表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/192

特別編:「幸せの支出ノート──過去と未来をつなぐ1ページ」

──それは、静かな雨の日のことだった。


デルシティの片隅にある古書ギルド「シズマ書房」で、

ティアは1冊のノートを見つけた。


それは、“人生の支出日記”と呼ばれる、匿名の古い手記だった。


『これは、私が人生で使ってきたお金と、

それがもたらした“感情”を記録したノートです。』


ティアはページをめくりながら、目を潤ませていった。


「息子の誕生日に初めて買ったケーキ。小さかったけど、あの笑顔は一生忘れない」

「病床の母へ送ったひまわり。最後に交わせた“ありがとう”は、この1グルムに勝る価値」

「自分の学びに使った参考書。あれが、今の仕事につながっている」


リベル:「数字じゃなく、思い出の中に“満足”が宿ってるな」

ミーナ:「これが……“心が喜ぶ支出”ってやつね」

ハルク:「ほんまの“贅沢”って、心が潤うことなんやな……」


最後のページには、こう書かれていた。


『人は、お金を使うとき、自分の人生を選んでいる。

誰かの真似じゃなく、“自分の幸せの形”に近づくために使おう。

それがきっと、人生全体の幸福度を高める唯一の方法だから。』


──使った“瞬間”が、人生の質を変える。


その夜、ティアは自分のノートを開いた。


『今日、リベルたちと静かな雨の本屋に入った。

ノート1冊の中に、誰かの人生の光が詰まっていた。

あんなふうに、お金を使っていきたい──』


“幸せ”は、いつも静かに灯る。

そして、グルムはそれを照らす小さな明かりになる。


 To be continued…

──あなたの“幸福の支出ノート”は、どんなページから始まる?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ