第124話 「黒鉄の王城──奪う力との最終戦」
──かつて“王たちの都”と呼ばれた廃都・ヴァルトハイム。
今は、砲火と黒い旗に染まったその都市が、
旧王政軍ヴァストライクの本拠地となっていた。
砦を囲むは鉄壁の要塞、
空を覆うは魔導障壁。
自由連邦軍の情報が漏れるたび、反撃は熾烈さを増していた。
ヴァストライク・三柱将:
・アギト将軍(武力)
・ノイエ卿(情報)
・レルツ司祭(思想)
それぞれが「5つの力」の対極に位置する“奪う力”の権化。
一方、リベルたちは、自由連邦の代表として“和平提案”を携え、
ヴァルトハイム城下に降り立つ。
だが──そこに待っていたのは、交渉ではなかった。
即時拘束令:
「リベル・アーツ一行を“自由扇動罪”により処刑せよ」
リベル:「……だろうな。
ここは、力でしか動かない世界だ」
ハルク:「なら、こっちも見せたるわ。“力の使い方”の違いってやつを──」
戦端開放!
リベシティ連邦精鋭 vs ヴァストライク軍、正面衝突!
・ミーナが商業ギルドを統合し、後方支援と補給網を制圧
・ティアは魔導回廊に潜入、通信妨害と錯乱工作を展開
・ハルクは前線突破、城門前で決闘突入
・リベルは、城内奥深く、ヴァストライク総帥との会見へ──
そこにいたのは、一人の老騎士。
その名は──ザルド=ヴァストライク。
旧王政の最後の継承者にして、
“自由”を憎み、“支配”こそが安定だと信じ続けた男だった。
ザルド:「選ばせることは混乱を生む。
人間は“導かれた方が幸せ”なのだ」
リベル:「……それは、“導く者”にとって都合がいいってだけだろ」
「本当の幸せは、誰かに“選ばされた”ものじゃない。
“自分で選んだ未来”だけが、自分を支えてくれるんだ!」
【最終スキル進化:リベル】
《自由の力・創造》──
5つの力すべてを束ね、
“奪われることのない社会”のビジョンを現実へと投影する能力。
リベルは拳を握る。
だがその力は、破壊のためではない。
「俺たちはもう、壊さない。
育てて、広げて、守って、信じて、使ってきた──
だからこそ、示せるはずだ。“違う世界”の形を」
次回──
最終話前編!「選ばれる未来──リベシティ建国の最終宣言」!!