11月14日 呼び出し
あの日の刺激が忘れられない。それが正直な感想だった。日常生活に戻り、俺は再び刺激が欲しくなっている。自分がこういう性格になっていることにだんだんと理解していた。
ー11月12日ー
俺 「取引ってなんだ?というか、お前の名前は?」
男 「取引については、後で言う。俺の名前は、板山瑞稀」
俺 「板山?」
あんまり聞かない名前だな。俺は、板山の後ろをゆっくりとついていく。
男 「知らねぇのか?」
俺 「知らねぇよ」
自分の名前を知らないだけでここまでいばれるのもある意味すごいな。
男 「どうしたよ?」
俺 「取引については、いつ言うんだよ?」
男は、俺を静止するように指示を出した。
男 「待て、これ以上進むとアイツらに見つかるぞ」
俺 「どういうことだ?」
男 「俺たちのリーダーはアイツだ」
たしかにさっき見た奴だ。どうなら、この板山というのは俺をかばってくれたみたい。
俺 「お前は何者なんだよ?」
男 「俺は、アイツらのチームとは関係ねぇよ」
俺 「関係ないのに、どうして一緒にいるんだよ?」
その質問がくるとわかっていましたと言わんばかりに話し始めた。
男 「不良のチームもいろいろあるんだよ。わからるか?」
俺 「まぁ、なんとなくな」
男 「俺は、ここのチームの一員ということになってるけど、どうしてもやりあわないといけないということぇはな」
なるほどな。というとこは、あのチームをアイツが俯瞰して見れてるということだな。
俺 「取引とはなんだ?」
男 「それは、お前の仲間である山﨑に連絡をとってほしいんだ」
俺 「どういうことだ?」
山﨑と板山は知り合いということか?ますますわけがわからなくなっていた。
男 「俺は、山﨑のことを呼んで欲しいんだ」
男 「わかった。じゃあ、今から連絡する」
どういう流れかはわからないけど、今は銃を持っているコイツのいうことを聞くしかない。
俺 「ここに呼び出せばいいのか?」
男 「ココはまずい。山﨑がどこにいるのか確認しろ」
俺 「わかった」
男 「山﨑の場所がわかり次第、集合場所を決める
どんだけ丁寧にいくんだよ。銃を持ってるんだからもっと大胆に行けばいいのにと思ってしまっていた。俺は、ポケットからスマホを取り出し、山﨑の連絡先を探したのだった。




