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コントラクト&セブンス  作者: 空乃
大罪人 〜憤怒編〜
29/33

第二ラウンド開始

戦いは防戦一方。真冬のムチを剣で弾く。

お互い精神的にも余裕のない戦いだった。


「ハア…ハア…クソッ…!クソォォォ!」


ブゥンブゥンと音を立ててどんどん加速していくムチ。対応するので精一杯だが、昔の僕じゃ目で追うこともできなかった。数ヶ月の訓練が生きていた。

それにしても真冬は最初は余裕のある感じだった。のに今は必死に何かに怒っているような。

小春の夢の話をしてから…


「…アハっ!!」


考え込んでいた凛の足にムチが掠った。

…痛い。

掠っただけなのに…


「ククク…終わりだァ!!」


足に続き、肩、左腕、脇腹など真冬の連撃を喰らってしまった。

足の力が抜けて膝をついた。真冬が連撃をやめた。

しまった。これはまじでやばい。


「自分の…血が…痛い…痛いよ…」

「ずいぶん生半可な気持ちで来たんだな〜きっと大丈夫だと、死ぬわけないと。そう安心してきたんだろ?舐めるなよっ」

「グハッ…!!」


真冬の右足が思いっきり凛の顔を蹴っ飛ばした。


「正直期待ハズレだな。もうちょっとやると思ったけど。」


床に転がる凛。

ここに広がってる血って僕の、なんだよね。

こいつの言う通りだ。戦いを僕は舐めてた。きっと死なないって思ってた。

悔しいな…こんな…呆気なく終わるのか…


「そろそろトドメさすか」


真冬は右手を振り上げた。


「さようなら、立花凛。」


右手を振り下げた瞬間。


「…ハァ!!」


何かが真冬目掛けて飛んできた。入り口の方から。

槍のような長い棒。銀色の色をした武器。


「…クッ!!」


真冬はその槍をムチで弾き飛ばした。

ガチャンと音を立てて床に落ちた武器は消えて行った。

そして入り口からカツっカツっと誰かが入って来た。


「誰だ!」


真冬の問いには答えず入ってきた女の子の顔を見て凛は驚いた。


「…どう…して………エリス。」

「お待たせしましタ!」


そう、来たのは久礼野エリスだった。彼女はニコッと笑い凛に話しかけた。


「無様だな。レヴィアタン」

「ベルゼブブ」

「あぁ、思い出したぞ。あの時の豚か。見逃してやったのにどうしてここに来た。」


真冬がエリスに向かってそう言った。

エリスは真冬を睨みつけてこう言った。


「この人は仲間なのデ。それに二人で潰せるうちに潰しておきたいのデ」

「二人ィ〜?そいつにはもう何にもできないんじゃない?」

「やれますカ?立花クン」


エリスが歩み寄ってそう言った。

超えたい。まだまだ死にたくない。こんなやつ、超えてやりたい!


「うおおおおおおおお!!!!!」

「…へぇ、やるじゃん」


力なんて入ってない。視界もだんだんぼやけて来ているし、限界は近いらしい。

フラフラッとしながら右手に全力を注ぎ込み剣を作り出す。


「エリス…」

「ハイ。なんでショウ」

「ありがとう…」

「イエイエ!第二ラウンド開始ですヨ!」

「おぉ!」


僕とエリスは同時に真冬へと立ち向かった。

今回もありがとうございました。次回もお楽しみに。

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