第85話「王城よりの招待──対話か服従か」
──貴族連合による経済封鎖を、信頼と自立で打ち破ったリベシティ。
だがそれは同時に、“選ぶ自由”がただの理想でないと証明してしまった。
その影響力を恐れたセントラル王国は、
ついに“王城からの招待状”という形で、リベルを公式に呼び出した。
ティア:「……これは、対話のチャンスじゃなくて、試されるってことだよね」
ミーナ:「それでも行くの?危険かもしれないよ?」
リベル:「行く。選ぶってのは、“向き合う覚悟”でもある。
逃げてちゃ、自由は築けない」
王城──セントラル・アウリウム。
広大な回廊、煌びやかな大広間。
だがその美しさは、“選ばされた者たちの犠牲”で築かれたものだった。
玉座に座るは、
王ルシアス=エンリオ=ザルディア三世。
冷静に、しかし鋭くリベルを見据え、口を開く。
王:「若き建国者よ。“選ぶ自由”という幻想を振りかざして、秩序を乱すつもりか?」
リベル:「幻想じゃない。オレたちは現実を生きてる。“誰かの都合で選ばされない現実”をな」
王:「民が自由を持てば、不安が蔓延する。選べるということは、責任を負うこと。
それを理解しない者に自由を与えるのは──“支配”より残酷だとは思わぬか?」
沈黙。
重く、冷たい問い。だがリベルは迷わず答える。
「だからこそ“選ぶ練習”が要る。
支配より残酷な自由? そんなのは、支配を正当化するための方便だ。
失敗しても、自分で決めた結果なら人は立ち上がれる。
それが“生きる”ってことだろ?」
【スキル共鳴:リベル】
《選ぶ力・対話覚醒》──正面から権威と“価値観”でぶつかる資格を得た!
王:「ふむ……ならば見せてもらおう。
“選ぶ自由”が、“千年の秩序”より人を豊かにするのかどうか」
「一つ提案をしよう。
王都直轄区の民1,000人を、そなたの街へ移住させる。
彼らが“自由の街”で幸せを選べるのなら──我も見方を改めよう」
ハルク:「それって……試されるってことやな」
ティア:「だけど、信じよう。リベシティの“選べる強さ”を」
リベル:「上等だ。来る者は拒まない。
ただし──“選ぶ覚悟”がある者だけにしろよ」
【世界イベント発動!】
《王都民自由移住試験》開始!
→ 千人の移住者が、支配から解き放たれた土地で“生き方”を模索する!
その帰路。
リベルは王城の階段から空を見上げた。
かつて、自分も“選ばされた人生”に潰れかけた。
でも今は、自分の足で未来に立っている。
「よし──迎える準備をしよう。
リベシティに、新しい風が吹くぞ」
【To be continued…!】