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第26話「保険復習!本当に必要な備えとは」

──マネヘル村・改革作戦、第一弾。


それは、

「保険の本当の役割」を伝えることだった。


これまでマネヘル村では、

通信費の見直しは進んだものの──

保険については、誰も深く考えてこなかった。


広場に集まった村人たち。


ティオ、カイル、エマさんたち、

かつて自由を目指した仲間たちが、

少し不安そうに俺たちを見ていた。


「……保険って、

 たくさん入ってた方が安心なんじゃないの?」


「いろんな勧誘が来て、

 断るのも怖くて……」


そんな声が、あちこちから聞こえてきた。


(──だよな)


俺は静かに頷いた。


(まだ"正しい保険の考え方"を伝えてなかったんだ)


俺は、みんなの前に立って、

はっきりと言った。


「みんな──よく聞いてくれ」


「保険はな、

 万が一のために備えるもの。」


「"もしかしたら転ぶかも"、"タブ石が壊れるかも"、

 そんな小さなことに備えるものじゃない。」


「──人生が、本当に立ち直れなくなるような

 "大きなリスク"にだけ備えるものなんだ!!」


村人たちは、ぽかんと俺を見つめていた。


だから、続けてわかりやすく例えた。


「たとえば──」


「大怪我して、働けなくなった時。

 家族を残して死んでしまった時。」


「──そんな"人生が崩壊するレベル"のリスク。

 それだけに、ちゃんと保険を使うんだ。」


「ちょっとした出費?

 それは毎月コツコツ貯めた貯蓄で対応する。」


ミーナが、

優しい声で補足する。


「もしもの時のために、

 毎月少しずつ"自分のお守り"を作ろうね。」


「保険に頼りすぎると、

 毎月のお金が減って、

 かえって未来が守れなくなっちゃうから!」


ハルクも拳を握って叫んだ。


「オレたちは、保険漬けで生きるために自由になったんじゃねぇ!!

 未来を、自分の手で守るために自由を掴んだんだ!!!」


少しずつ、村人たちの顔色が変わっていった。


──そうか。

──自分たちの未来を、

──本当に自分で守るって、こういうことだったんだ。


俺たちは、さらに具体的な指針を配った。


✅ 大怪我・大病に備える最低限の医療保障

✅ 家族を守るための最低限の死亡保障

✅ それ以外のリスクは、貯蓄でカバーする


たったこれだけ。

シンプルに、力強く。


ティオが、涙ぐみながら言った。


「オレ、

 未来を他人任せにしてたんだな……」


俺は、笑って答えた。


「──今、気づけたなら大丈夫だよ。」


「未来は、

 "これから"、守れる。」


こうして。


マネヘル村の本格的な保険見直し改革は、

静かに、でも確かに、始まった。


次は──

村人たちの"足"、【マギキャリッジ(魔導馬車)】にかかる無駄な支出を見直す番だ!!


リベル・アーツたちの挑戦は、

まだまだ続く!!!


【To be continued...】


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