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貞操逆転世界で好き放題  作者: miguel92
男性居住区編

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114/124

114.男の子のお仕事

 紅楽々と表示するとフリガナが乗らないので、紅楽楽に直してあります。



 カーテンが開いたけど、夜から降り始めた雨でまだ夜明け前みたいだよ。

 乗馬はお休みして、ストレッチをしたら朝ご飯、そして勉強。

 お馬さんに乗ってないから、勉強がはかどらない、何と言うかイライラするような感じ、こういう時こそテニスをすれば良いのだけど、この天気じゃ無理だね、お昼は何をするのかな?


当真とうま君、どうしました? さっきから上の空ですよ」

 紅楽楽くららママが甘い声で訊いてくる。


「え~、別に」


当真とうま君、今日はお仕事をお願いしても良いかな?」


「お仕事って?」


「メイド達の事は聞いているかな、あのクズ女達は男の子に対して威張った態度を取っているからメイドに落とされたのよ。

 男の子に仕える事で、奉仕の心を教え込むのだけど、当真とうま君は優しいから調教をしていないでしょ、それで生意気な態度を取るようになってきたのよ」



 そうなのかな? いつも食事の準備をしてくれるし、お風呂ではマッサージをしてくれるお姉さん達だよ。

 調教って痛い事をするんだよね、別に嫌なことをされたわけじゃないし、なんか嫌だな。


 そんなボクの気持ちを見抜いたのか、紅楽楽くららママが言う。

当真とうま君は痛い事をするのが嫌いなのかな?」


 ボクは黙って頷く。


「そうなの、当真とうま君は優しい子だもんね。

 だけどね、それは優しさじゃないのよ、調教をしないとメイドさん達がどうなるか知っている?」


 ボクは首を左右に振る。


「この社会ではね、女は余っているのよ、男の子を大切に出来ない女はどうなるかって言うと……」


 紅楽楽くららママの話は聞いていて背筋が冷たくなったよ。

 ボクは男だから信じられないほど贅沢をしているけど、女の人は生きていくのも大変な社会なんだね。



 ボクは紅楽楽くららママに短パンに着替えさせてもらうと、正しいイジメ方を教えてもらう。


 ▽


 屋敷のメイドは差別化の為にブサイクを選んだ、とは言っても、女性ばかりの貞操逆転世界では美醜基準がインフレしている。

 現代日本ではちょっと地味で普通の子と呼ばれるレベルの娘がメイドに選ばれた。

 あくまでも普通の娘だ、本当の醜女しこめはそもそもメイドになれない。


 そして小学男児は女性をとりあえず“ブス”と呼ぶ習性を持っている。




 運動部屋に入ると、ブサ顔のメイドさんが、跪いて待っていた。

当真とうま様、わたくし愚かなメイドです、調教をお願い致します」


 鼻があぐらをかいた顔のメイドさんだ、ここまで来るとボクも覚悟が決まった。

 目の前にいるのはいつもお世話してくれるメイドさんじゃない、いじめっ子のカヨやエリ達だ。

“いつもボクや七海美ななみちゃんに意地悪してくれたな!”


 ボクはビーチボールを意地悪メイドの方に蹴る。

「そいつを拾え」


 情けない声で返事をしてボールを拾ったクズ女。

「そのボールを落とさなかったら、調教は終わりにしてやる」


「はい……」


 返事が終わる前にボクはクズの尻を蹴る。


 ちょっと力加減を間違えた、蹴りが強すぎて、最初の一蹴りで前に倒れてしまったよ。

 調教は痛みを与えるのではなく、これから痛くなるかも、と言う恐怖感を味あわせないといけないんだって。


 そんな事は忘れて、クズ女に向かって行き、体重をかける。


 ▲


 ▽同時刻、地下二階▽


 水滴バッジの広尾連絡官、食い入るようにモニターを見ている。

「これは想像以上だな」


「優しい子ですので心配しておりましたが、こんなに男らしいとは、嬉しい限りです」

 花紅弥かぐやママが誇らしげに言う。


「その優しさを逆手に取った誘導も見事だったぞ、後で褒めておこう」

 調教を受けない女性は無惨に処刑される、いくら男尊女卑のこの世界でも、そんな事は有り得ないが、純真な小学生はしっかりと信じ込んだようだ。


「見てください、今度はかなり高温です!」

 オペレーターが声を上げると、部屋中のみんなは赤外線映像を注視する。

 自分から短パンを脱いだのはオスの本能であろう、形がハッキリとわかるくらい充血しているのが分かる。


「今回は間違いない、これは一気に階段を登ったな、学校の手配をしよう」


 紅千代べにちよ花紅弥かぐやはハイタッチをして喜びを分かち合っている。



 女性ばかりのこの世界、男性は草食系を極め、通常では勃起をしない。

 唯一の方法が暴力、性欲が枯れ果てた男性に疑似的な性欲を感じさせ勃起をさせ、自然交接に励ませる。

 それまでにどれだけの女性が涙を流そうが知った事ではないと言うのが、男性管理局の方針だ。



「連絡官、学校に行くと言う事ですが、私たちはどうなるのでしょうか?」


「基本は今まで通りだ、家庭での勉強が減ると手持ち無沙汰になるかもしれないが、見知った顔がいなくなると喪失感を味わうかもしれないのでな。

 もしかしたら夜の仕事が増えるかもしれないぞ」



「かしこまりました、それと当真とうま様は一人での食事を嫌います、同席を願えますか?」


「それは無理だ、男性に生活の臭いがつくのはよくない」


「わかりました」



 男性の天国に見えますが、実は養鶏場並みに管理されています。。

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