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最後の舞台

ぼくはレジの近所で息切れを沈めるながら周辺を見つめた。くそ、どこだ。どこに出口があるんだ。今、この瞬間でも太田は最後の花畑に走っているだろう!


くそ!広い食品館の迷路で一々道を調べるのは相当の時間がかかるはずだ。中隊長の地図でも食品館についてはなんにも書いていない。多分、中隊長がこの地図を描いた時は過もう全ての勝利者が決まっているかも知らない。


ぼくはもう死ぬ寸前の人のようにかーかーと息をついた。


「あんたちょっと休んだ方がいいよ。」

「だ、だって。はや、早く。ハアハア。」

「ナミももう限界だよ。」


あちゃ、ナミも忘れた。彼女の顔ももう真っ白になって売台に頼って息をついている。


「わかった。ちょっと。ここ。」


ももりんはレジカウンターに上ってぼくに水を出した。水はもう500mlのボトル一つしか残っていない。空き瓶が必要で地雷屋を殺すために無駄に使った結果だった。また、水でまた苦労をするなんで完全に思わなかったな。19層を通過したあとは水の心配はないだと考えたのに。


ももりんは一番先にぼくに水を渡した。ぼくはそれを先にナミに渡した。


「あんたは相変わらずだね。」

「はあはあ。水なら風呂で、一杯。はあはあ。」


ももりんはナミに水を飲ませてくれた。ナミもただ一口の水で喉を潤してぼくに水を渡した。

「おじさんの方、ハアハア。姉さんをハアハア。」

「分かった。ハアハア、言葉に甘えて。」


ぼくも水を一口含んで口をすすいだ。


「え?ちょっと飲めよ。汗をみろよ。私を背負って大変だったんでしょう。」

「大丈夫。ハアハア。もうすぐ。もうすぐだよ。」


実はもっと水を飲みたいが、後がどうなるか分からない。ぼくはまた水をナミに渡して水を飲む真似をした。


「だって、おじさんも飲んでないのに。私だって。」

「うっせよ。ハスタ。意地っ張りはやめろよ。」

「私、ハスタさんじゃないよ。」

「あ、ごめん。ごめん。あ。ちゅっと待って。」


ももりんが休憩を提案しなかったら絶対発見できない痕跡だった。レジカウンターの横に鮮明な血がついている。


ぼくは熱カメラで血が落ちているどころを映った。確認する必要もない。周辺が全部青色なのに血が落ちているどころだけオレンジ色で光っている。


「おじさん。あれってまさか?」

「しっ。獲物はここにいる。」


ももりんは息つくながら首を振って、ももりんも黙って広い食品館を見つめた。食品館の迷路は全体的にコンビニの下にあった城と大分似ている。こんなどころで自動小銃を持って隠れていたらどこでも狙撃ができる場所だ。


熱カメラで高い売台の上から迷路の片隅まで調べるあいだ、売台がピラミッドように三角に倒れているどころでなんかオレンジ色の何かが動くのが見えた。


横でももりんもそれを発見してぼくの肩を叩いた。こら、痛いんだよ。ぼくはももりんにぼくも見ただと手振りをしたあと、完全に変な事を言った。


「これじゃためだな?食事でもするか?」


ももりんは変が目でぼくを見たかすぐぼくの意図を見抜いて適当に返事した。


「ああ、おじさん、そう言えば本当に腹減ったよ。」


ぼくはサブバックから持っているアイテムと武器のすべてを地面に落した。風呂からの激戦で残っている武器は村田銃と銃弾一発しかない。こりゃ、19層を突破した時の豊かな物資はもうどこでもいない。


ポテトキャノンは長の攻撃で壊れて捨てた。キャンピング斧は森が風呂で落ちてどこにあるのか分からない。自転車チューブも多分、長の死体と一緒にあるだろう。カーバイドはもう一つも残っていな

いので、点火プラグではこれじゃやくもたたない。


結局、銃以外に残っている物の中に有用な物はライタ油とガムテープ、マッチしかないんだ。あ、もちろん、この熱カメラもある。熱カメラでは人が動いている姿がそのまま見えた。


あの位置じゃこのレジカウンターを狙う事が難しい。ぼくはわざとナミとももりんを食事のためにレジカウンターの下へ隠した。


けれど、このレジカウンターって自動小銃の銃撃をどれぐらい耐えられるのかは全くしらない。ぼくはテラスであった銃撃戦を思い出してため息をついた。


そもそも、太田はまだ自動小銃を持っているのか?地雷屋だって地雷を全部使って、最後では石斧を握って死んだ。


そして、銃を持っていても、残弾がどれぐらい残っているのかも重要だ。人が運ぶ事ができる銃弾の量って決まっている。負傷した太田はあんまり多い量を運ぶ力がないはずだ。


残弾は30発前後。


金庫の中でも地雷屋を銃で殺さなかった事が決定的だ。太田の性格じゃ、銃弾が十分にあったら地雷屋を殺したはずだ。やつはもしあるかも知らないぼくとの銃撃戦を備えて銃弾を惜しんでいるのに間違いない。


ぼくはサブバックを銃にかけて、それを人の頭の形態に作った。ナミとももりんはぼくがなにをしようとするか分かったらしい。


「ナミ、ももりん、ここで待ってて。ぼくがすぐ偵察をして戻るから。」

「はいい。」


おまいら、芝居が下手くそだよ。ぼくはレジカウンターの上にサブバックを出した。なんか、幼稚園の人形芝居でもやる気分だ。


ぼくがサブバックを上げる瞬間タアンーと銃声が響いた。ナミは耳を塞いでぼくを震える目で見つめた。彼女たちも毒の器であった銃撃戦がよほど恐ろしかったようだ。


彼女たちもぼくに残っている武器がほとんどないだと気づいている。


「ナミ、ももりん。よく聞け。やつには銃弾がもうないんだよ。」

「な、ならどうする気だよ。」

「ハンマーと金敷き。」

「ハンマーとかなしき?それはなんだよ。」

「別になんでもない。あんたらはここで待ってて。」


ぼくは銃をまたももりんに渡した。彼女は震える手でそれを引き受けた。


「ど、どうする気。」

「ぼくが合図をしたら撃て。」

「し、しかし。」

「構わない。ももりん、君はぼくを信じている?」


ももりんとナミは同時に首を振った。


「なら、ぼくらはきっとこの建物から出るんだよ。一緒に。」

「一緒に?」

「地雷屋の時もそうだったじゃん。安心しろ。何とかなるから。あ、ももりん、君は銃をわざとやつを見せろ。」

「わざと?分かったわ。」」


彼女はすぐ銃をレジカウンターの上に出して、即時に向うから銃弾が飛んできた。ぼくは銃弾の方向を確認してまたももりんを振り向いた。


「後でぼくが無線機で信号をくれるから、まだ銃をやつに見せてこれを使え。」

「これなによ?」

「子供の遊びのような物だけど、こうしたらやつはきっと騙されるはずだ。」


ナミはぼくのモノマネを見てぷっと笑った。


「おい、ナミ冗談じゃない。大声でやつを注意をちょっとだけ惹いてもよい。」

「分かりました。」

「じゃな。」


ぼくは動いたらまた銃弾が単発で飛んできた。ぼくは出来るだけ身をかがめてレジカウンターの向うへ一歩を踏み込んだ。ピラミッドのような売台までは隠すどころが一杯あった。そして、向うから誰がぼくに叫んだ。


「森田!てめえなのか!てめえ!生意気だ!さっさと出ろ!」


太田だ。太田って本当に愚かなやつだった。ぼくが一番心配していた事は太田が先に花畑にたどり着いてゲームが終わる状況だった。


率直に自動小銃を持っているやつが太田じゃなく別の人だったら、ぼくは完全に絶望したかもしらない。


太田やつはここにいる。


こいつバカだ。


ぼくより先に建物に入ったので、ゲームの基本的なルールは知っているだろう。用心棒である地雷屋が基本的な事は教えてくれたはずだ。


なのにこいつ、ぼくを殺すためにここでぼくを待っていたんだ。


理由?

そんなの簡単だ。


やつは暴君で自分に逆らう人はどんな人でも許さなかった。それが先生だとしたら、圧力を入れて先生が首になったりするのは紳士的だと感じられるほどだった。


太田は自分に何かを説教している老人をめちゃくちゃ殴った事もある。ぼくが住んでいた地元では太田は本当に王子様だった。


まあ、卒業した今でもやつの性格は変えていないだろう。太田は奴隷のぼくがやつに立ち上がって攻撃したその事実さえ耐えられないのだ。


ぼくは太田を銃で撃った。


太田は銃撃を受けてきっとそれを同じに返したいだろう!太田は常にそんなやつだった。自分がやった事を全然考えすらしないで、自分が受けた小さい傷を復讐するために人を殴るやつだった。


「おいいい!太田!どうだ!銃に打たれて気持いいだろう!」

「森田ああ!てめえさっさと出て死んだらどうだ!」

「ごめん、ごめん!また死ぬ予定はないんだよ!てめえをぶっ殺す前にはな!死ぬ予定がないよ!」

「生意気なくそやろうが!てめえのせいでここに入ってどんな目にあったのか分かっているのか!」

「へへい!太田!ぼくのために建物に入れただと思うのかよ!」

「当然じゃないが!主催側と俺の命さえ取引できるのに!てめえだろう!てめえが俺を「指名」したんだろう!」


指名?


やつは変な言葉を口にした。


指名?


まさか、野球の先発指名のように、取引でそんな物まで出来るのかよ!恨んでいる人を指名してここでジタバタして結局死ぬ姿を見る取引!しかし、ぼくは太田の貧弱な発想であきれて笑ってしまった。


「太田!ぼくがてめえを指名しただと!取引で!ふさけんな!そんなお金なんかあるわけがねえんだよ!」

「なんだと!」

「そんなにお金があったら!家賃なんかで苦労はしない!てめえ!東京で四畳半の家賃がどんなに高いのか分かっているのか!てめえをここに指名するお金なんか!高校の中退者であるぼくがどうやって手に入れるんだよ!」


ぼくはこの建物の外でもすぐ死ぬ運命だったかもしらない。どうせ、ぼくみたいなクズは前途はもう見えない。ファミレスで働いてもただ、食って家賃を払うのが全部だった。


未来とか、希望とか。


高校中退のぼくには遠く離れた話だ。ぼくが働く事が出来るのはどうせパートだけだった。別に技術もないし、いじめの衝撃で人との関係もよくできない。それじゃ派遣会社でもぼくを諦めるのは当然

だろう。会社生活でも人間関係って重要だから。


そんなぼくには夢とかあっただけ?あの頃、ぼくの人生が完全に崩れた高校二年の時は何を考えただろう?


真面な職業と家庭、愛。今でもよくは思い出す事が出来ないから、ぼくが望んでいた物はどうせそんなに大した物はなかったんだろう。


ただ、ごく普通に生きて、ごく普通に死んで。


しかし、あの太田がぼくを選んだ瞬間全てが崩れた。ぼくのちっぽけな希望と夢は灰色に変えてぼくを襲ってきた。


「ぼくこそ!太田、ぼくこそてめえのせいでここに入られた!ああ!てめえの罪のせいで!」


ぼくはその瞬間立ち直って太田が隠しているどころを見た。やつはすぐぼくがいる場所に銃を向けて銃を撃った。


また一発の銃弾が売台の上にある空き缶を撃ってうるさい音がした。この食品館には食品は全然ないけど、以前にここでこの城を作った人の痕跡が残っていた。ぼくは銃を避けて一歩ずつ太田が隠している場所に前進している。


「おい!森田!おれの罪だと!俺の罪って言ったのか!」

「ああ!そうだ!てめえも、ケロも!日野も!森も!櫻井も!二年D組のみんなは自分の罪でここで招待された!」

「な、なんだと!櫻井は見たが、まさかここで日野もいたのか!やつらは今どこにいる!やつらがあれば!森田、てめえなんかなんでもない!昔のままに酷い目になるんだよ!森田!」


ぼくは太田の慌てた声を聞いて爽やかに笑った。


「ふははははははっ!はははははは!」

「なんなんだこのくそやろう!おれの友だちがどこにいるって問ったんだろう!聞いてないのかよ!この奴隷やろうが!」


太田はもっと慌てて自動小銃を自動に撃った。周辺のゴミや売台などが銃弾に粉粉になっているが、ぼくは今まで一生我慢した感情を爆発するように笑った。

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