表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コントラクト&セブンス  作者: 空乃
大罪人 〜憤怒編〜
27/33

オオカミ

手紙の明後日はすぐに来た。


「凛。行けるな?用心しながら慎重に行けば…」

「勝てる、だろ?大丈夫。やってみせるよ」


部屋で荷物をまとめながらレヴィと話していた。

内心心臓がずっとバクバク言っている。レヴィも僕の身体の一部なので感じ取っているはずだが、何も言ってこない。

死ぬかもしれない。怖い。昨日の夜から震えが止まらない。

でも行かなきゃ…小春が殺される。

覚悟を決めて玄関で靴を履いた。

するとキッチンから母さんが出て来た。


「こんな休みに荷物もなしでおでかけ?」

「ああ、そんなところ」

「そ、いってらしゃい。」

「行ってきます。」


ガチャと音を立ててドアを開いた。


◯◯◯


手紙に記してあった丘の工場跡地。

慎重に中に進むと正面に真冬が椅子に座っていた。

足音で気づいたのか語り始めた。


「ここは昔から秘密基地みたいなものでな。まったく人なんて来ないし、近づかないんだ。なんでだと思う?」


この場にいるのは僕とあいつだけ。つまり僕への問いだろう。


「曰く付き…とかじゃないのか?」

「さあ、答えは俺も分からない。が、昔五人の小学生が一人の女の子をいじめていたらしい。感情を表に出すのが少々苦手な子でね」

「日に日に傷とか増えるものだから家族が問い詰めたんだとさ。女の子はなんでもないの一点張り。気になった女の子のお兄さんは帰り道つけてみることにしたんだ。そしたら、ここで女の子はパシられたり、殴られたり、小学生にはブレーキが効かないからね。それはひどいものだったさ。それを見ていたお兄さんはいじめる人物対象にこの工場跡地で鎖やそこにあるナタでそれはそれはひどい仕返しをしていつのまにか五人全員殺してしまっていたらしい。」

「やっと、妹の屈辱を果たせた、と思っていた。血まみれの身体で手を差しの出たら、その手を弾いて女の子は言いました。」

「化け物。っと」

「結局いじめも止まらなかったし、その男の子は化け物になってしまいました。ちゃんちゃん」

「…お前…」

「そんな顔をしないでくれないか?これは知り合いから聞いた話だ。けど…その化け物は人間になるために見ず知らずの人を殺すらしい、よっ!!!」

「凛!!」


真冬が急に踏み込んできた。凛はレヴィと息と合わせ、右手から剣を出して真冬の拳を防いだ。


「ククク…痛い…ちゃんと武器出せるみたいだね。心置きなく戦える…!」

「…!」


剣で防いだはずの真冬の拳が剣を押し返して来た。

一瞬バランスを崩したがすぐに持ち直し剣を振るった。

が、目の前には真冬の姿がなかった。

…!やばい!どこだ!


「凛!上だ!」


レヴィの指示で僕はすぐに傍に転がった。

間一髪で避けれたみたいだ。


「へえ、やるね。じゃあ俺も本気出そうか。サタン」

「ああ、」


そう言って真冬は左目の眼帯を外した。

眼球にオオカミの紋章。

今回もありがとうございました。次回も楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ