9月20日 バク転2
バク転なんて、久しぶりだな。俺は、水城や堂林たちがいる前でバク転をすることになっていた。みんながいるということもあり、少し緊張していた。
水城「いけるか?」
俺 「たぶんな」
堂林「緊張してるのか?」
俺 「どうだろうな?」
みんなが見守る中、私は、左手を床についた。手はつけるんじゃなくて伸ばす。小学校の時に教えてもらったコーチの助言を思い出した。右手を伸ばすように地面につけると、その後は自然に体が動いた。
想像していたより、倒立姿勢を維持できているように感じた。そして、勢いに合わせて床を突き放した。自分が宙に浮いてることを感じながら、足の裏全体で身体を支えだ。そして、なんとか着地をさせた。
着地した瞬間、堂林や水城から大きな拍手が響いた。その様子を向井や五十嵐を見にきた様だった。久しぶりにしたこともあり、首をひねるとポキッと鳴って、体も疲れていることを示してくれた。
水城「やるねぇ」
俺 「1回だけやってもなぁ」
1回だけできても意味がない。連続でバク転しないと成功とは言えない。
水城「連続いけるのか?」
俺 「さぁな?」
首を傾げながら、バク転のイメージをさせた。
堂林「期待してんぞ」
俺 「なんだよ、それ」
ポンポンポン。3回連続で成功できたらなぁ、、、。
堂林「よし、いこう!」
俺 「てめぇが決めんなよ」
堂林「ハハハ」
俺は、頭の中を切り替えて、2度目の挑戦を始めようとした。周りには、3組の他の生徒たちもやってきた。みんなの方を見ながら、徐々に後ろに下がっていく。バク転の連続は、後ろに倒れるようになること。呪文のように唱えた。そして、俺は、勢いよく、走り出した。
先ほどと同じように、1回目のバク転を始めた。さっきよりキレイな動作で飛べた気がした。そして、1回目が終わり、両手を胸のあたりで止め、次のバク転の手を準備して再び前に出した。そして、右手を降ると同時に、後方へ大きくジャンプする。そして、両手をつけ、足を着地させたのだ。着地した瞬間、ガッツポーズが出そうなくらい上手くいったと思った。
しかし、3回目をしようとしたが、その勇気はなかったのだ。体が動いていない感覚があったからだ。それでも、横からは大きな拍手が聞こえてきた。堂林や水城たちは、とても喜んでいた様子だ。みんなが喜んでいる姿を見ていると、なんだか嬉しい気持ちにもなった。




