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滝と梯子

そして、ぼくらはさっき聞こえた水の音の源にたどりついた。


中隊長の地図ではここは梯子が連続に設置しているどころだった。果然、金庫から絶壁のような垂直地形で梯子が階段式に設置されている。暗くて下になにがあるのか全然見えない。そして、聞こえるのは水が滝のように落ちている音だった。いや、滝のようじゃなくてまさに滝その物だった。


梯子のすぐ横の大きい名パイプで水が遥かな地下のどこかで落ちているのが見える。この水は風呂とかでつかった廃水なのか?水には空き瓶やスナックのビニル袋とかのゴミが混ぜていて、ゴミ場の廃水のようだ。多分、上にある風呂と連結しているんだろう。しかし、問題はゴミじゃなかった。


「くそ。水のせいで下が良く見えない!」


水の正体はさておいても水のせいで梯子の下に何があるのがよくみえない。例え、高性能の熱カメラでも落ちている水を通過して何があるのか見るのは不可能だ。


「ぼくが先に降りるから!ここで待ってろ!」


それなんの偶然なのか?ぼくは何分まえに人がたくさんついている梯子を思い出したのに、今度は自分がそんな状況になるとはな。


いつこの梯子が設置したのか分からないけど、梯子にはコケがついていてけっこう滑りやすいどころだった。ぼくは登山靴をぬいて梯子に足を踏み込んだ。これじゃ梯子一つを降りるのもけっこう時間がかかるんだ!


ああ、それは地雷屋と太田も同じだろう!ぼくは太田と地雷屋二人の中で一人がその遥かな下に落ちている光景を考えた。そして、もっとやっかましいのはパイプから落ちる水だった。


主催側めが意図したかないかは分からないが、梯子の中間からは落ちる水が丁度梯子を当たっていてもっと滑りやすくなった。これじゃ片手で銃を握って降りるのは不可能だ。ぼくはあっさりと銃を肩にして、両手で下に降りた。


階段式の梯子は途中に幅2メートルほどの踊り場があってそこで息をつく事ができる。ぼくは先に踊り場に降りて上に安全だと口笛の信号をくれた。


ももりんとナミは順番に梯子を降りてぼくの側に来た。ももりんは濡れネズミになってぼくに文句を言った。


「なんなのよ!これは!」

「文句をいうなら!主催側にしろ!」


ぼくはサブバックからMREをだして、チョコ-バーとクラッカを出して二人にくれた。


「下に降りたら!もっといい物を食べよう!」


考えて見たらぼくらはエレベータで森と出会った時から何にも食べなかった。ずっと危機の連続だから気づかなかっただけだ。時計を見たらもうエレベータで起きた時間からなんと7時間が流れている。この時計って正確なのか?


けれど、ぼくはこの時計を見てすぐ休まなきゃ危ないだと気づいた。昨日、ぼくが幻覚を見たのは何時間からだったけ?ナミもももりんもぼくより小さくて体力もないからもっと危険になるのは確かだ。特に彼女たちがいつ寝たのかはぼくも分からない。


彼女たちはこんな酷い状況なのに、本当にうまくチョコ-バーとクラッカを食べた。ぼくの簡単に胃袋を満たして、また梯子を降りた。


クラッカってこんなに美味しい物だったのか?それより、この梯子って一体何個あってどこまで繋がっているんだよ。


まさか、本当に地獄まで?


ぼくは心のなかで文句を言うながら降りている瞬間、ぼくは何かを足で触れて締った。うるさい水の音の中でも何かが落ちる音は明確に聞こえた。


地雷?


地雷ならもう爆発したはずだ!それはただの「カン」が鉄の梯子にぶつかる音だった!ぼくは慌てて上にいるナミとマリアに叫んだ!


「上に上れ!危ない!」


あいにくにぼくらが降りている梯子はもう二番目の踊り場の近所だった。ぼくはすぐ踊り場に身を投げたが、ナミとももりんはまた高い位置にいる!くそ!


「ナミ、ももりん!」


そして、うっとうしい爆弾の振動が感じられた。この爆弾は赤い橋に設置していた爆弾と同じだ。梯子を壊れるほどの威力はないが、高いどころからコキブリを「落す」が目的で設置された爆弾。


ぼくはすぐ梯子の下でナミを受け止めたが、ももりんだけは。ぼくの手がもう一つあったらももりんも!そして、柔らかい物が固い地面に落ちる音が聞こえた。


「ももりん!」

「あの子は!あの子は大丈夫かしら!」


ももりんは自分の身よりナミの事をもっと心配した。


「大丈夫だよ!私は大丈夫!」

「よかった!本当に良かった!」


何がよかったというのかよ!ぼくはももりんに近づいて彼女の足を確認した。


「いたたた!あんた痛いよ!」


どうやらももりんの足は折れたらしい。彼女はぼくの手が触れただけでも痛くて涙をした。

なんと下からサーチライトのようにライトが下の梯子を照らした。ぼくらがいる場所まではライトが届かなかったか、ぼくはそのライトを見てビックリした。


「え?」

「どうですか!ふははははは!」


あきれたな。地雷屋は朗々な声で下で話をかけた。


「また生きていたのか!用心棒の役目が終わっても雇い主に忠誠を尽くす気がよ!」

「へへ。あなたは賢い方ですね!忠誠じゃなく生存策略って言ってばいいですよ。あんたら三人を全

部殺したら、自動に私も生き残る事が出来るから。」

「生存策略だと?ふははは。太田に裏切れたくせに!そうもう遠隔爆弾はだめだろう!探知機も壊れて!ぼくには銃と実弾が一杯あるんだ!そこで待ってろ!」

「誰が遠隔爆弾はだめだと言ったんですか?」


やつは証明するように爆弾を爆発した。また、梯子のどこかが爆発されて破片とホコリがぼくらの頭に落ちた。


「え?え?リモコンはもうダメじゃなかったのか!」

「ずいぶん驚いたようですね!どうしよう!残念でした!遠隔爆弾装置は壊れていないですよオ!」


あ!ぼくはすぐぼくの推論が間違っただと気づいた。ぼくは今まで探知機と爆弾のリモコンは一つの

「アイテム」だと考えていたのは完全に錯覚だった!


「私が貰った武器は爆弾のリモコンで、取引で貰ったアイテムは探知機ですよ。その探知機がですね。」


地雷屋もなんか苦痛を我慢しながらぼくに言った。


「探知機ですね。何千万円だと思うんですか?これで損害がもうい赤字ですよ。てめえエエのためですねえ!」


地雷屋はこのどん底で完全に狂ったらしい。


「あの御曹司のクソガキと取引をして、やっと赤字から挽回したと思ったのに!探知機が壊れて!赤字だよ!これじゃ爆弾を買えない。もっとゲームを続ける事が不可能ですよ!」


やはり、こいつはゲームが終わったあと、この建物から出たあと、主催側と取引をしたんだ。稼いだアイディを交換して爆弾を買ったり、アイテムを交換したり!それで、風呂から「毒の器」まで自分だけの地雷陣を作ったのだ。やつはこのゲームを一体何度参加したのか?


あの爆弾の数と設置しているどころを考えたら、一度、二度ではあり得ない。地雷屋何度もここに入ってやつのエレガンスな趣味生活を続いたんだ。


爆弾魔め。


「全部、てめえのせいですよ!!ドペルゾルトナ!責任とってください!これどうする気がよ!」

「フン!全部殺したら気がすむんじゃなかったのか!」


ぼくは直感的でやつがなぜやつの切り札を見せて、あんなにこっちを脅しているのが気づいた。

一つ、地雷屋の負傷は思ったより深刻で花畑までは体が持たない。或いは、ぼくらに追い付かれる可能性が高い。


二つ、やつにはぼくらを遠隔で殺す爆弾がない。遠隔爆弾のリモコンはどうか分からないけど、せめてやつには一気にぼくらを全部殺す爆弾はない。


爆弾でぼくらを全滅する事が出来るのなら、こうして無駄な話をしている訳がない。

地雷屋本人が言う通りに爆弾でぼく、ももりん、ナミを全部殺して安全に花畑まで行けばいいんだ。

地雷屋がこの梯子の地役で猿芝居までしながら狙っているのは二つしかない。


危険な武器である銃の封鎖。


そして、ぼくの死。


その二つがないなら、ナミとももりんは地雷屋にとってはなんの問題もない。地雷屋はきっと何度もこんな修羅場を乗り越えたはずだ。この少女たちを騙す方法なんかいくらでもある。


やつはぼくの銃を封鎖して、ぼくを殺す気だ。しかし、もっと笑わせるどころはぼくにもこんな状況を乗り越える打開策が一つもないって事さ。やつにはこの踊り場にいるばぼくらを殺す遠隔爆弾はないけど、きっと切り札でなんかを別の爆弾とかを持っているはずだ。


地雷屋はぼくが銃があるって事を知っている。なのに、こんなどころで勝負をかける何できっとなんかがある。ぼくは下を照らしている地雷屋のライトを見つめて、やつの切り札をかんがえた。


自動小銃があったら、ライトと合わして暗い金庫の迷路地役で勝負をかけただろう。やっぱり自動小銃は太田が持っているだと考える方がいい。ならば、やつが持っているのは「目が届く」場所だけ作動する「何か」だ。


リモコンでは操縦出来ない爆弾とか。手榴弾なんか。


「ももりん、ぼく下に降りるから。」

「え?だって。」

「こうして酒呑童子を待っていてもいいのか?なんとかしなきゃいけないんだよ。」


ももりんの顔が一瞬暗くなった。


「安心しろ、ここにいる限り安全だよ。」


安全?果たしてそうだと言えるのか?太田が花畑でもうたどり着いたら?それでゲームが終わって酒呑童子が来たら長のように。ぼくまで不安な顔を見せるどころじゃない。


今でも下では地雷屋がぼくを引き出すためにぼくを刺激している。死んだ仲間がどうだったか、ついに自分と組んで太田を殺したらどうって提案までした。ぼくは地雷屋の話を完全に無視した。


「本当に安心してもいい。」


ぼくはガムテープとサブバックから出したものを彼女に見せた。


「これで何とかできるんだよ。ここで死ぬ訳がない。ももりん、君は知っているだろう?ぼくが19層

の猟師たちを全部殺した事を。こんな状況なんかあの時に比べてたらなんにんもないんだよ。」


ももりんは首を振ってぼくを作業を手伝った。ガムテープを切ってぼくに渡して、ぼくはそれで最後の「切り札」を作った。ああ、これですべてが終わったらいいけど。そして、ぼくは水の空き瓶を持ってため息をついた。


「ちょ、ちょっと恥ずかしいからレディーたちはあっち向いて。」

「え?何をする気?」

「小便を・・・。」

「え?一体どうする気?」

「べ、別に変態じゃないんだよ。「温度」が必要だけだよ。」

「な、ならば。どうぞ。」


ぼくは狭い踊り場から滝がある場所に背負って小便を水ボトルの中に入れた。なんかパンツのままで少女たちの近所で小便までして、これは完全に変態じゃないか?しかし、この状況では仕方ないんだ。


ぼくは小便が入ったボトルまで用意して、彼女に最後に言った。


「死ぬ予定はないけど、せめてあんたたちのために道を開くつもりだよ。ももりん、これを持っていて。」

「え?こ、これは?」

「ぼくのアイディとすべてよ。もし、何があったら頼む。ぼくの名前は森田ゆう。ぼくの死を家族に知らせる必要はない。ぼくには家族がない。君たけがぼくを覚えていたらそれでいいんだ。」


ぼくはハスタにぼくの実の名前を教えなかった。ぼくの正体を知っている長も死んだし、せめてこの二人だけは記憶していたらそれでいい。


「分かりました、森田ゆうさん。」

「分かったよ。ゆうちゃん。」


おいおい、ももりん、君はいきなり呼び捨てかよ。ぼくは二人の頭をなでた跡サブバックを背負った。


地雷屋は自分も不安になってずっとぼくに話をかけている。


「おい!私とあなたが組んだらきっといいチームになるんですよ!また、ここに戻って!王国を作って!私が貰ったアイディは全部あなたにくれるから!」

「あとは世界の半分なのかよ!」


ぼくは中隊長を考えてなんか笑ってしまった。中隊長もぼくにそんな提案をしたよな?長もあの長の相棒もそうだったし。ぼくって結構男に人気あるタイプだったのかよ。


「おい!降りるから!」

「どうするつもりですか!」

「一旦協商しよう!ここでお互い対置していたら全部殺されるから!」

「やっぱり、頭いい方ですね?」


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