表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/192

第82話「王国の通達──選択は認められない」

──建国から二ヶ月。

リベシティは静かに、確かに育っていた。


暮らし、学び、挑戦、失敗──

それぞれが“自分の選んだ人生”を歩み始めていた。


だが、その自由は、ある者たちの目には“脅威”と映っていた。


ある日、ザイモス経由で一通の文書が届いた。

重厚な紋章、豪奢な蝋封。

それは──セントラル王国・第一王子ルーク=ヴァリウスからの通達だった。


『リベシティは、無許可の都市形成であり、王国の法と秩序に反する。

直ちに解体し、住民は所属領へ帰還せよ。

拒む場合、反逆者として処理する──』


静寂。

集まった仲間たちは顔を見合わせ、

やがて、怒りと不安が混ざり合ったざわめきが起きた。


ハルク:「あの国……“自由を持った街”が都合悪いんやな」

ティア:「選ぶことすら、許されない世界なんて……そんなの、もう嫌だよ」


ミーナ:「でも、力で押されたら……この街、耐えられないかもしれない……」


リベルは黙っていた。

そしてゆっくりと、街の中心に歩を進めた。


「──恐れてはいけない。

彼らは“選ばせないこと”で支配してきた。

でもオレたちは、“選ぶこと”で生きてきた」


「力には力で返さなくていい。

でも、“意思”には“覚悟”で応える──

この街は、“信じて選んだ者たち”の結晶だ」


【スキル進化:リベル】

《対抗》──意志と理念を守るリーダーの覚悟!


その夜、街の広場で臨時会合が開かれた。


バラン:「王国と敵対すれば、供給路は断たれ、交易も不利になる」

エルナ:「それでも……あたしたちは“選びたい”んです。誰かの目じゃなく、自分の心で」


ティオ:「この街で“やり直したい”人がいる。その希望を潰されるの、見てられない」


やがて、街の住民たちのひとりが立ち上がった。


老婆の名はサラ=ルクス。

かつて貴族の屋敷で一生仕えるはずだった人生を、リベシティでやり直した人物。


「私はね……“選ぶ”なんて言葉、一生縁がないと思ってた。

でも今、ここでは……朝起きる時間から、何を作るか、誰と話すかまで、全部、自分で決められるの」


「その自由が、こんなにも“生きてる”って感じさせてくれるなんて──

リベルさん、この街を手放しちゃダメ。私たち、守るから」


住民たちは、ひとりまたひとりと立ち上がった。

選ぶことを知った者たちの“共鳴”が、広場を埋め尽くした。


そして、リベルは宣言した。


「セントラル王国へ伝えてくれ──

リベシティは降伏しない。奪われない。

なぜなら、“選ぶ自由”は誰にも渡さない。」


「この街は、“選べない過去”から抜け出した者たちの、“未来”のためにある」


その言葉は、魔導通信塔を通じて、世界中へと伝わった。


貴族たちが睨み、

商会が焦り、

庶民が希望を抱き始める。


【世界イベント発動!】

《自由都市構想》が全大陸に拡散開始!


──こうして、リベシティは“自由と支配”の最前線に立った。


物語は、真の核心へと進む──

次回、「貴族連合の使者、来訪」──選択か、従属か。


【To be continued...!!】



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ