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第21話【朱夏。】

 日々がヒロイックに過ぎていき、僕らの心に優しさも痛みも強く残していった青春。ただ駆け回るだけでも喜ばしい。瞬間の笑顔が美しい。些細な問題が悩ましい。ギュウギュウに詰まった春が終わり、それは過去の栄光となる。


 台風が去った後には静かな日々が?隙間の空いた時間ばかりが目に映るのか。そこはきっと涼しくて、青春に片思いする空間が広がっている。



 否、朱夏。青春のあとには真っ赤な夏が待っている。青春の中で得た力をぶつける夏が。白い秋が訪れるまで。終わりが見えなかった青春よろしく、終わりのない朱い夏が今あるのだ。どこにでも行ける。あつくあつく暑苦しい程に。僕らの命が燃える時だ。


 体力が落ちた。あの頃はよかった。今から始めても。


 ネガティブなベクトルに熱量を使うな。今こそ前進すべき時。幸せを掴むんだ。本当の本当の幸せを。今でも涙は流せるんだ。滅多に感情的にならなくなったって?我慢してる、逃げているだけだ。


 ここは朱夏。青春よりも心の温度が熱い場所。なにも恐れることはない。より大胆に。より美しく。この命を燃やそう。白い秋が見えるまで。その先の黒い冬の中、静かに眠りにつくために。

 老けこむにはまだ早い。いやむしろ、今こそが一番輝く星になるときなのだから。

 青春って何歳までなのか。それはその人次第なのかもしれませんね。

 中国では春に当たる色が青。夏が赤。秋が白。冬が黒だそうです。中国の思想や発想はとても為になりますね。秋が茶色じゃないあたりが僕は好きです。

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