第28話「住宅費見直し作戦!すべての家は資産じゃない!」
──魔導馬車問題をクリアした俺たちリベル・アーツ一行。
次なる戦いは──
【住宅費】だった。
広場を歩けば、
巨大な屋根、煌びやかな壁、
見た目だけ立派な家々が並んでいた。
だが。
中に住む村人たちは、
顔を曇らせ、ため息をついていた。
ティオが、苦笑しながら言う。
「リベルさん……
オレたち、頑張って家を買ったんだ。」
「でも、ローンの支払いがキツすぎて……
生活が回らなくなってきてる……」
「それでも、
"家は資産"だからって、みんな言い聞かせてる……」
(──やっぱりか)
俺は、
深く、深く、うなずいた。
俺は、村人たちを広場に集め、
大きな声で宣言した。
「みんな──よく聞いてくれ!!」
「家は資産とは限らない!!」
広場がざわつく。
俺は続けた。
「家は──」
「ローン金利、維持費、税金、修繕費──
どんどんお金を吸い取る"負債"にもなり得る!!」
「自分が住むためだけに建てた家は、
基本的に、お金を生み出さない!!」
ミーナも、力を込めて言った。
「ローンを組んで、未来の収入を前借りするってことは──」
「未来の自由を、今、売り渡してるってことだよ!!」
ハルクも叫んだ。
「自由を手に入れるために!
家の買い方・住み方を考え直さなきゃならねぇ!!」
俺たちは、村人たちに伝えた。
✅ 家を買うなら「無理のない価格」(年収の数倍以内)
✅ 必要以上に大きな家は不要
✅ 中古住宅の活用もアリ
✅ そもそも、賃貸という選択肢も十分アリ
(──自由とは、
無駄に大きな家に住むことじゃない)
(身軽で、しなやかに生きることだ)
ティオが、ぽつりと呟いた。
「……オレたち、
自由になったと思ったのに……」
「また、違う鎖に縛られてたんだな……」
俺は、静かに肩に手を置いた。
「気づけたら、
また、やり直せる。」
「未来は、
いつだって、自分で選べるんだ。」
こうして。
マネヘル村の"住宅費改革"も、
静かに、だが確実に始まった。
無理なローン。
見栄だけの豪邸。
──それらを手放し、
本当に自分たちらしい生き方を選び始めた。
次なるステップは、
村人たち全員に"支出管理"を徹底的に教えること!!
いよいよ──
マネヘル村自由革命、最終段階に突入だ!!!
【To be continued...】