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〖リーフレットの過去〗



【現実は甘くないから……さ】



明日鍛冶屋に行く事が決まった日の夜


私は、今でこそ奏音ちゃんと仲良くなれて普通に喋れる様になれたものの…この国の王女として、私がこの先どんな毎日があるのかこの先どんな感じ成長して、この国を回していくけるのか毎日が不安で仕方がなかった。でもそんな中私の不安を忘れさせてくれる物があった。


まだ私が幼い頃、とある用事で隣国まで行き帰る途中で危険な魔物に遭遇してしまったことがあったの…それで護衛の任に付いていた近衛の騎士様達が馬車を囲むように守ってくれたのだけど…当時の我国の兵士たちは剣での物理攻撃が主だった、でもその魔物は物理無効だったらしいの…結果は明白よね。


私達は、当然壊滅よ……私は当時私に付いていた仲の良かった侍女の前に包まれるように縮こまっていたわ、恐怖に支配された私は胸に包まれて失神してしまったわ、


次に私が気がついた時には私は見慣れたベットの上だった…どうやら聞いた所によると、私以外の人達はほぼ瀕死状態だったらしい。


たまたま通りかかった、冒険者の人達がどうにか魔物を退治して救助してくれたらしいけど……終わった時には幸いにも全員まだ瀕死だった。


ヒーラーの人達が必死に治療してくれたらしいのだけどもう数人は手遅れだったらしいわ……私は悔やんでも悔やみきれなかったわ、私がいなければあそこに、あの時間にいることは無かったわ。


手遅れだった人の中には一番仲の良かった侍女もいたの。彼女は私と魔物から逃げる際に背中に酷い一撃を受けてしまい瀕死と言うよりはもうほぼ意識がなかったそうです。

彼女は、それでもどうにか一番近くの村まで私を連れて来た直後に役所の広場の真ん中で息絶えたそうだ。


今でもその瞬間だけは気絶していたはずなのに何故か覚えている。


彼女が私に向かって微笑みながら頑張ってと息絶える瞬間が……今でもその瞬間の夢を見る。


私は目覚めた時に、お城を飛び出し、その広場まで何も飲まず食わずで走り続けたわ、その広場にはひとつの墓標が立っていたのまるでみんなを微笑んで見守ってくれているような空気だったわ。


その瞬間から私はずっと泣き続けていたわ……ごめんねという度に大丈夫だよと聞こえてくるその墓標に、今でもその墓標がある場所まで何かあった度に足を運んでいる。



次は、奏音ちゃんと一緒に行きたいな私にもやっと貴女みたいな本音が語り合える人が出来ましたと…


あぁ、お酒も持っていきましょう私も一緒にお酒が飲める歳になったのだとね……私はもう自由の身、彼女の夢を追いかけて叶えるのも私の役目だし……



_______________________


【どうしたんだ?暗い顔して?】


【ひゃ!?なんだ奏音ちゃん……なんでもないわ…いや、もう1人の私の大切な人に会いに行かなくちゃと思ってたの】


【そうなのか!その人は今どこにいるんだ?】


【あそこよ、星になったの……私を助ける為に】


【………………じゃあ!尚更会いに行かないとな!】


【奏音ちゃん?】


【落ち込んでる時とか悩み事の時は誰かに聞いてもらうのが1番だよ?それにその人はリーフレットに元気になってもらいたいと願っていると思うよ?】


【相談があるから……場所変えないかしら?】


【OK、なら近くの公園に行く?】


【いいわね】


______________________



【あ、ごめん煙草買ってってもいいかな?】


【別にいいわよ……吸うなら私にも1本分けてくれないかしら?】


【いいけど、リーフレットも煙草吸うの?】


【私は吸わない無いけど、初めて吸ってみたいと思ったのよ】


【なら、自販機じゃなく途中にあるに商店によってくか】


【いいわね、ちょうど私はお酒も飲みたくなったわ】



______________________


私達は途中の商店で煙草とお酒とおつまみを買って公園のベンチに腰掛けて、買ってきたお酒を開けて飲み始めた。



【僕から話そうかな?】


【いや、私からがいいわ……その方が気持ちが楽になる気がするのよ】


【わかった】


【私の話を聞いても、これからも仲良くしてくれるかしら?】


【もちろんだよ、僕はそんな安っぽい縁は持たない主義だし、そもそもリーフレットがどんな人だろうと悪人じゃなければ別に付き合っていくよいつまでも……】


【わかったわ…………実は私この国の王女なの……】


【ふーん、王女さまなんだ……王女様!?!?】


【あんまり大きい声で言わないで!】


【悪い……まぁリーフレットが王女様だからって僕は態度を変えることは無いよ】


【意外とすんなり納得するのね?こっちが面食らっちゃうわよw】


【いや、君が王女だったとしても1人の友なのには変わりないよ】


【……ありがとう……奏音ちゃん】


【じゃあ、僕の話だね?長門護親王の子孫……末裔と言った方がいいのかな?他には特には無いけど現在旅人って言う点かな?】


【…貴女も凄い人だったのね?】


【そうかな?】


【そうよ!?だってあの毘沙門天と言われた武将よ?】



【えへへなんか嬉しいかも〜】


【なんか落ち着いたわ、奏音ありがとう】


【じゃ、じゃあ明日も予定がある事だし!今日はここいらで宿に戻ろうか?】


奏音の照れて赤いのかアルコールなのか分からないが赤く真っ赤な顔を隠して言った一言によって、家路?宿路?に着く事になった。

_______________________



【ふふっ〜やっとリーフレット様にもお友達ができたのですね〜】



読んでくださってありがとうございます!

出来れば評価と感想をおしえてもらえると次の話をかく励みと改善点になるので、よろしくぅ!

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