第95話「灯火は旅を続ける──すべての選ぶ者たちへ」
──時が流れ、リベシティは穏やかな発展を続けていた。
街のあちこちで、誰かが何かを選び、誰かが自由を手にしていた。
掲示板には、こう書かれていた。
「今日、畑をやめてパン屋になります」
「旅に出ます。自由に生きてみたい」
「失敗した。でもまた、何か選んでみます」
誰もが選び、誰もが笑い、誰もが人生を歩んでいた。
──その中心で、リベルは一人、丘に立っていた。
手には、かつて描いた“リベシティのスケッチ”。
隣には、ティア、ミーナ、ハルク、そしてかつての旅仲間たち。
ティア:「ねぇ、リベル。次は何をするの?」
ミーナ:「もう、何でも選べる時代になったのに、まだ旅するつもり?」
ハルク:「こいつのことや、また世界中を巻き込むんやろな」
リベルは、優しく笑った。
「……“選べる世界”が出来たなら、
次は“選びたいと思える未来”を作りたい。
自由を広めたんじゃなく、“選びたくなる生き方”を広めたいんだ」
【スキル進化:リベル・最終形態】
《自由の継承者》──人の意志が意志を呼び、未来が形になる!
──その夜。
空には一つの星が、光を灯していた。
それは誰かの選択の始まり。
それは誰かの意志の点火。
そして、それを見た誰かがまた選ぶ。
リベル:「今日が──いちばん若い日だ」




