第141話 「自由の街、再び──リベシティ建国 」
──戦いは終わった。
傷ついた街に、少しずつ陽が差し込む。
壊れた橋、焦げた地面、崩れた家屋。
でも、人々の目は前を向いていた。
リベシティ再建会議:
・ゼロ共和国との停戦条約締結
・“選ばない区域”は中立自治区として独立運営
・リベシティ側には、“再選択権”と“復帰の道”を保障
→ 選ぶ自由と選ばない自由の“共存”が、初めてこの世界に成立した。
ミーナ:「こんなに傷ついて、それでもこの街が“未来に向いてる”のって……
やっぱ、あんたが、諦めなかったからだよ」
ハルク:「まさかやな。ほんま、戦わんと守りきったんは初めてや。
お前の“信じる力”に、オレも一本取られたわ」
ティア:「……リベシティって、名前、やっぱり合ってるよね。
“選ぶ街”──じゃなくて、“自由を選び続ける街”って意味でさ」
そして、その日──
リベル・アーツは、建国記念碑の前に立った。
「──ここに誓う」
「この街は、奪わない。
縛らない。
命令しない。
ただ、**“生き方を選べる場所”**であり続ける」
「そしてもし、迷ったときには──
仲間と、過去と、学びと、選んだ自分自身を思い出せるように──
この街は、ずっと灯を灯し続ける」
【最終スキル:リベル・アーツ】
《自由の力・街に宿る意志》
→ 「選ぶことの価値」を未来に繋ぎ続ける、思想の継承者となる
その時、どこからともなく風が吹いた。
そして、リベルの耳元にあの声が届く。
「──ええやん。今日がいちばん若い日やで」
リベルは笑う。
「……バリ師匠、また勝手に聞いてたのかよ」
空には、光。
地には、自由。
人々は、自らの足で歩き始める。
これは終わりじゃない。
ここからが、“本当の人生”のスタートなんだ。
自由は、生きている。
そして、君にも、選ぶ力がある。




