第115話 「黄金塔の影──知識を封じる監査隊、襲来!」
──リベ式“増やす力”講義から一夜明け。
ゴルトランス王国・下層街には、かすかな希望の火が灯りはじめていた。
「初めて……自分で“未来”を考えた気がする」
「お金って、“搾取される道具”じゃなかったんだ……」
「もう一度、夢を描いてもいいのかもしれない──」
それは、王国にとって──最も危険な“思想の芽吹き”だった。
「──下級区画にて、“禁術教育”の痕跡を確認」
「対象:レオ=カグラ及び反乱分子リベシティ一行。排除許可を請う」
黄金塔の“思考統制評議会”は、即座に動いた。
登場:情報監査隊
全身黄金の装甲を纏い、“言論と思想”を物理的に封じる最強の規律部隊。
彼らは“教育という罪”を焼き払うため、静かに下層街へ降り立った──
ティア:「来た……!」
ミーナ:「こんなに早く、街ごと押さえ込むなんて……!」
ハルク:「まるで“自由”を見つけたら、即破壊ってルールやな……!」
リベル:「……なら、“守ってみせる”しかないだろ」
【スキル発動:リベル】
《増やす力・資源運用陣》──
支援者から預かった資金を即時換金し、
物資・防衛・避難ルート構築を瞬時に展開!
倉庫は瞬く間に“臨時防衛拠点”へと変貌。
屋根裏ではティアと若者たちが避難民の誘導を行い、
地上ではハルクが“財政支援で動く傭兵団”を呼び寄せて守りに就く。
リベル:「オレたちは武力じゃない。
でも、“知識と資産”で守る術を持ってる!」
「その知識を──ただ奪われてたまるかよ!!!」
敵の情報監査隊は強固だった。
だが──彼らには“自由を望む人々の想い”がなかった。
レオ:「私は教師です。
この街で生まれた希望を──生徒たちを、絶対に失わせない!!」
知識の盾で
全ての民の“学びの意思”を魔導障壁として具現化!
監査隊隊長:「なぜだ……なぜこの街の下層が、我ら“黄金”に抗える……!?」
リベル:「教えてやるよ……
お前らの“効率”は、“希望”の敵だったんだ!!」
情報監査隊、撤退。
だが、王国中枢はなおも沈黙のまま──
嵐の前の静けさが、リベ一行を包む。
【新ミッション発動】
「自由連邦構想を王国に届けるため、
“黄金塔”との直接交渉へ向かえ──!」
【To be continued…!】