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思わなかった結末

これがぼくが持っていたすべてのアイテムだった。

残っていたライタ油ととっておきな水を混ぜてコーラビンに入れた特製火炎ビン。そして、その火をつけたのは19層で死んだ中国人がくれたマッチだった。


「燃えろ!くたばれ!太田!」


ぼくは後ろに倒れて太田を見上げた。ピラミッドの上には太田が頭から火がつけて荒れ狂っている。


「森田!森田ああああああ!」


砂糖はやつの脳天からマグマようにどろどろ流れて、太田の額と髪の毛を燃やしている。どうだ。モロトフコックテールは?これもYOUTUBEで見た豆知識だった。砂糖はマグマのように変えてよく消す事が出来ない。


太田は火のせいで真面な判断が出来ない状態になった。まあ、落ちた銃を拾い挙げてぼくを撃っても、太田が死ぬのは変らないけど。まあ、これで少なくとも引き分けって事さ。


「うわああ!手にも!手が燃えている!うわああ!」


太田の両手にも火が燃え移ってRPGゲームの魔法使いのように手から火が燃えている。


ここには消火器のどころが水もないので火を消す方法は全くない。太田はついに自分の頭を地面に摩擦して火を消そうとした。肌が地面に擦りむけてめちゃくちゃになっても火は消さない。むしろ、そんな無駄な動きで火がつけた砂糖が服に飛び散ってやつはそのまま自分から火刑を執行するようになった。


服にも火が燃え移ってやつはもっと苦痛に荒れ狂った。他の人だったら、その悲惨すぎる姿でぼくの方から耐えれない光景かもしらない。しかし、ぼくは太田のそのまま生きているマキーになっている姿をじっと見ているだけだ。


もっと惨めなのはやつがもう足に酷い負傷をされた事だった。もし太田のやつが立つ事が出来るのなら火がつけたままぼくを襲ったかも知らないが、今の太田は虫ように地面に自分の体を転んでるだけだ。


「森田!森田アアアア!てめえぶっ殺すぞ!ぶっ殺すから!」

「苦しいのか?てめえに自殺に追い詰めらて死んだ人の気持がやっと分かった?」

「てめえ!ぶっ殺すぞ!」

「それが出来るのならやればいい!どうだ!太田!」


ぼくはやっと立ち直って太田が落した自動小銃の方へ歩いた。太田がピラミッドの上で落ちて銃は丁度ぼくの近くに落ちている。太田は一歩遅く自分の銃を見たが、すでに銃はぼくの手に入れた後だった。


ぼくはその銃を確認して失笑をした。ナイツアーマメントって会社のSR-16モデル。完全自動射撃も出来る特殊部隊ようの狙撃銃だ。銃器マニアの間では遊び半分でこう呼ばれいる。


「「ナイトの剣」なのか?太田、どう見てもてめえには似合わないんだよ。てめえみたいな魔物には。」

「森田。森田!な、何でもやるからこの火を何とか!何とかしてください!何とか!森田さん!」

太田は苦痛で敬語まで使うながらぼくにお願いまでした。

「なんとか?」

「さ、最小の好意でもいいよ!ちょっとだけ!」


ぼくはやつに村田銃から分離した銃剣を見せた。


「好意?てめえがぼくを殴った時はそんな事があったけ?家まで親しく光来して一晩ずっと殴ってぼくを揶揄った時はな?あれもあったんだろう。電線でぼくの首をしめて、自殺遊びもしたよな?てめえはそれを遊びって言ったよな?」


太田は負傷された足でぼくの方へ這って来た。


「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!俺が悪かった!せめて、この火を火を!」


火は既に消えている。服に燃え移った火もやつの肌までは火刑をするよに完全に燃える事が出来なかった。そもそもライタ油も少ないので、MREに入っている砂糖もスティックシューガだったから仕方ない。


「森田様、火を、火を消してください。何でも、何でも誤るから!」


火傷のせいで太田は自分の体にはまだ火がつけているだと錯覚したようだ。やつはぼくの足下まで這ってきて神に祈るようにぼくを見上げた。ぼくは一歩後ろに退いてやつをじっと見下ろした。


「高校の時と同じだな?ぼくはあの日、トイレで許してくれっててめえの生徒服のズボンを握って頼んだよな!」

「森田、うぐううう。森田様。」

「あの時、てめえは何だと言った?確かに虫の話は知らないって言ったよな?確かに、何を言うのが分からないって。」

「ゆ、許してくれ。ゆ、許してください。悪かったよ。俺が悪かったよ。」

「分からないなあ?虫の言葉は!」


太田はついに土下座までして自分の頭を下げた。


「な、何でもやるから。助けてください!お、お金なら!何百!いや!何千、何億でもくれるから!」


太田はもう右の眉毛まで火に焼かれて片目でぼくを見ている。まぶたまで火炎ビンの火にやられて、右目はもうためだ。

ぼくはフラフラする体をやっと我慢して話を続いた。


「何億?太田、なんか勘違いしているんじゃないのか?お金で何でも出来るだと思ったのか?あの頃のように?この建物の中でもお金なら何でもできると思ったのか?それは残念だな。」

「ち、父に言ったらきっと、きっと何でも!」

「残念だな。ぼくが望んでいるのはてめえの命以外はなんにもない。」

「な、なんだと?」

「ぼくがどんなにこんな状況を夢見ているだと思う?てめえら四人を全部殺す夢を?」


太田の焼かれた顔はどんどん恐怖に染まれた。


「金?いらない。てめえの父と太田てめえがぼくにくれる物は何にもない。ぼくが望んでいるのはてめえ自分の命をとる事しかない。目には目!歯には歯!簡単な法則だ!」


太田は絶望で地面のホコリを握ってぼくに投げた。積っているホコリが雪見たいにフラフラ虚空で揺らした。


「死にたくない!ここで死にたくないんだ!俺には未来がある!結婚したい女もある!なのに、ここでこんな姿で死にたくはないんだよオ!」

「ぼくにも未来があった。やりたかった事もあった。しかし、それがなんなのだったか今はもう忘れた。そう。てめえがぼくから奪ったのは「全て」だった。その。何気ない。平凡な。」

「森田アアアアアア!」


太田はぼくを握ろうとしたか、やつの手はぼくに届かない。ぼくは地面に長い銃剣をカーンと叩いた。


太田は金属音を聞いて行動をやめた。ぼくはその銃剣を太田に狙った。


「な、何を。」

「日野にもこうなったさ。人道的にてめえにくれる事が出来るのは即死だけだ。」

「な、何だと?」

「自分のざまを見ろよ。銃傷もそうだし、もうダメだ。自分の罪を懺悔して、悔悟したらすぐ死んであげるから。」

太田はぼくをボンヤリと見た。

「な、なんだと?」

「謝れ。本気に。」


太田は顔は変な固いに歪んだ。そして、やつをぼくを見つめてあざ笑った。


「偉そうになったな!ブタ森田やろう!ここで神でもなったのかよ!」

「・・・・・。」

「懺悔だと?てめえは坊主でもなったのか!」


太田は笑うながら、苦痛で体をくねくねと動いた。ぼくは冷たい目でやつを見てまた立ち直った。太田はそれを見て急に態度を変えてまたぼくに願った。


「ま、待って!待って!待ってろ!き、聞いた事がある!アイディでアンビュウランスを!救急車を呼ぶ事ができるだと!助けてくれ!救急車を呼んだら!その代わりに何億のアイディをくれるから。」

「これの事か?」


ぼくは戦術ベルトで入ったアイディをやつに投げた。


「え?ど、どうしてこれを?」

「これもある。メロスだと?まあ、君のセリヌンティウスを呼んだらどうだ?あ?ないのかよ?」

「て、てめえ!」

「知らないだと思ったか?マイダスのアイディで地雷屋を雇った事を。今、てめえを救う人はどこにもいない。てめえの偉いお父さんも、友だちも、全部ないから。仇であるぼくしかない。」


やつの顔が絶望に染まれている。


「ぼくもそうだった。誰も助けなかった。家族も、昨日までの友だちも。さあ、余計な事はどうでもいい。てめえが自殺に追い詰めた人と、レイプした少女を考えて懺悔しろ。」


ぼくがやつを背く瞬間だった。


「森田。副、副委員長!ふ、副委員長の事か!」

「何だと?」

「ず、ずっと可笑しいだと思っていた。ここにはケロと二年D組のやつらがいる!長もいる!全てが

そのためだったのか!副委員長!志野くるみ!」


副委員長。


志野くるみ。


その瞬間、ぼくが忘れていた名前がぼくの頭から響いた。


あんたたち卑怯よ!


あ!


あの少女って。


ずっと忘れていた。ぼくに手を伸ばしたあの少女の名前すら。


志野くるみ。


ぼくはその名前を聞く瞬間、涙にくれて何にも見えなかった。彼女だ。副委員長の志野さん。

彼女はクラスのみんなに優しい人だった。


「ああああ!分かった!だけどな!森田!てめえは無関係だと言うのか!」

「太田、なんだと?」

「ふははは!そう!そう!分かった!森田てめえがここに入った理由を!」


ぼくが入った理由?ぼくはふっと壁画があった階を思いだして震えた。

なぜ、ぼくが宿主になったのか?


「なにを言っている。ぼくはあのレイプ事件は分からない。何故だ!」

「ふははは!てめえが学校をやめたあと!奴隷が必要になってあのやつ、志野くるみを奴隷にした!」


ぼくは知らなかった事だった。


え?


ぼくがやめた後だと?まさか。


「ふはははは!そう!てめえは完全に無関係じゃない。てめえが逃げたせいで志野が代わりに奴隷になったから。あのやつは確かにこう言ったな?森田は無関係だと。」


あ、ああ。あああああ!


「何でもやるって言った。自分が出来る事なら!それでレイプした!そんな生意気な態度が気に入らないで!全クラスのやろうと!」

「あああ!ああああああああ!」

「彼女はレイプされている間にも森田、てめえを心配した。ぷははははははははは!てめえが逃げたので代わりに奴隷になったのに!てめえのせいだ!くるみが死んだのは!」

「な、なんだと!死んだと!」

「そう!何かあったのか分からないが、その事があった後、自殺したよ!てめえも責任はあるんだよ!なんで偉そうに言っている!上の目線で!」


ぼくは衝撃でフラフラ揺らしている。まさか、ぼくが学校からやめた後、副委員長がやつの奴隷になってあんな事があったとは。


思わなかった。あの頃のぼくは自分を無感覚にさせて苦痛を減らしていた。周辺になにがあったのか知ろうとしなかった。


世界から一番惨めな人はぼく一人だと、そう考えていた。


「ああ、くるみ。あいつ別品だった。その肌と、声は忘れない。俺のセカンドにしてもいい女だった。」

「うるさい。」

「森田、てめえも味わったらそうだと言うんだよ。その髪の毛と!ああ!気持良かったよ!」

「うるさいだと言った!」


ぼくは銃剣でやつの背中を刺した。あ、やつはわざとぼくを刺激したのか?太田は隠していたナイフでぼくを攻撃したがぼくがもっと早かった。


ぼくは太田の右手を足で踏んだあとやつの背中を続いて刺した。


「森田!ころ、殺してやる!」

「うるさい。死ね。太田。」


ぼくはやつの首の後ろを銃剣で刺した。太田の最後の呪の言葉は自分が吐き出した血のせいで消えた。太田が死んでいる。

やつの頭の周辺に血がインクを倒れたように滲んでいる。すぐ太田の荒い呼吸の音さえ消えた。


「このやろう!死ね!死ね!」


ぼくは太田の背中の上でやつの背を突き立てた。太田の血が飛び散ってぼくの手も真っ赤になった。けれど、こいつだけは許さない!死ね!死ね!


ぼくはやつを刺すながら今まで積っていた何かが崩れるような気分だった。そんな考えをしている間でもぼくの手は止まらなかった。もう太田の背中がみっともなくなったのにぼくは死んだ死体を刺してまた刺した。


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