恋
どうも青です!!
第十二話「恋」よろしくお願いします!!
「か、監視って…」
「今もだ。気づかないのか?」
「どこ?」
「教室の後ろのドアからだ。ずっとこっちを見ている。君に用があるのは確定だね。女の子だな、案外かわいい。」
「か、かわいい!?な、何言ってんだよ。どうすればいい?」
「とりあえず手でも振ってみるのはどうだ?」
「何言ってんのさ。知らない人だったらどうすんの。」
「まあまあ物は試し、だよ?」
「はぁ、分かったよ…」
そう言ってレヴィに言われるがままに後ろのドアに視線を向けた。すると確かに誰かがこちらをじっと見ていた。
いや、かわいいどころか顔すらろくに出てないじゃないか!
目が合ったのだろう、ドアからはみ出た肩がビクッと上下に動きたちまち走り去って行った。
「一体、何だったんだ…」
そこから僕達は裏山へと向かっていた。
「レヴィ、ほんとに同じ大罪の人とかではないんだよね?」
「そう言っているだろ、君こそやましいものとかあるんじゃないのか?」
「や、やましい!?何言ってるんだ、あるわけないだろ。」
「だろうな、君みたいなヘタレにあるとは私も思わない。」
「な、なんだとこの蛇…」
僕は右手に睨みをきかせた。
でも、ほんとなんだったんだろう。
そんなことを考えて歩いていると明のところに着いた。
「おーい、遅いぞー」
「ごめんごめん、ちょっと不思議なことがあって…」
「ほうほう、不思議なこと。気になるから話してみろよ!」
そう言われ僕は明に話してみることにした。
「実は、今日休み時間毎時間毎時間誰かに見られてるっぽくって…」
そう言うと明は口に含んだ牛乳をブゥフー!っと思いっきり吹いた。
「汚いなぁ、なんなのさ。」
「そんなことはどうでもいい!そ、そのもう一回言ってくれないか?」
「え?だから今日休み時間にいっつも誰かに見られてるみたいで…」
「聞き間違いじゃなかったのかーい!」
明は立ち上がって大声でそんなことを叫んだ。
「ちょっ、ちょっと明!突然どうしたのさ!」
「かりん、その見ている輩は男か?女か?とっちだ!」
「い、痛いよ明。」
明はテンションハイな状態で肩をガシッと掴んで性別を聞いてきた。
「お、女の子…らしい。」
レヴィは女子だと言ったけど僕の目で直接見たわけじゃないしね。
すると明はガクッと頭を下げてまた話し出した。
「いいか…かりん!それはきっとお前のことが好きってことなんだ!つまり恋だ!」
「こ、恋?」
ガバッとまた頭を上げ話し出した。
「そう!恋。青春だ!今お前はその子に狙われているんだ!」
「そんなわけないだろ。一回も話したことないのに。」
「おいおいこれだから子供は。いいか、話したことがないから話せるタイミングを狙ってんだよ!」
明は僕の腹めがけて肘で小突いてきた。
話したことがないから話そうとしてくれているのか。それはあるかもしれない。恋どうこうは置いといて。
そこから明の熱い熱い恋愛講義を昼食をとりながらテキトーに聞いていた。
⚫︎⚫︎⚫︎
昼食が終わり、僕は教室に戻って来て席に着き机にぐだりと体を伏せた。
明は委員会の集まりがあるらしく途中で別れた。
「…はぁ、明ってあんな恋愛バカだったんだ。」
「仕方ないだろう。彼もお年頃なんだよ。逆に君はどうなんだい?」
「見て分かるだろう?彼女なんていないよ…」
「それじゃあ好きな人は?」
「はぁ好きな人かー」
「お疲れのようですね。」
机の前方から声が聞こえた。僕達は慌てて会話を止めた。
目の前に見えるのはうちの高校のスカート、顔が見えない。
僕は体を起こした。
若干茶髪の入った髪色でくねくねっとしている髪をポニーテールで結んでいる。整った可愛い系の顔立ちをしている。そんなふわっとした女の子を僕は知っていた。
「なんだ、宙か。」
「なんだとは失礼です!それよりなにか困りごとでも?」
彼女は本田宙。常に敬語が特徴でクラスで委員長をしている女の子だ。
第十二話「恋」いかがでしたか!!
次回もよろしくお願いします!!




