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第168話 「稼げるライター”は何が違う? 単価交渉とポートフォリオの話」

【次回予告】


次なる挑戦:ライティングに“金融ジャンル”を加える!?

自分の経験×リサーチで、得意分野を「武器」に変えられるか?


次回:「“生活防衛資金とは何か”を、時給500円で説明する仕事」

──たった100円。


でも、自分の言葉で稼いだ初報酬だった。


 


それから健太郎は、

同じような体験談記事やアンケート系の案件に次々と提案し、

いくつかの小さな受注を積み重ねていった。


 


1記事200円。

3000文字で400円。

「できればリライトお願いします」「この文体で2本追加を」──

依頼主は親切だが、追加報酬があるとは限らない。


 


ある日、タイムトラッキングアプリで稼働時間を記録してみた。


結果は、時給200円弱。


 


(……このままじゃ、ジリ貧だ)


 


クラウドワークスの画面を眺めながら、健太郎は思った。


「これだけじゃ、生活の足しにもならない」


 


──じゃあ、どうすれば単価は上がる?


 


答えは、検索してすぐに出てきた。


「実績」「専門性」「ポートフォリオ」──この3つ。


 



 


実績は、これから積むしかない。


でも「専門性」?「ポートフォリオ」?


何をどうしたらいいのか、よく分からない。


 


ふと、あるライターのポートフォリオページを開いた。


プロっぽい自己紹介。

ジャンル分けされた記事一覧。

過去の納品実績と、レビューのスクショ。


 


(……これ、完全に“営業資料”だ)


 


会社を辞めたとき、履歴書と職務経歴書を出した。

あれと同じように、フリーランスも「自分を売る資料」が必要なんだ。


 



 


健太郎は手帳にこうメモした。


・得意分野は何か?(実体験に基づいたもの)

・過去に書いた記事で評価が高かったものは?

・ブログやKindle出版の内容は使えないか?

・見た目も整えた方がいい(Canva使おう)


 


Canva──そういえば、Kindleの表紙もそれで作ったな。

無料でおしゃれなデザインが作れる。


 


(とりあえず、記事サンプルを3本、まとめてPDFにしよう)


 


この日から健太郎は、“自分という商品”を磨く工程に入る。


案件に応募するだけでなく、自分の実力を「伝える」準備を始めた。


 



 


夜。コーヒー片手に、健太郎はふと呟いた。


「誰かの役に立つには、“見せ方”も必要なんだな」


 


──中身があるだけじゃ、評価はされない。

──価値があっても、“伝わらなければ存在しない”のと同じ。


 


Kindle出版の時にも感じたことを、また思い出す。


 


 


『“売れる技術”は、努力+工夫。

クラウドワークスもまた、戦場だ。

実力を磨き、武器を整え、オレは“値段”を上げていく。』


 


小さな案件が、確かに健太郎を鍛えていた。

やがて訪れる「高単価案件」への道

──その準備が、今ここにある。

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