第62話「デルシティ、グルムの味方を誤る都市」
──ここは、最新母城デルシティ。
商業とグルムの活用が花開いた大都市であり、
人々は、お金を使うことに自由で、しかも気前良く費やしている。
ティア:「ここの街、きらびやかで楽しそうだけど...どこか調子が変だよ」
ハルク:「グルムが振りまいとるな...。
みんな『使える』ことにハマって『つかってる』感覚を失っとるんちゃうか」
リベル:「それに、ここは魔導ペイの法則がない。
使う人の体験が、そのまま社会の評価になるんだろうな」
そしてリベルたちは出会う。
イイ物はとりあえず買う、
風車が送り出す最新商品に疾っている街の中心部の小さな商店街。
そこで仕切りしていた少女、エルナ。
エルナ:「おお! あんたたち、リベル一行だね!
うわさは聞いてるよ。
ねぇ、グルムの使い方って、誰に教わった?」
リベル:「...だれにも。
ただ、違うんだ。『使う』のは『削る』でも『浪費』でもない。
『適切に使う』ことだ」
ティア:「それに、本当に使いたいものに、使ってる?って話。
人の目や流行りではなく、自分の信念で」
エルナ:「お金は...『まっすぐ』な気持ちを送る手段だ...。
他人の利益に振り回されてるだけじゃ、つらいだろうね」
リベル:「さあ、行こう。気づけばいい。
どこに『本当の信念』があるかを」