第73話 「偽りの守護者──ホシュヤ商会の終焉」
──魔導嵐と盗難事件から数日後。
ザイモスに平穏が戻りつつあった。
だがリベルたちは、ホシュヤ商会の“本丸”──
中央塔に潜入する準備を進めていた。
ミーナ:「ここで終わらせよう。“売られる安心”の時代を」
バラン:「気をつけるんだ。奴らの背後には、ザイモスの支配者階層がいる」
ティア:「真の黒幕……この街の“不安”を育てていたのは、誰なのか──」
ホシュヤ商会・中央塔。
高圧的な受付と、封印のかけられた扉。
だがリベルの放った“見える盾”の魔導印が道を開いた。
【スキル発動:リベル】
《真実解放》──“守る力”で封じられた真相を可視化!
扉の先にいたのは、
ホシュヤ商会の頂点──ダマス・サマーラ。
ダマス:「ほう……君たちがここまで来たか。
だが“安心”とは、恐怖の対価だ。奪えばまた恐れが生まれる。
私はそれを“仕組み”に変えただけだ」
リベル:「仕組みを使って、“弱者を搾取する”のは守りじゃない!
それは“恐怖で縛る”ただの支配だ!」
激しい魔導衝突の末──
ティアのセンサーが“恐怖波動”を封じ、
ハルクの一撃が塔を貫き、
リベルの盾が“虚構の安心”を打ち破った。
【スキル覚醒:リベル】
《守る力・ユニゾン》──“信頼で守り合う”最強の構え!
ダマス:「クッ……これが、“知識と絆”の力か……!」
塔の崩壊と共に、ホシュヤ商会は消滅した。
市民たちは、自分の足で“備える道”を選び始めた。
過剰な契約、感情誘導の広告、幻想の守り──
それらはすべて、歴史の闇に葬られた。
【スキル進化:リベル】
《守る力:完全体》──資産・信用・時間を“自立的に守る”力
バラン:「よくやったな、リベル。
“安心”とは、奪うものでも、売るものでもない。
それは“育てるもの”だ」
リベル:「俺たちの旅は、まだ続く。
でもこの街は、もう“自分で守れる”」