表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/192

第179話 「人生を変えた声──“両学長”との出会い」

──それは、本当に「たまたま」だった。


 


noteの執筆も一段落し、頭を休めたくてYouTubeを開いた夜。


おすすめ欄に、いつもは出てこないチャンネルが表示された。


 


《【知らないと損】貯金が増えない本当の理由【お金の基本5つ】》


 


(なんか見たことあるタイトル……?)


サムネイルには、ネクタイを締めたライオンのキャラクター。


一瞬、ふざけた内容かと思った。


けれど、なぜか「直感」で、再生ボタンを押していた。


 



 


「こんにちは、両で〜す!

今日は“お金の勉強”の話をしようと思います!」


 


第一声で、「何かが違う」と感じた。


明るく、早口なのに、すっと頭に入ってくる。

テンポが良くて、でも中身がしっかりしている。


──それが、健太郎の第一印象だった。


 


「この世の中には、“お金のことを学校で教えてくれない”という致命的な欠陥があります。

だけど、学べば変えられる。“自由な人生”を目指すには、この5つの力が必要なんやで!」


 


画面に現れた文字──


『貯める力』『稼ぐ力』『増やす力』『守る力』『使う力』


 


(……え?)


 


健太郎は、思わず椅子から前のめりになった。


──それは、あの異世界でリベル・アーツとして手に入れた“5つの力”と、まったく同じ言葉だったからだ。


 


「これは、偶然なのか……?」


頭の中で、これまでの経験がフラッシュバックする。

退職、メルカリ、クラウドワークス、note、簿記。


全部が、導かれるように“そこ”へ向かっていたかのように感じた。


 



 


動画を見終わる頃には、健太郎の目は冴え渡っていた。


そして、無意識のうちに検索していた。


『お金の大学 本』

『リベシティ』

『両@リベ大学長』


 


翌日、近所の本屋で見つけた。


平積みになっていた鮮やかな水色の表紙。

『本当の自由を手に入れる お金の大学』──


まるで、自分のために書かれたようなタイトルだった。


 


ページをめくるたび、驚いた。

すでに実践してきたことが、たくさん書いてあった。


けれど、「体系立てて」理解できるのは、これが初めてだった。


 


(オレは、たまたま“体験”してきただけだったんだ──)


学びを得ることの意味。知識を持つことの強さ。


そして、コミュニティの存在──


 


『リベシティ。

 “自由を目指す仲間”とつながる、オンラインの街。』


 


その説明を見たとき、健太郎の心に確かなものが灯った。


 


「また“あの世界”に戻れるかもしれない。

 いや、違う。“今いるこの現実”こそが、

 オレのリベシティになっていくんだ」


 


スマホの画面をスクロールし、震える指で「入会」ボタンを押す。


──ようこそ、リベシティへ。


 



 


部屋の片隅に置かれた、あの黒いノート。

今、そこにもうひとつ、新たな名前が加えられる。


『第六の力:つながる力』


それは、“学び”と“実践”を経て、

ようやく健太郎が手に入れた、現実世界での新たな力だった。


 


──自由への道は、まだまだ続く。

だがもう、ひとりではない。


 

次回予告】


リベシティの掲示板に投稿した健太郎の記事が、

予想以上の反響を呼ぶ──


明日で最終回です、、、。

ラストに向けて、全力投球で行きますね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ