見覚えがある
どうも青です!!
第十七話「見覚えがある」です!!
よろしくお願いします!!
「……ってことがあったんだよ。」
僕は何者かに監視されている件と明の反応の件も本田宙に話した。
宙は僕が話している時相槌も打たず、ずっと睨んでいるかのような目つきで見ていた。正直怖い。
「へぇ、女の子ですか。……なのですか?」
「え?なんて?」
「その子のことを好きなのかと聞いてるんです!」
「いやいや顔見てないし…それになんでみんなそっち方向の話に行くのさ」
「で、それはあの子では?」
「え?どの子?」
宙がジトっと後ろを見て指を指す。
僕は指された方を見る。そして目があった。
また同じ反応。肩をビクッと上下させ、また走り去って行った。
あの子だ!追いかけよう!
ガタッと僕は席を立って走って行った。
「こ、この距離じゃ…追いつけない…」
「全く、これだから帰宅部は困りますね。」
「宙だって文化部じゃないか!って宙?どうして?」
「どうしてもなにも、急に席を立って置き去りにしようとしてるから付いて来たんです!」
あぁ、確かに僕見つけた瞬間頭いっぱいになって。
「それはごめん、それはそうと運動ができない僕らにこれはきついんだけど。何かいい案ある?」
「凛、甘えてはいけません。苦労して問題を解くから解けた時の達成感がすばらしく感じるものです。……ゼェゼェ。」
宙はもう限界近いみたいだ。
「ここは…手分けを…しましょう…」
「わ…わかった!じゃあ僕は東から宙は西から。」
「…ハァハァ…了解です!」
そうして僕は東から攻めて宙は西から攻めていく。
「……ハァハァ、あ、中庭に!」
廊下の窓から中庭に走っていく姿が見えた。きっと彼女だと思い、僕も急いで中庭に向かった。
中庭に向かうと一人のボブでキリッとした目の女子がこちらを睨んで仁王立ちしていた。これは声をかけられるやつなのか?
そう思っていると彼女の方から話しかけてきた。
「あんた、誰?何で小春を追ってるの?」
「え?小春?一体誰のこと?」
「とぼけんじゃないよ、小春はね。唯一の親友なの。あの子傷つけるなら容赦しないよ。」
「ごめん、勘違いだと思うんだけど。」
「言い訳はいっぺん死んでから言え!」
「ちょっ、えぇ!」
彼女がこちらに向かって殴りかかろうとした瞬間。
「凛!」
「そ、宙!グヘェ!」
宙も中庭で見かけて来たのだろう。宙に呼ばれて振り向いた瞬間左の頬を思い切り彼女にグーパンで殴られた。
正直めちゃくちゃ痛い。最近は男より女の方が強いと言うのは本当のようだ。
クラッとよろめいて彼女を見たら一発来そうな感じだった。
その時宙が手を広げて僕の前に立った。
「宙危ないよ!」
「凛は黙っててください。」
「女に守ってもらうなんて余程の弱虫なんだね。」
「凛を殴って侮辱したこと。謝りなさい。」
「何でストーカーに謝らなきゃいけないの?」
「あなたこそストーカーの連れなのでしょう?見つかったらすぐ逃げる、一体そちらのストーカーは何がしたいんですか?」
「ねぇ、それ小春に言ってる?だとしたら許さないよ?」
「別にあなたみたいな人から恨みを買おうが気になりません。ですが凛に対しては謝りなさい!」
段々二人の雰囲気が危なくなってきた。お相手さんもブチギレてるこの顔。
「二人とも落ち着いて!」
「ストーカーは引っ込んでろ!」
「凛は黙っててください!」
やばい。ほんとにやばい雰囲気だよこれ。どうしよう。
すると睨み合っている二人に向かって仲裁していた僕の背後から声が聞こえた。
「や、やめて!」
振り返ると女子が一人震えながらそんなことを言った。彼女には見覚えがある。
あの日、僕がその傷を自分の罪として目に焼き付けた女の子。すぐに目が覚め、唯一隕石と口にした女の子。そして保健室に運んだ女の子だった。
第十七話「見覚えがある」でした!!
いかがでしたか!!
次回も楽しみに!!




