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10月22日 東藤蒼VS三上龍志

 一昨日の興奮は、今日になっても冷めなかった。次、あそこに行く時、新しい自分になっていきたいという想いがあったのだ。


 ー10月20日ー


 早速、スパーリングが始まった。俺と工藤は、次。今は、東藤と三上。リングの中央で、東藤と三上は、笑顔を見せていた。スパーリング開始の鐘とともに、二人は、動き始めた。東藤は、海美高校の特進クラス。とても、ケンカするような奴には見えない。身長は、175cmほどだろうか?スタイルもよく、みんなから人気があってもおかしくないだろうな。そんな東藤と対照的だったのが三上だ。三上は、八代総合高校のボス。見た目から、ヤンキー感が凄い。やらなくても、ケンカが強いんだろうなというのは想像できた。この二人がどんなスパーリングを見せてくれるのかとても楽しみだった。

 横にいた工藤は、東藤が有利だろうと話していた。なんでだろうか?俺には、よくわからない。東藤は、三上の連続してくる攻撃を冷静沈着にかわしていく。三上は、それに負けじと連続で手数を出している。今の場面だけ見ると、東藤がよけているだけに見えるが違うのだろうな。しかし、東藤が避け続けていることもあってか、三上は、早くも息を荒げていた。あのスピードで打ち続けていたらしんどいだろうな。ゴングが鳴ってから、間もなく5分が経過しようとしていた。一瞬、三上は、姿勢を崩してしまった。パンチが外れてしまったせいだろう。その瞬間を逃さず、東藤は、猛然と三上に襲いかかり始めた。東藤のパンチは、速い。さっきまで体力を使っていないことも有利に働いている。三上は、東藤のパンチを必死に避けてカウンターを狙うがなかなか三上のターンに来ない。

 今度は、東藤のパンチをさけ、三上がカウンターを開始し始めた。しかし、東藤は、ひるむことなく前に出ていく。さっきまでの東藤ではない。三上のパンチをガードしながら、距離を縮める。腹に一発のパンチを食らったが、すぐに攻撃に転じた。二人は、お互いに激しく打ち合っていく。さっきまでとはうってかわってだ。少しずつ、東藤のペースになっている気がする。三上のパンチをかわしながら、リングへと追い詰めていく。少し鈍いビンタの音が聞こえた。東藤の右ストレートが三上への顔面にモロに入ったのだ。三上は、ついに膝をついてしまう。しかし、三上は、すぐに起き上がっている。だが、起きているのでやっとだ。しかし、東藤は容赦なく三上に襲いかかる。起き上がった三上を再び、リング際においつめ、連打を浴びせる。10分が経過し、ついに倒れたのだ。

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