第三章 緑の村へ
やっとこさ、大和以外の中学生キャラが出てきます。
おじいちゃんたちが出かけた後、わたしはユメカガミを洗い場にひいてきた。口にハミをかませて、その背中に鞍を置く。そして、リュックサックの中にぞうきんやほうき、軍手、あっそうそう、忘れちゃいけない。お母さんが作ってくれたお弁当を入れた。
そのリュックサックを背負ってユメにまたがる。手綱を握ってポンッと足でユメの腹を軽くけると、カッポカッポと足音をたてて、ユメは歩き出した。家の門を出て、公道に出る。
「やっぱ馬で歩くのって気持ちいー!」
まわりの景色がどんどん後ろに流れていく。
「大和、おはよー。今日は馬なんだね。」
聞き覚えのある声がした。
手綱をしぼってユメを止める。
「カンカン、おはよー。」
クラスメートで親友のカンカン―木地小屋栞奈だ。陸上部に所属していて、すごく足が速い。この前は全国大会で高跳びの15位を取った。勉強もできて、学年一位、顔もかわいい。完璧少女だ。
「どこまで行くの?」
「ちょっと緑の村まで。」
猪苗代緑の村は、街から遠い山の方にある施設だ。そこに、沼尻鉄道の車両がある。カンカンの顔が青ざめた。
「緑の村まで・・・。この雪の中を?國分大和・・・恐ろしい子。」
すごい言われようだ。
「一緒に行かない?」
そう言ってみると、即答で、「行く!」と言われた。
「大和だけだと、何が起こるかわからないから。」
本人は言うけど、ほんとはただ単にわたしに甘えたいだけだと思う。
「なんか、わたしに失礼なこと考えてない?」
お前はテレパスか!
大和「大和とぉ」
真美「真美のぉ!」
大和・真美「鉄道ラジオ~!!」
♪汽車の窓から ハンケチ振れば~(高原列車は行くよが流れる。)
大和「みなさん、お久しぶりです。メインパーソナリティーの國分大和です!」
真美「同じく、白木城真美で~す!本日も」
大和・真美『よろしくお願いしま~す!』
真美「そういえば、作者は?」
大和「さぁ。ここ最近見てないよ。」
作者、もろもろの事情によりお休み中。
真美「さぁ、気を取り直して、今回のテーマに行きましょう!」
大和「今回のテーマは・・・・・・・・」
デデン!
大和・真美『『最近話題のクルーズトレイン』です!』
大和「クルーズトレインと言ったら、やっぱりJR東日本の『トランスイート四季島』でしょ!なんといっても、青函トンネルを抜ける数少ない在来線旅客列車というところがいい!」
真美「わたしは、JR九州の『ななつぼしin九州』がいいな~。あの最後尾の展望席から肥薩国境の大畑駅のスイッチバックとループ線が見たいな。あと、今時珍しい機関車列車っていうところも魅力だね。」
大和「さすが真美!機関車牽引とは、いいところに目を付けたね~!」
真美「えへへへへ、ありがとう」
大和「では、そろそろ時間です。それでは皆さん、またお会いしましょう。」