3 幕開け、二次試験の重圧
国立横浜黎明学園、二次試験。
一次試験という名の嵐が過ぎ去り、残ったのは千名弱の精鋭たち。だが、本当の地獄はここからだった。筆記、魔術、そして武術。三つの試練の合計点で、わずか100名のみが、黎明の門を真に潜ることを許される。単純計算で200倍以上。その数字が、俺たち新入生候補の肩に、ずしりと重くのしかかっていた。
最初の筆記試験。
薄暗い大講義室に、カリカリというペンを走らせる音だけが響く。ダンジョン構造解析、魔物危険度分類、エンシェント・ルーンの基礎……どれもこれも、一筋縄ではいかない難問ばかりだ。
「(くそっ、この問題、全然わかんねぇ……けど、こっちはどうだ! お、これ、母さんのノートにあったやつじゃねぇか! まじかよ、母さん、サンキュ!)」
俺、北条雷牙は、内心でガッツポーズを決めていた。親父から渡された母さんの形見のノートが、奇跡的に役に立ってやがる。ヤマ勘と母さんの置き土産で、なんとか食らいついていく。
隣の席では、梶原雫音が小さな眉間に皺を寄せながらも、滑らかにペンを進めていた。時折、難しい顔をして首を傾げている俺の方をチラリと見て、心配そうな表情を浮かべているのが視界の端に入る。
「(あの人、大丈夫かな……筆記、苦手なのかもしれない……)」
そんな彼女の心配をよそに、俺は冷や汗をかきながらも、なんとか解答用紙を埋めていった。
他の受験生たちも様々だ。自信満々にペンを走らせるエリート然とした奴、頭を抱えて完全にフリーズしている奴、中には早々に諦めて窓の外を眺めている奴までいる。
そんな中、俺の斜め前方に座る一人の男が目についた。神子柴光輝。色素の薄いサラサラの髪に、整った顔立ち。まるで物語に出てくる王子様みてぇな優男だが、その雰囲気はどこか違う。
エリート然とした奴らのように自信満々というわけでも、俺のように必死というわけでもない。ただ、驚くほど静かに、そして淀みなくペンを走らせている。その澄んだ瞳は、難問を前にしても一切揺らいでいないように見えた。
「(なんだあいつ……やけに落ち着いてやがるな。見た目は優男だが、妙な存在感がある……)」
この時点で、既にふるいは始まっているのだ。
息つく間もなく、次は魔術試験。
広い演習場には、頑丈そうな的がいくつも設置されている。ここで、俺たちは己の魔法の才を問われる。
「受験番号2048番、北条雷牙! 前へ!」
試験官の声に、俺は渋々といった感じで的の前に立つ。周囲の視線が痛い。
「……北条君、もう少し魔力を込めてみたまえ。その程度では、ゴブリン一体怯ませることも難しいぞ?」
初級の雷魔法サンダー・ショットを放った俺に、試験官が呆れたように告げる。的は、ほんの少し焦げただけ。
「……これが、俺の全力っス……」
歯噛みしながら答えると、周囲からクスクスという失笑が漏れた。雫音が、心配そうに俺を見つめているのが分かった。
「(北条さん、本当に魔力が低いんだ……でも、きっと何か他にすごいところが……!)」
彼女の無言の応援が、逆に今の俺には少し辛かった。
対照的だったのは、やはり梶原雫音だ。
彼女が杖を構え、呪文を紡ぎ始めると、演習場の空気が震えた。
「水の精霊よ、我が声に応え、その力を示し給え! ――《アクア・ストリーム・インパクト》ッ!」
放たれたのは、もはや水球ではなく、小型の津波。轟音と共に的を飲み込み、木っ端微塵に粉砕した。
「ひゃわわっ! ご、ごめんなさい! またやっちゃいました! わざとじゃ…! 弁償しますぅ!」
慌てふためく雫音に、試験官は引きつった笑顔で、
「(苦笑)……か、梶原君。弁償は結構だが、もう少し手加減というものをだな……他の的まで壊されると、試験が滞る」
と告げるのが精一杯だった。
周囲の受験生たちは、唖然とした表情で雫音を見つめている。
「あれが……人間の行使できる魔力なのかよ……」
「化け物だ……あんなのが同期にいるのか……」
そんな化け物じみた雫音の後、何人かの受験生を挟んで、あの筆記試験で気になった男、神子柴光輝の番が来た。
「次、受験番号1888番、神子柴光輝!」
彼は静かに歩み出ると、構えるでもなく、ごく自然に的へと手を向けた。
「――《ライト・アロー》」
呟きと共に放たれたのは、眩い光の矢。初級魔法のはずだが、その輝きは尋常じゃなかった。矢は、まるで意思を持っているかのように正確に的の中心を射抜き、パァン! と乾いた音を立てて的を貫通した。
「……次、《ホーリー・ボルト》」
今度は、神聖な気を纏った光の弾丸だ。アンデッドでもない普通の的に対して、聖属性がどれほどの効果を持つのか疑問だったが、ボルトは的を穿つと同時に、周囲に清浄な光を放ち、的の素材そのものを浄化するように消し飛ばした。
「……最後、《ストーン・バレット》」
最後は、硬い岩の弾丸。これもまた、寸分の狂いもなく的の中心に着弾し、的を粉砕する。
光、聖、そして土。三系統の魔法を、どれもこれも教科書に載せたいくらいに完璧な精度と威力、そして無駄のない魔力制御で使いこなしている。
「(ちっ……なんだあいつは。雫音みてぇな派手さはねぇが、こりゃまたとんでもねぇのがいたもんだ。光、聖、土の三系統……? 聖属性持ちなんて、ただでさえ珍しいのに、それをあんなに完璧に……。底が見えねぇな……)」
試験官たちも、感心したように頷いている。雫音とは違う意味で、会場の注目を集めていた。
そんな中、金髪ツインテールの少女――神楽坂詩織が、扇子で口元を隠しながらも、悔しそうに雫音と、そして神子柴光輝を交互に睨みつけていたのが印象的だった。
そして、いよいよ最後は、武術試験。これこそが、俺の本領を発揮できる唯一の舞台だ。
試験内容は、試験官との模擬戦闘。五人の歴戦の猛者といった風情の試験官がズラリと並び、その中からランダムで一人が対戦相手として選ばれる。
どっしりと大剣を構えた重戦士タイプから、双剣を操る俊敏そうな軽戦士タイプ、果ては格闘術の達人といった風貌の者まで、見た目からして一筋縄ではいかない強者揃いだ。この模擬戦で、受験生の戦闘技術、判断力、そして何より「冒険者としての気概」が試される。
(頼む……せめて、一番優しそうな、あの細身の鞭使いの先生がいいな……いや、いっそ一番ゴツい大剣の先生の方が、一発逆転狙えるか……?)
そんな俺の思考を中断するように、神子柴光輝が呼び出された。
「二次武術試験、受験番号1888番、神子柴光輝。対戦相手は――橘右京試験官」
相手は、双剣を操る俊敏そうな試験官だ。神子柴は、学園から貸し出されたごく普通の長剣を手に、静かに構える。
「始め!」
号令と共に、橘試験官が素早い踏み込みで襲い掛かる。双剣が目にもとまらぬ速さで神子柴を捉えようとするが――。
キンッ! カキンッ!
神子柴は、まるで未来が見えているかのように、最小限の動きで全ての攻撃を受け流し、捌いていく。その剣筋には一切の迷いも力みもない。流れるような動きだ。
そして、ほんの一瞬、橘試験官の体勢が崩れた瞬間を見逃さなかった。
スッ、と神子柴の剣が滑り込み、試験官の喉元、寸前でピタリと止まった。
「……そこまで!」
あっという間の決着だった。会場が、一瞬静まり返る。
「(……嘘だろ。あの橘先生を、あんなにあっさりと……? あいつ、剣の腕も化物クラスかよ……!)」
神子柴は、涼しい顔で一礼すると、何事もなかったかのように元の場所へと戻っていく。筆記、魔術、そして武術。どれをとっても隙がない。俺とは、まるで住む世界が違うような、そんな印象さえ受けた。
神頼みと戦略分析を脳内で同時に行っていた俺の耳に、先程の魔術試験会場とは打って変わって、静かで厳粛なアナウンスが響いた。
「二次武術試験、受験番号2048番、北条雷牙。対戦相手は――宮本武尊学園長とする」
「はぁ!? 校長先生!? なんで俺だけいきなりラスボス戦なんだよ!」
俺の絶叫に、周囲の受験生たちがざわめく。
「あいつ、終わったな……」
「いや、むしろ名誉なことだろ……一撃でも入れられれば、伝説になれるぜ……」
そんな声が聞こえてくる。冗談じゃねぇ。
だが、次の瞬間、俺の心には絶望とは全く異なる、熱い感情がマグマのように湧き上がってきた。
(……これは、千載一遇のチャンスだ)
この人に一太刀でも入れることができれば、あるいは何か光るものを見せつけることができれば、合格の可能性が僅かでも上がるかもしれねぇ。いや、そんなセコい計算じゃねぇ。それ以上に、自分の今の全力を、この国で最強と謳われる男にぶつけられる最高の機会じゃねぇか! ここで臆するようなら、俺が冒険者を目指す意味がねぇ!
「よろしくお願いしますッ!!」
腹の底から声を張り上げ、模擬刀の柄を強く握りしめる。対する宮本武尊学園長は、道着姿に木刀一本という、あまりにも自然な佇まい。だが、その全身から放たれるオーラは、まるで巨大な龍がそこにいるかのような、圧倒的な存在感を放っていた。
年の頃は四十代半ばといったところか。厳ついながらも、どこか飄々とした雰囲気を漂わせる顔立ち。しかし、その瞳の奥には、全てを見通すかのような鋭い光が宿っている。
(集中しろ……過去のどんな時よりも、今この瞬間に、俺の全てを研ぎ澄ませ……!)
俺は、今まで経験したことのないほどの極限の集中力で、眼前の絶対強者へと意識を集中させる。周囲の雑音は完全に消え失せ、ただ、校長先生の微かな呼吸音と、自身の心臓の鼓動だけが、やけにクリアに感じられた。
「始め!」
試験官の号令と共に、俺は疾風の如く踏み込んだ!
袈裟斬り! 逆袈裟! 横薙ぎ! 唐竹割り! 突き!
道場で叩き込まれた北条流剣術の基礎と、実戦の中で磨き上げた変幻自在の技の限りを尽くし、嵐のように猛攻を仕掛ける。一撃でも掠ってくれれば、という思いで、全神経を剣先に集中させる。
だが――
ヒュンッ! カラン! キィン! パシッ!
俺の放つ全ての攻撃が、まるで春のそよ風に揺れる柳の枝のように、あるいは川のせせらぎを避ける小石のように、最小限の動きで、いとも容易くいなされてしまう。
模擬刀の切っ先は、校長先生の道着にすら触れることが叶わない。それどころか、時折カウンター気味に繰り出される木刀の一撃が、俺の体勢を的確に崩しにかかる。汗が滝のように噴き出し、呼吸はあっという間に荒くなる。肺が酸素を求めて悲鳴を上げている。
(くそっ……速い! いや、速いだけじゃねぇ……俺の動きが、全て読まれてるのか!?)
焦りが胸をよぎる。だが、ここで諦めるわけにはいかない。俺は、母さんの前で誓ったんだ!
(もっと……もっとだ! 俺の限界は、こんなもんじゃねぇはずだ!)
身体の奥底から、最後の気力を振り絞る。すると、不思議な感覚が俺を包み込んだ。視界が異常なまでにクリアになり、時間の流れが、まるで水飴のようにゆっくりと感じられる。周囲で見守る生徒や教官たちの息を呑む音、驚きの声、そして校長先生の微かな筋肉の動きまでが、手に取るように感じられた。
「おお……あいつ、動きがさらに鋭くなったぞ……! まるで獣のようだ……!」
「信じられん……学園長の動きに、少しずつだが食らいついていってる……!?」
「あれが、本当に一次試験をギリギリで通過した生徒の動きか……!?」
教官たちの驚きの声が、遠くで木霊する。だが、そんなことはもうどうでもいい。俺の全神経は、ただ一点、目の前の絶対強者である宮本武尊にのみ注がれていた。そして――
(ここだッ!! 見えたッ!!)
ほんの一瞬。常人には決して捉えられないであろう、刹那の隙。いや、あるいはそれは、校長先生が敢えて俺に見せてくれたのかもしれねぇ。だが、どちらでも構わねぇ! 俺は、その千載一遇の好機に、己の全てを賭けた!
腰を深く、低く落とし、鯉口を切る。全身全霊の力と想いを込めた、我が北条流が誇る必殺の奥義――
「――《閃刃・抜刀霞》ッ!!」
己の過去最高、いや、生涯最高と断言できる、神速の居合。空間そのものを切り裂くような鋭い銀閃が、校長先生の喉元へと、まるで吸い込まれるように迫る! 時間が止まったかのような静寂の中、俺の剣だけが意思を持ったかのように疾走する!
しかし――
パシィィンッ!!
時が再び動き出すと同時に、乾いた、しかし重い音が道場に響き渡った。俺の渾身の一撃は、校長先生がこともなげに差し出した木刀の柄頭によって、寸前で、完璧に止められていた。まるで、飛来する小虫を指でつまむかのように、あっさりと。
「……なっ!? ……そん、な……」
信じられねぇ。今のは、間違いなく俺の全てだったはずだ。俺が持ちうる、最高の技だったはずだ。それが、こんなにも容易く……。膝から崩れ落ちそうになるのを、必死で堪える。
校長先生は、ピクリとも動じず、ただ静かに俺を見据えている。そして、やがてニヤリ、とその厳つい顔に不敵な笑みを浮かべた。その瞳の奥は、底知れぬ深淵を湛え、まるで俺の魂の奥底まで見透かしているかのようだ。
「……ふむ。見込みがあるな。良い眼をしている。そして、その絶望的な状況でも折れぬ心、気に入った。どうやら今年は、例年以上に面白い生徒が集まりそうだ。貴様のような奴が、この黎明学園でどう化けるか……楽しみにしておるぞ」
(学園長の心の中:ほう……今の居合、確かに見事な太刀筋だった。魔力は低いが、それを補って余りある純粋な武技と、あの土壇場での異常なまでの集中力。そして何より、あの絶望的な状況でも決して諦めず、むしろ己を高めようとするあの気迫。
荒削りではあるが、磨けば間違いなく一級品に光り輝く逸材よ。体力馬鹿かと思いきや、あの筆記の成績も決して悪くなかった。こいつは……面白い。実に面白い拾い物をしたやもしれん。あの梶原という娘の規格外の魔力といい、あの神子柴という小僧の底知れぬ才覚といい、今年のルーキーどもは、退屈させてくれなさそうだ)
俺は、その言葉の真意を正確に測りかねたまま、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。褒められたのか? それとも、ただの気まぐれか? どちらにせよ、結果は変わらねぇ。俺は、あの人に一太刀も浴びせることができなかった。完全に、敗北したんだ。
「ありがとうございました……」
かろうじてそれだけを絞り出し、肩を落とし、とぼとぼと試験場を後にする。足取りが、まるで鉛のように重かった。
雫音も、武術試験では散々だったらしい。慣れない短剣での立ち合いでは、相手の試験官にクルクルと翻弄され、開始早々に一本取られてしまったとのこと。魔術試験で豪快に的をぶっ壊した件がまだ尾を引いているのか、
「あんなに的を壊しちゃったし、武術も全然ダメだったし……もう絶対に不合格だよぉ……お父さんとお母さんに、なんて言ったら……うぅ……弁償代、どうしよう……」
なんて半泣きで、来た時よりもさらに小さくなって帰路についていた。結局、俺も雫音も、重苦しい雰囲気のまま家路につくしかなかった。
(神子柴光輝だけは、試験後も涼しい顔で、まるで散歩でも終えたかのように落ち着き払っていたのが、妙に腹立たしくも、羨ましくもあった。)
そして、またしても地獄のように長く感じられる一週間が過ぎた。
二次試験、結果発表の日。
俺は、半ば諦めの境地で、自室のパソコンの合否サイトを開いた。どうせダメだろう、と。校長先生にあれだけコテンパンにされたんだ。筆記で多少稼げたとしても、魔術試験は目も当てられない酷さだった。総合的に見れば、合格ラインには到底届いていないはずだ。だが――
――合格――
「…………え? ……う、そだろ……?」
何度も目をゴシゴシと擦り、画面の文字を凝視する。間違いねぇ。そこにはっきりと、俺の受験番号「2048」と、「合格」の二文字が力強く表示されていた。
(ちなみに、気になって調べてみたら、あの梶原雫音も、神子柴光輝も、当然のように合格していた。)
「……やった……のか……? 俺が……黎明学園に……?」
実感が全く湧いてこない。だが、胸の奥から、じわじわと、しかし確実に熱いものが込み上げてくるのを感じた。あの校長先生の言葉は、社交辞令じゃなかったのか……?
同じ頃、梶原家では、昨日までの沈痛な雰囲気が嘘のような、けたたましい歓声が上がっていた。
「うわああああああん! お父さぁぁん! お母さぁぁん! 受かってたよぉぉぉ!! ごうかぐぅぅぅ!!」
雫音は、タブレットの画面に表示された「合格」の文字を見て、前回以上の、もはや絶叫に近い号泣っぷりだった。両親に力いっぱい抱きつき、喜びを爆発させている。的を壊した弁償の心配は、この瞬間だけは、きっとどこか遥か彼方へ吹き飛んでしまったことだろう。
俺は、静かにパソコンを閉じ、自室に設えられた小さな仏壇の前に正座した。そこに置かれているのは、いつも優しく微笑んでいた母さんの遺影。そっと手を合わせ、震える声で報告する。
「……母さん、俺、やったよ。二次試験も、なんとか……なんとか、通った。信じられねぇけど……合格、だってさ」
報告する声が、次第に嗚咽に変わっていく。そして、堪えきれずに一筋、また一筋と熱い涙が頬を伝い、畳の上にポタポタと染みを作った。
「でもな、母さん……俺、まだまだ全然ダメなんだ。全然、力が足りねぇ。校長先生には、手も足も出なかった。赤子扱いだった。だから……俺、もっともっと強くならなきゃならねぇ。
この黎明学園で、必ず、必ずみんなを守れるだけの、誰にも負けない強い力を手に入れてみせる。もう二度と……母さんのような悲劇を繰り返させないために。だから……だから、見ててくれよな……!」
熱い決意が、心の底からマグマのように湧き上がってくる。傷だらけで手にした合格通知。それは、新たな戦いの始まりを告げるゴングでもあった。これから始まるであろう、国立横浜黎明学園での波乱に満ちた日々に、期待と、そしてほんの少しの不安を抱きながら、俺は固く拳を握りしめた。
ご一読いただきありがとうございます!
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