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出発進行! 沼尻鉄道復活記  作者: 七日町糸
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第十一章 クラウドファンディング

 次の日、家に帰ってパソコンを開くと、真美からのメールが入っていた。

 メールにはURLが一つ添付されていて、「Click hear!」と書かれた矢印が伸びている。

「うわぁ!!」

 アドレスをクリックして出てきたホームページを見て、わたしは思わず、声を上げてしまった。

 だって、そのホームページは、沼尻鉄道保存会のホームページだったんだから。

 一番上のバナーには、『沼尻鉄道保存会』と書かれている。その下には、緑の村のDC121の写真が貼り付けられていた。

タッタラタッタタッタ タータタタター

 机の上に置いといたスマホが鳴った。ちなみにわたしはスマホの着信音を吹奏楽コンクールの課題曲『マーチ スカイブルードリーム』にしている。

《もしもしー、真美だよ~。》

 スピーカーから聞こえてくる声。

「真美、ありがとー!」

 わたしが真美に頼んだのは、ホームページを作ってもらうことだったんだ。

《ということは、アレ、見てくれたんだね。》

「うん!最高にいいよ!!」

《ありがと。じゃあ、脇のバナーの中の『ご協力のお願い』ってとこを押してみて。》

「わかった。」

 あった。『ご協力のお願い』。クリックっと。そしたら、こんな文面が現れた。

〔現在、当会では、活動資金が不足しております。どうか、皆様の善意で、カンパしてくだされば嬉しいです。現金書留で送っていただくか、大東銀行内『沼尻鉄道保存会』の口座まで送金をお願いします。〕

「真美、こんなことまで用意してくれたの。」

《そう!すでに10万円くらい集まったよ。》

「ありがとう!真美!!」

《じゃあ、切るね。》

 真美からの電話が切れた。

大和「大和とぉ!」

栞奈「栞奈と・・・・・」

真美「真美の~!」

三人『鉄道ラジオ~!』

―この番組は、白木城運送、野口自工、沼尻鉄道保存会、猪苗代町、ゼロファイター・ジャパンの提供でお送りします―

真美「あれ?今日は一人多いね。」

大和「そう!カンカンが我々の鉄道ラジオに仲間入りです!」

真美「なんてったって私たち、鉄友だもんね。」

栞奈「言っとくけど、わたしは鉄道なんか好きじゃないからっ。この番組に出るよう作者さんから言われただけでっ、大和とは腐れ縁みたいなものだよ!」

大和「え~~~~。そうじゃないでしょ。親友でしょ?」

真美「本当は鉄道ファンなのに、すなおじゃないですねぇ」

栞奈「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

真美「どうしましたか?顔が真っ赤ですよ?」

大和(真美って結構Sなのかな・・・・・・・・人をイジッてる時の目が楽しそう)

大和「カンカンの家の本棚に鉄道関連の本がいっぱいあるの知ってるんだけど・・・・・・・」

栞奈「・・・・・・・・・・・・・わっ、わたしは鉄道なんか好きじゃないんだからね!SLの指定席とるために猪苗代駅で徹夜したり、485系のラストランを撮るために線路沿いで徹夜したりするけど、好きじゃないんだからねっ!」

大和・真美(この行動、鉄道ファンだな・・・・・・・・・・)

大和「本日はそろそろ終わりにしましょう。それでは皆さん」

三人『また次回、お会いしましょう~!』

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