共犯者
どうも、青です!
コントラクト&セブンス。第三話です!!
まだまだ続くのでよろしくお願いします!!
僕は一体何をしているんだ。
真っ暗な部屋、そこには凛一人。
凛はひたすら自分に問いかけた。
僕はただ…
あの声の正体が知りたくて!
目の前にはもう一人の自分がいてこう言った。
ならいつまでも寝てないで探せ。
⚫︎⚫︎⚫︎
「…ハッ!」
凛は目を開けた。
凛は思い出した。蛇に襲い掛かろうとして自分の限界を考えないで無理に動いて気を失ってしまっていた。
どうやら、気を失った場所から動いてないらしい。再び凛に地獄を見せた。
「あの声は…また…僕を呼んでくれよ…」
仰向けになりながら自分の顔に涙がたくさん流れていくのを感じた。
凛は気づいていた。グランドを抜け、校舎に来たあたりから声がしなくなっていた。
泣いている凛にまた話しかけてきた。
「目覚めてすぐ泣いてるのちょっと怖いんだが。なにか悪夢でも見てしまったのか?」
話しかけてきたのは蛇だ。
凛には再び憎悪の色が出てきた。
凛は声を荒げて蛇にぶつけた。
「お前…ほんとなんなんだよ…なんで僕だけ残して…死なせてくれなかったんだよ!」
凛は蛇を睨んだ。奥歯がギチギチと言うほど噛んだ。
その言葉に蛇は答えた。
「別に殺そうとして起きたことではないからだよ。でもやってしまった。起こってしまった。だから私は尻拭いとして君に問いかけた。救えると言ったら君はどうする。っとね」
「その問いとお前の尻拭いの関係がどこにあるんだよ!」
「あのさぁ、そろそろその荒げるのどうにかできない?私は君と話がしたいんだよ。気づいてないかもだから言ってあげるけどさ、君の傷治したの私だからね。」
蛇はため息を吐きながらそう言った。
凛はガバッと体を起こし、自分の体を見る。確かに痛みもなければ腕からも血が出ていない。
こいつなら…救えるのか…?
もし、救うことができるのならそうしたい。もうこんなを見るのは…はっきり言ってごめんだ…
周りを見渡してそう心に呟いた。
だから凛は少しだけ抑えることにした。威嚇はもちろんしながら。
「傷の件はありがとう。分かったよ。でも僕の質問に答えろ。」
凛の言葉に蛇は口を開いた。そして真っ直ぐとその黄色い眼をこちらを突き刺しながら飄々と話し始めた。
「お、感謝を言うとは意外と素直なんだね。関係?簡単なことさ。わざとじゃないにしても私のせいだ。だから治してやろうって話さ。学校も人も。この災害で起こったこと全て治してやろうってこと。」
「…!全部…治せるのか?」
「あぁ、一応私は悪魔だからね。そのくらいの力はあるさ。」
「悪魔…なのか…?こんな蛇が…?」
つい凛は困惑のあまり蛇にそう言ってしまった。
蛇はその言葉にピクリと眉あたりを動かした。
「あのさ。この災害起こしたのは私だよ?私ってすっごいんだからね。」
「事故なんだろ。棚にあげるなよ。」
「それもそうだな!ナハハハハハッ!」
思わずツッコミをしてしまった。
ナハハと笑う蛇に凛は少しイラつきを覚えながら口を開いた。
「治せるんだろ。だったらはやく治してくれよ。」
その言葉に蛇は笑いを止め、にやりと笑みを浮かべこう言った。
「治してやるさ。でもいつまでもその被害者面は気に入らないなぁ。私を呼びつけたのは君だってのにねぇ。」
何を言ってるんだこの蛇は…?
その言葉の意味が凛には全く理解出来ずにいた。
そして蛇は続けて言葉を並べていく。
「君も立派な悪魔さ。立花凛。」
第三話「共犯者」ありがとうございました!!
また次回!お楽しみください!!