表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/192

第162話:キャッシュレス管理で未来を変えろ! 〜Kyashとマネーフォワードの攻防〜

──生活防衛資金は、守りの壁だ。

だがその壁も、日々の「ちょっと使いすぎ」であっさり崩れる。


 


健太郎は、スマホ画面の中で赤字になっている

 「食費」のグラフを眺めながら、ため息をついた。


「……やっぱ、コンビニのアイスが効いてるな」


たった数百円のパンとコーヒー。

けれど、それが週に5回、月に20回となれば、合計は──1万円以上。


 


「いや、マジでこれはバグだろ……」


 


 

“仕組みがない者は、日常に敗れる”


異世界でも、リベシティが安定するまでにはルールを整え、

倉庫管理を徹底し、必要な物資を“見える化”した。


現実世界も、同じだ。


無駄遣いは、「面倒だから」と財布を出したその瞬間に始まっている。


 


「ルールがないと、オレは負ける。なら、仕組みを作ればいい」


 

まずは、必要最低限の武器がいる。 


現時点で使っている、家計簿アプリ『マネーフォワードME』。

口座もクレカも連携済み。

そして、最近導入したのが

──**Kyashキャッシュ**というプリペイド式の決済アプリだった。


 


■Kyashとは:

銀行やクレジットカードから事前にチャージし、

残高内で使えるスマートな“支出コントロールツール”。

もちろん、マネーフォワードとも自動連携。


 


健太郎は、言った。


「現金は持たない。オレは、支出の全てを“見える化”する」


 



 


まずやったのは、**「週ごとの生活費チャージ」**だ。


食費・日用品・外食をすべて一括で管理


週の予算は5,000円。Kyashにその分だけ入金


支出のたびに、マネーフォワードで即時反映


 


使いすぎたら翌週まで待つだけ。

不足しても、チャージはしない。


それが、“未来のオレを守るルール”だった。


 


(使った分が即可視化されるって、ヤバい。行動が変わる)


 


コンビニでパンを手にした瞬間、Kyash残高が頭をよぎる。

「残高2,360円」──その数字が、“本当に必要か?”と問いかけてくる。


 


スーパーでは、スマホ片手に買い物。

まとめ買いでコスパのいい食材を選び、

余り物は“なんでも野菜スープ”でリメイク。


料理は面倒だが、逆に“節約してる”という手応えが快感になってきた。


 


「食費を制する者は、生活を制す……か」


 


1週間後、Kyashの残高を見て、健太郎はふっと笑った。


「やった。1,040円、残ってる」


 


 



 


その夜、ノートにこう記した。


『キャッシュレスは浪費の温床じゃない。

“見える化”と“仕組み”があれば、それは最強の管理ツールだ。

現金に縛られず、数字で未来を整える。これが、現代の盾。』


 


異世界で資源管理を徹底したときと同じ。

“可視化された数字”が、人を強くする。


 


オレの財布は、もうポケットじゃない。

スマホの中だ。

そしてその中で──毎日、自由を育てている。


 

貯める力」フェーズ最終章へ──

情報に振り回されるな。真の“守る力”とは、金融リテラシーという最強の盾を持つこと。


次回:「だまされない力。それが、自由の最後の砦」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ