「はい、七海美ななみちゃん、とっても良いわよ、だけど薬指をもう少し内側に回すとキレイな運指になるわよ」

 サチ先生はそう言うとわたしの手を握るの、ひんやりしているけど汗で濡れているのが分かるわ。


 わざわざわたしの為に授業をしてくれるのだから気持ち悪いなんて言ったら失礼よね、だけど、サチ先生は手を握るだけではなくて、身体を密着させてきたの、吐息が耳に当たってイヤだって。


「あらあら、七海美ななみちゃん、どうしちゃったのかな、上手く集中出来ないのかな?」


 わたしは恥ずかしくてうつむくだけ。


「それは困ったわねぇ~

 あっ、そうだ、集中するいい方法があるのよ」


 先生はそう言うとわたしの横に座ると、スッとわたしの腰を持ち上げ抱っこさせられる。

 もはや吐息が当たるレベルじゃないわよ、抱っこされているので、先生の手がわたしの両脇に伸び逃げられない、フンフンと鼻息が耳元で聞こえてくる。


「 …… あの、 やめてください …… 」


「あら、七海美ななみちゃんは先生の授業が嫌いなのかな?」


「だけど……」


「ふーん、仕方ないわねぇ、お母様が悲しみますね」


 天涯孤独になったわたしの家族になってくれた房子ふさこママ、嫌われたら捨てられてしまうかもしれない。

 そこから先はサチ先生のされるがままのわたし。


 後ろから抱かれていたのに、いつの間にか対面になると、サチ先生はキスしてきたの。

 初めてのキスが音楽の先生、粉っぽい化粧品の臭いがもの凄く気持ち悪いけど、心を殺して我慢しているの。

“早く終わらないかなぁ”


 先生はわたしの服のボタンを外すと胸を触り始めたの、こんな子供の胸を触って楽しいの?

 ベタベタとわたしの胸をまさぐった大人の指はパンツに伸びていく。

“そこはダメ!”


 わたしは身体をバタバタ動かして抵抗するけど、最後は大人の力に負けて先生が入って来たの……



 音楽室の床に落ちたパンツを拾うわたし、こんな事たいしたことないのよ、大人ならみんなやっている事だよ。

 そうやって自分に言い聞かせて来たわたし。




 貞操逆転世界でもロリコンがいます。

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