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第169話 「生活防衛資金とは何か”を、時給500円で説明する仕事」

──「金融系の執筆経験、ありますか?」


クラウドワークスのメッセージ欄に、そう書かれていた。


 


(金融系……?)


健太郎は少し悩んだあと、ふっと笑った。


(あるよ。めちゃくちゃ“リアル”なやつが)


 



 


案件内容は、生活防衛資金についての初心者向け記事。

文字数は2000〜2500字。報酬は1200円。

時給にすると、およそ500円前後──破格というわけではない。


 


だが、テーマはまさに“ど真ん中”。


 


──会社を辞めた自分が、最初に頼ったのがそれだった。

──固定費を削り、保険を見直し、キャッシュレスに切り替え、

──そして“生活防衛資金”のありがたみを身に染みて感じた。


 


「これは、オレにしか書けない」


そう思った。


 



 


構成を練り、見出しを立てる。


【導入】

退職後、初めて知った「生活防衛資金」の大切さ


【1章】

そもそも生活防衛資金とは何か?


【2章】

いくらあればいいのか?目安と考え方


【3章】

どうやって貯める?おすすめの方法3選


【まとめ】

“安心”は、貯金の数字からしか生まれない時もある


過去の自分に語りかけるように、丁寧に書き進めていく。


・固定費を3万円削った話

・保険を見直して月額1万円浮かせた話

・家計簿アプリとKyashで支出を見える化した話


 


誰に頼まれたわけでもない、リアルな体験。


けれど、今はそれが“価値”になる。


 



 


納品後、クライアントから返信が届いた。


「実体験が入っていて非常に読みやすかったです。

初心者の読者が安心できる構成でした。

今後、金融ジャンルでも継続案件お願いしたいです!」


 


健太郎は、手帳にこう記した。


『“実体験”は、最大の差別化になる。

誰かのための文章には、オレ自身が生きていた証が必要だ。』


 


クラウドワークスのプロフィール欄にも、

「金融ジャンル(生活防衛資金・固定費削減)の執筆経験あり」と追記した。


 


時給はまだ500円。

だけど、そこに「未来への投資」という意味が生まれた。


 


 



 


夜、ノートPCを閉じて、健太郎はつぶやいた。


「人生、どこで“使える経験”になるかわからないな……」


 


5つの力、現実世界で確実に役立っている。


 


そして、次のテーマは「積み重ねる力」。

【次回予告】


「実績」が増え始めた。

じゃあ“次に挑戦すべきフィールド”は──

次回:「地味で稼げる?『記事リライト』という裏稼業」

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