第162話:キャッシュレス管理で未来を変えろ! 〜Kyashとマネーフォワードの攻防〜
──生活防衛資金は、守りの壁だ。
だがその壁も、日々の「ちょっと使いすぎ」であっさり崩れる。
健太郎は、スマホ画面の中で赤字になっている
「食費」のグラフを眺めながら、ため息をついた。
「……やっぱ、コンビニのアイスが効いてるな」
たった数百円のパンとコーヒー。
けれど、それが週に5回、月に20回となれば、合計は──1万円以上。
「いや、マジでこれはバグだろ……」
◆
“仕組みがない者は、日常に敗れる”
異世界でも、リベシティが安定するまでにはルールを整え、
倉庫管理を徹底し、必要な物資を“見える化”した。
現実世界も、同じだ。
無駄遣いは、「面倒だから」と財布を出したその瞬間に始まっている。
「ルールがないと、オレは負ける。なら、仕組みを作ればいい」
まずは、必要最低限の武器がいる。
現時点で使っている、家計簿アプリ『マネーフォワードME』。
口座もクレカも連携済み。
そして、最近導入したのが
──**Kyash**というプリペイド式の決済アプリだった。
■Kyashとは:
銀行やクレジットカードから事前にチャージし、
残高内で使えるスマートな“支出コントロールツール”。
もちろん、マネーフォワードとも自動連携。
健太郎は、言った。
「現金は持たない。オレは、支出の全てを“見える化”する」
◆
まずやったのは、**「週ごとの生活費チャージ」**だ。
食費・日用品・外食をすべて一括で管理
週の予算は5,000円。Kyashにその分だけ入金
支出のたびに、マネーフォワードで即時反映
使いすぎたら翌週まで待つだけ。
不足しても、チャージはしない。
それが、“未来のオレを守るルール”だった。
(使った分が即可視化されるって、ヤバい。行動が変わる)
コンビニでパンを手にした瞬間、Kyash残高が頭をよぎる。
「残高2,360円」──その数字が、“本当に必要か?”と問いかけてくる。
スーパーでは、スマホ片手に買い物。
まとめ買いでコスパのいい食材を選び、
余り物は“なんでも野菜スープ”でリメイク。
料理は面倒だが、逆に“節約してる”という手応えが快感になってきた。
「食費を制する者は、生活を制す……か」
1週間後、Kyashの残高を見て、健太郎はふっと笑った。
「やった。1,040円、残ってる」
◆
その夜、ノートにこう記した。
『キャッシュレスは浪費の温床じゃない。
“見える化”と“仕組み”があれば、それは最強の管理ツールだ。
現金に縛られず、数字で未来を整える。これが、現代の盾。』
異世界で資源管理を徹底したときと同じ。
“可視化された数字”が、人を強くする。
オレの財布は、もうポケットじゃない。
スマホの中だ。
そしてその中で──毎日、自由を育てている。
貯める力」フェーズ最終章へ──
情報に振り回されるな。真の“守る力”とは、金融リテラシーという最強の盾を持つこと。
次回:「だまされない力。それが、自由の最後の砦」