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ゆるく楽しくのんびり生きる!  作者: Kui
幼少期
3/21

1転生!?



「ふぃ〜つっかれた〜」


首をゴキゴキと鳴らしながら腕を伸ばす。ちらと時計を見ながら、随分画面とにらめっこしていたと思う。休息にと机に突っ伏していると、友人の緑がからかうように声をかけてきた。


「三咲、それ私のお父さんそっくり。まだ若いんだし何とかならないのそれ?」

「善処しよう。某の齢の二倍の差がある貴殿の父と同列にされるのは些か不愉快である故」

「今日テンションおかしくない? 拾い食いでもしたんじゃない?」

「いい質問だ、緑。実は前に頼んでいたゲームがついに届くんだ!」

「質問じゃないけど…?」


そう、数日前に頼んでおいたゲームはBGMが最高、とか細かいところまで作り込んでいてプレイしがいがある、やキャラクターが作り込まれていてすごい、等と評価が高いゲームで興味があって買ったのだ。


「へぇー。今度見せてよ」

「よかろう。その頃には全クリしてうざい程に解説をいれてやる」

「ふざけてるんじゃないぞー二人とも」


雑談する二人に声をかけてきたのは、最近白髪が増えて染めるか染めないか迷っていた強面の上司。初見はヤのつく自由業のお方かと本気で考えた。今でもちょっと思っているなんて死んでも言えない。


「ふざけていません。隣の三咲さんがふざけてただけです」

「なっ!? 緑もふざけてっ…いませんでした」

「いいからやるんだ。」


「「はい」」


緑を恨めしく思いつつ大人しく仕事をやる。今夜届くはずのゲームに思いを馳せて。




買い物袋を片手に鍵を開け、真っ先にドアポストを確認する。

置便に指定したはずだから、届いているだろう。


三咲が覗くとそこには、茶色の包装紙。これは絶対にゲームである。


「ゲームが届いた〜!!しゃあ!」


ゲームを掴むと、靴を脱ぎ捨て買い物袋をリビングに置き去り、ゲーム機を起動させる。要冷凍のものは買っていないから、大丈夫。


ゲームは最近にしては珍しい?ドット絵。もうRTAや、考察、実況などをあらかた見終わっているが、それでも自分でプレイしてクリアしたかった。

その前に...


「コー○OK!ポテチOK!充電OK!さあ!」


ディスクを入れて選択し、オープニングが始まる。


そして、名前を決め、いざ世界に入りこまんと意気込んでスタートを押した瞬間、プツッと画面が黒くなった。


「何これ、バグかな。取り敢えず再起動でもするかな」


ホームボタンを押す。しかし、画面は黒のままだ。検索をし、似たような場面に陥った時の対処法を試してみても、コンセントを抜き差ししても、反応はない。テレビ側に問題があるのか?


確認のため、画面に触った―――その時手が画面に飲み込まれた。


「え、ちょ、嘘でしょ!?」


あっという間に手から肘、腕まで飲み込まれていく。必死に抜こうとしてもびくともせず、引きずり込まれる感覚もない。非現実的な光景に頭が処理しきれず、パニック状態になる。


そして、頭も飲み込まれ…。


そこで私の意識は途切れた。部屋では、画面にやるはずだったゲームのチュートリアルと、最高のBGMが垂れ流しにされていた。




「こ、こんにちは〜?お〜い」


体が揺さぶられる、女の人の声がする。三咲は目を開く。飛び込んできたのはブロンドの美少女。染み一つない白く、みずみずしい肌、宝石のように輝く瞳。そんな彼女が困り顔でこちらを見ていた。


しかし、三咲は自身の寝ているベットのふかふかさを気に入り、二度寝を決行する。


いくらするんだろう…、どうでもよいことを考えて。


「寝るんですか!?どうしよ、お、お姉ちゃ〜ん!」


彼女は二度寝を決行した三咲に戸惑い、慌てふためきながら、信頼できる姉を呼びに行った。三咲はたった数秒で爆睡していた。


三咲が寝て数分。彼女は姉を呼んできたようだ。


「お姉ちゃん、この人間違って殺しちゃって、説明しようとしたんだけど寝ちゃって、起きないの!」

「落ち着け、起こすぞ、おーい起きろ〜」


先の彼女のように揺さぶり、声をかけ、それでも寝ている三咲に対し、姉は強行手段をとる。鼻をつまんだ。


息ができなくなり、苦しくなった三咲はパッと目を覚ます。それを見届けた姉は手を離す。


「知らないてn「起きた〜!!大丈夫ですか、気分悪くないですか?」


一生に一回は言いたかった台詞を邪魔され、悔しいが寝ていた自分が悪いので反省。ところで、この美人姉妹は誰なのだろう。三咲は自分をじっと見つめる美人を不思議に思う。


「起きましたね?聞こえてますよね?」

「良かったな起きたぞ。ここに人間なんて久しぶりだな」


美人さんたちの格好はthe神様っぽく、純白のキトンを纏い、後光が差している…ように見える。最初に会った人は、ショートヘアーで目が瑠璃色の美少女。その姉がブロンドの長髪、ストレート。目は稀有な瑠璃と碧のオッドアイの美人。


「初めまして私は三咲です、あなた達は誰なんですか?」


反射的に懐から名刺を出そうとして、止める。これが職業病…!?と頭のなかでふざけながら二人を見る。そうだな、と姉の方が答える。


「私はリエルこっちは妹の「ミリルです!話したいことがあるんですが!」落ち着け、引いてるだろ」

「はっ!ごめんなさい、突然ですがあなたは亡くなられました」

「え、早くない?」

「えっ?意味が分からないんですけど」


三咲とリエルがツッコミを入れる。確かに殺してしまった、とは言っていたけど…ドッキリじゃないのか?


「そうですか、残念です。」

「ごめんなさい。私のミスで予定にない人まで巻き込んでしまいました」

「本当に申し訳ない」


二人は頭を下げる。


「頭を上げてください! 後悔は殆どないですし」


強いて言えば、両親のことだけだ。孫の顔を見せられず、先に死んでしまった。親孝行もそんなにしていなかった。


あとゲーム。これ重要。


「すまない…、少し失礼する」


そういってリエルさんはどこかへ行ってしまった。何かを思い付いたような…そんな表情をしていた。リエルさんを見送り、気まずいので空気を和らげようと会話をする。


「お話しませんか? あなたのこと気になりますし」

「お話ですか?いいですよ、何でも言ってください!」


彼女は涙を拭い、笑顔で答える。


「えーと、まずはここはどこですか?」


これは質問では…? 発言した直後に思ったが、話題が直ぐに思いつく程コミュ力は高くないのでよしとする。


「ここは天界にある私と姉の家です」

「やっぱり地球じゃないんですね」


死んだとか言われてる時点でそうだろうなと思った。自分の部屋ではないし、この部屋の窓から見える景色は現実離れしていた。雲の上に神殿が建っていたり、天使が空を飛び回っていたりした。


「はい、そうです、ここはちk「只今戻った」


ドアを開け、先程行ったリエルさんがもう帰ってきた。何をしに行ったのだろう。


「突然だが、あなたは天国に行くか地球ではないどこかへ転生するかどちらにしたい?」

「転生ですか?」


突然の提案に驚く。これはあれか?所謂異世界転生とか言うやつだな? リエルさんが何処かへ行ったのは誰かに許可を取りに行ったのだろう。神も上下関係があるんだな。


「そうだ、地球は事情がありできない、天国は平和だがイマイチ刺激が足りないかもしれん、どうする?」


転生か、どうしよう。そう声に漏らすが心はもう決まっている。転生一択だ。魔法を使ってみたいし、けも耳少女をこの目で見たいし、ゲームや小説、アニメなどで見る定番をこの身でやりたい。


「その様子だと転生するんだな?」「はい!転生したいです!」

「それと、ある程度の要望なら叶えてやれるぞ、魔法がめっちゃ上手くなりたいとか、可愛いくなりたいとか。こちらに非があるからな」


そうだな、魔法は欲しい、それとある程度の外見、え?と思ったろ。外見は必要なんだよ!焼けない肌、それと動物の声を聞いてみたい。楽しそう。


「えっとじゃあ...」


私は魔法を使えるようになりたい、焼けない肌、動物と話せるようになりたいとリエルさんに話した。


「ふむ、分かった出来る。動物と話せるか、そうか、よし。少し外見が変化するかもしれないがいいか?人間だぞちゃんと。」

「人間なら大丈夫です」

「よし!では10秒後に出発だぞ」


え!?早!まあいいか。楽観的に捉え、最後に二人に挨拶をする。


「ミリルさん、リエルさん親切に対応して下さりありがとうございました。また会えると嬉しいです」

「ありがとうな。また会えると、いいな」


目に優しくない、まばゆい光に包まれ、意識が切れる。そうして私は異世界へと行くことになる…

大幅に変更をしました。楽しんでもらえると嬉しいです。

読んでいただき、ありがとうございます。


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