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第113話 「黄金の牢獄──ゴルトランス王国へ」
──砂嵐の中を抜け、リベル一行が辿り着いたのは、
巨大な金属の城塞に囲まれた都市国家──ゴルトランス王国だった。
街の中心には、金色の塔がそびえ、空を映して輝いていた。
だがその煌めきの裏には、“選べぬ階級”が深く根を張っていた──。
ハルク:「なんやここ……建物も人の服もピカピカやけど、
その影で働く人らの顔、ぜんぶ死んでるやんけ……」
ティア:「“黄金の都市”って聞いたけど……
本当は、“自由のない王国”だったんだね」
【ゴルトランス王国の構造】
「資産総額」に応じて市民が階級付けされ、
上位階級以外は、住む区域・教育・結婚すら制限される。
街の入り口で出迎えたのは、
下級階級に身を置く、若き教師──レオ=カグラ。
レオ:「ようこそ、“選べない国”へ。
でも、あなたたちの話を聞いて──僕は思ったんです。
この国に、“リベシティの風”を吹かせてほしいって」
ミーナ:「やろう、リベル!ここにも“選びたがってる人たち”がいる!」
リベル:「ああ。
この街の“黄金のルール”を、ぶっ壊しに行くぞ!!」