10月17日 fours2
俺 「今日、どうする?」
山下「カラオケでも行くか?」
カラオケかぁ。最近行ってないな。久しぶりに行くのも悪くないな。
俺 「ああ。いいよ」
山下「どこのカラオケにする?」
どこのカラオケも一緒な気がする?だったら、近くがいいな。
俺 「うーん。できるだけ近くがいいな?」
山下「なんで?」
何でって言われてもな。
俺 「早く帰れるからな」
山下「なんか予定あるの?」
俺 「いや、ないけど」
山下「じゃあ、なんで急いでるんだよ」
ちゃんとした理由を言わないと、コイツは納得しそうになかった。
俺 「なんか、最近疲れてるんだよな」
山下「何に疲れてるんだよ?」
自分でもそう思う。俺は、何に疲れているのかと。
俺 「知らねぇけど」
山下「じゃあ、今日やめとくか?」
俺 「いや、いいよ」
そう言われると行きたくなる。自分の気持ちに正直になれない。
山下「別に、今日じゃなくてもいいから」
俺 「疲れてはいるけど、行きたいんだよ」
行きたくないというわけではなかった。
山下「そうか?」
俺 「ああ」
山下「無理するなよ」
俺 「うん」
俺は、昼飯をなおした。
山下「じゃあ、授業終わりに待ってるわ」
俺 「おっけー」
何か山下は、考えているみたいだった。
山下「俺も明日行かねぇとな」
俺 「どこに?」
山下「foursだよ?」
fours。まさか、コイツからこの言葉を聞くとはな。
俺 「ああ、れいのやつね」
山下「お前も噂聞くだろ?」
俺 「ああ。よくわからないけどな」
俺は、素直に返事をすることにした。
山下「だよな。あれ、いろんな噂出てるんだろ?」
俺 「ああ」
山下「みんな、言いたい放題言うからな」
俺 「まぁ、そうだな」
否定はしなかった。正直、山下は、自分の見られ方とかで行動を変えるようなやつではなかった。
山下「お前は、誰が気になる?」
俺 「誰?」
山下「foursだよ」
山下は、何か探っているのか?それとも本音なのか?よくわからなかった。
俺 「ああ、そういうことね」
山下「気になるやついないのか?」
ない。そんなものは。
俺 「いないよ。どいつも気に入らないからな」
山下「なんだよそれ」
俺 「ハハハハ」
山下と俺は手を叩きながら笑い合っていた。




