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9月18日 応援練習2

 今日は、朝から集まり、応援練習をしていた。俺は、前方からみんなの動きを確認していた。全体指示を出していたのは、水城と向井。やっぱり、コイツらの方がリーダーは適任だろう。俺は、前方から、柏木と話しながら、メモをつけていた、

 応援合戦が始まる前から考えていた応援プランは、ほとんど実行されていた。後は、どれだけ目立たせることができるか?それだけだった。柏木たちが作ったボードを使用した文字や絵のアート。これは、とても上手に見えていた。おそらく本番でも成功するだろう。次に、水城が考えたメガホンを使用した応援歌。これは、応援歌が響かず、困っていた。最後の向井が発案したダンス。ダンスは、女子中心に踊っていたが、向井がしたかったバク転は、まだ、誰もできていなかった。

 向井は、毎日のようにバク転ができるやつを探していた。しかし、バク転ができるやつは意外にも全く見つからないでいた。別に、俺が立候補してやってもよかったが、めんどくさかなる気がしていたから、何もしていなかった。

 応援合戦の練習も終盤に差し掛かっていた。生徒は、大体、振り付けやボードの位置なども覚えており、いつでも本番を迎えてもおかしくないところまではきていた。しかし、このままでは、何か足りないんじゃないか?自分の頭の中では、そんなことを考えていた。

 何か奇抜なことをする奴が必要だと私は感じた。このクラスで奇抜なヤツと言えば、、、、、。俺は、みんなを見渡した。派手で目立つやつと言えば、堂林達弥しかいないと思ったのだ。クラスの中心人物である、堂林は、楽しそうに他の生徒たちと話しをしていた。俺たち、3年3組は、男女35人クラス。男子は、堂林、水城、柏木。女子は、向井、春田、五十嵐が中心。

 普段は、山下や谷口たちと連んでいるが、クラスでは誰とでも話していた。最近は、席替えになったこともあり、五十嵐と話していることが多い。五十嵐は、天真爛漫でとても明るい性格だった。この五十嵐も何か目立たせるようなことをした方がいい。

 彼女は、女子の中でも人気があり、向井や春田たちとも話すことが多いみたいだ。今は、家庭科や美術といった副教科の授業の時に、積極的に話しかけてくれていた。特に、美術なんかは、班こどに分かれて座るから、班の人であれば話し放題だ。この前は、0.5のシャーペンにどうすれば0.75の芯が入るかといったくだらないことでずっと遊んでいたのだった。

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