第114話 「禁じられた資産教育──リベ式“増やす力”講義、始動!」
──城壁の影に広がる、ゴルトランス王国・下層街。
薄暗く湿った石畳の路地。
子どもたちは本を知らず、大人たちは今日の暮らしに追われる。
リベルたちは、そんな街の一角にある古い倉庫に案内された。
「ここが……希望の教室になる場所です」
そう語ったのは、教師レオ=カグラ。
彼は階級制度の外にいる唯一の「自主学習者」として、
密かに知識を共有していた。
ミーナ:「この国では“投資”って言葉すら出しちゃいけないの?」
レオ:「“金は貯めるものではなく、仕えるもの”──
それが王国上層の理念です。
だから、労働以外で富を得る方法を教えるのは“反逆”と見なされる」
ティア:「それ、自由どころか“知識の監禁”じゃん……」
ハルク:「ほんまやな……
金ピカな建物はあっても、“希望”が閉じ込められとるわ……」
リベルは、倉庫の中央に立ち、集まった若者たちに問いかける。
「みんな──“お金を使わずに増やす方法”って、知ってるか?」
会場は静まり返る。
リベル:「それは、“時間”を使うことだ」
◇リベ式講義スタート!
「世の中には“働いて稼ぐ”だけじゃなく、
“資産に働いてもらう”方法がある。
それが──投資だ」
若者A:「でも……投資って、失敗したらどうするの?」
リベル:「その不安、よく分かる。
だからこそ俺たちは“仕組み”で勝負する」
◇リベ式ポイント講義:
・増配株:企業と共に収入を伸ばす方法
・インデックスファンド:経済全体の“成長”に乗る王道投資
・複利の力:時間とともに雪だるま式に資産が膨らむ魔法
・ドルコスト平均法:価格の波を“味方”に変える積立戦略
ティア:「……あたしでも、できるのかな……?」
ミーナ:「“お金持ちだけの世界”だと思ってたけど、
知るだけで、こんなにも“自分の未来”を掴める気がする──!」
【スキル進化:リベル】
《増やす力・伝播》──
知識の火種が、ひとりまたひとりに伝わっていく。
だがその時、警鐘が鳴った。
「民衆の中で“増やす思想”が拡大している!
黄金塔直属の情報監査隊を出動せよ!!」
ハルク:「やばいぞリベル、バレたか……!?」
レオ:「でも、ここまでやれたなら……もう俺は満足です。
だって今、みんなの目が“未来”を見てる」
リベル:「まだ終わらせない。
“学びたい奴を守る”のも、オレたちの仕事だ──!」
【To be continued…!】