第127話 「壊れ始めた自由──ゼロ・ギルドの影」
──建国から半年。
リベシティは、日々豊かになっていた。
街には商人の笑顔、学生の議論、子どもたちの笑い声があふれ、
“選ぶことが当たり前”の社会が根付きはじめていた。
しかし──
その“自由”が、別の形で揺らぎ始めていた。
ある日、広場の掲示板に、
真っ黒な紙が貼られる。
『自由とは、責任ではない。
自由とは、支配を断ち切ること。
──ゼロから始めよう。全てを、捨てて。』
その署名は──「ゼロ・ギルド」。
ティア:「ゼロ……? 何この、意味深な団体名……」
ハルク:「“自由=全部自分勝手でいい”って勘違いした奴らやな。
それが今、組織になっとるってことか──」
ミーナ:「でも、放っておいたら、広まるわ。
人は、“楽して自由になれる言葉”に惹かれちゃうから……」
リベルは、その張り紙をじっと見つめる。
「……たしかに、オレたちは“自由”を押し出してきた。
でもそれが、“責任放棄”にすり替わったんなら──
それは、俺たちが“伝えきれなかった”ってことだ」
【新ミッション発動】
「自由を守るため、
ゼロ・ギルドの思想を調査し、
“選ぶ力”の再定義を市民と共に行え!」
その頃、街の裏通りでは──
ゼロ・ギルドの若きリーダー、アシュ=ノクスが、
群衆に語りかけていた。
「選んでどうする? 貯めてどうする?
どうせ誰かに奪われるぐらいなら──“何も持たない”ことが最強なんだよ」
次回:
「ゼロの思想 vs リベの理念」──ぶつかる“自由”の定義!
【To be continued…!】