ずれた歯車
ぼくは緊張して銃をあげたがすぐ慌てて長がぼくに説明した。
「森田、いいんだよ。心配しなくてもいい。中隊と玉将の残党と、ほとんどは新人だが使えるやつらだけだよ。」
蒸気の向うとなんと浴槽の中から何人かが長の後ろにちかづいた。長は自分の仲間にぼくを紹介した。
「おい、こっちは中隊と19層の化け物をやっちゃった、俺の昔の友人だ。安心しろ。見方だから。」
まあ、始めましてって言えるどころではないが、やつらは不穏な目でぼくの装備を見つめている。
「銃って。本当の銃なのか?ちょっと見せてくれよ。」
「そうそう。隊長さんよ。それ確認する方がいいじゃないか?」
ノコノコ出てきた、どこの馬の骨か牛の骨か知らないやつらに銃を渡すもんか!
「本当に銃なのか確認したいのか?なら、てめえの身で確認させてもいいのか?」
「ウォ、ウォ。このお兄さん。冗談だよ。冗談。そんな真面目な目で見んなよ。怖いから。」
「そうそう。隊長さんよ。こいつ雰囲気は我らを全部皆殺す気だよ。」
長の相棒はその言葉に笑ったか、長はやつらとぼくの間に割り込んでケンカを扱った。
「おい、Take it easy, Take it easy。あの「ジライヤ」と戦うにはもっと強力な武器が必要だよ!」
「へへ、確かに銃があるならいいかも。ジライヤやつらに散々やられたから。」
また、別なやつが口を挟んでぼくをじっと見つめた。やつらの視線はまるで家畜市場で商品で出た牛を見ているようだ。
長の相棒までは分からないが、こいつらは全然いい人はずがない。長が新しい仲間は長と相棒を含めて全部七人だった。
全部刃物やハンマーように近接武器が多いので、「落ち武者」集団だと言っても信じる外形だ。
やつらは原始的だか、コンビニと事務室階で手に入れた鉄板とかで作った鎧をかけたやつもいる。長の相棒は相変わらずあの羊の刺しを持って、スチールデスクの引き出しを改造した盾を持っている。
こんな装備で見たら、近接戦ではぼくがとてつもなく不利だ。
この新生長の組は19層の戦闘といろんな殺人を経験した「歴戦の勇士」らしい。こいつらは中隊に比べても危険なやつらだ。人を殺した経験があって、人を殺すのは全然構わない部類のやつらだ。
こいつらはぼくとは違う!
やつらは多分アイディ稼ぎもするやつらだ。
そして、其の歴戦の七人の一人がぼくの後ろにある森と女子たちを発見した。
「おい!隊長!女だよ!女!」
「へへへ!あ!このクソアマ思い出した!俺を出発点でいた女だ!あん時、よくも裏切ったな!」
「おい隊長!ロリコンのために小さい少女もいるよ!これ!」
いつの間に七人の中で三人がぼくの後ろに回って森の仲間を取り囲んで卑劣に笑った。これはマズイ。長と出会った喜びで、こうなるとは全然思わなかった。
体の全ての神経がばっと引っ張られた。長もぼくをちょっと慌てた顔で見つめた。
「おい、森田。あれは?まさか、君の仲間なのか?」
長の話を聞いてぼくは動悸がした。ドラムを叩くようにぼくの全身がドラムになってドンドンと鳴いているようだ。
仲間?
森が?
森と一緒にいるあの人たちが?
ぼくの仲間は19層を突破する前に全部殺された。後ろにいる女子は正確にはぼくの仲間じゃないんだ。
仲間じゃないだと言ったら、女子たちと森がどんなざまになるのかは考える必要もない。男は殺されて女子たちはレイプされる。
今、後ろでは森が何かを言うながら、ナミとマリアをかばっている。長の仲間たちは森と女子たちを取り囲んてセクハラをしながら、森と女子たちを揶揄っている。
ここで長に仲間だといったら、長と戦うしかいない。
長は中隊長のように、このやつらを支配はしていない!そもそも相棒の方は完全に長と対等な立場だったし、新しく合流したやつらも「部下」とは言えないようだ。
ぼくがレイプをやめろって言ったら、やつらは反発して気まずい状況になるはずだ。
くそ、今更ぼくの心が試されている。よりによって、向うには殺したい森がいて、こっちにはぼくの恩人である長がいる。
「おい、森田。返事しろ。あのやつが仲間なのかないのかは俺たちには重要な事だ。」
「分かっている。」
しかし、肝心などころで森の顔を長が発見した。
「森田。君、まさか、あの時の?あ、まって。森田!あれ森のやつじゃないのか!」
長も当たり前に森の顔を知っている。長は笑うながらぼくをすれ違って森に近づいた。
「森田!森だよ!森がここにいるとはな!日野の死体は19層で見ただけど、君が言った通りに太田と
森が出るとはな!」
森は本当に喜んで森を「矢」で示している。
矢。
ぼくの目は大きくなったその「矢」を睨んだ。長が握っている矢は、浴槽で発見した矢と同じく「黄色いリボン」が結ばれている。
「森田ア!まさか、君が直接に殺すために我慢したのかよ?この森を!」
長はももりんが修理した矢を森の喉についている。そして、ぼくは長の腰にかけている「自転車チューブ」も発見した。
ぼくはますますひょろついた。自転車チューブにはぼくが握りやすくなれと結んだ結び目がそのまま残っている。
あれは。
「お、おい。長。あの矢とチューブとこで手に入れたんだ?」
「ええ?森田そんなのどうでもいいじゃないが!ここに森がいる!俺だってこいつのせいで「あんな事」までしたんだ!」
あんな事?
しかし、今のぼくにはそんな事を考える暇がない。
黄色いリボン。
「長。まさか!あの兄弟を殺したのか!」
答えは後ろから聞こえた。
「おい、キツネ。「カイロス」には仕方なかったよ。問答無用に攻撃をされて、俺たちも一人があのガキの矢とワナに殺されたよ。」
「あの兄弟がそんなハズがない!ぼくが言った!長とその仲間は見逃してくれって!まさか!おめえら!」
ぼくが一番思いたくない状況が現実になった。
「おめえら!あの兄弟になにをしたんだ!一体、なにを!」
長はなんか変な顔でぼくを見つめた。そして、長の相棒がまた口を挟んで説明した。
「カイロスは少女についてなんにも分からない。こいつらが偶然にあの子たちを発見して・・・・。」
「言え!千鶴はどうなったんだ!」
「おい、クラスメートさんよ、あの子たちとなんかあったのか?カイロスはてめえの矢と自転車チューブを発見して、絶対にあのガキが君を殺しただと誤解したよ。そう、誤解だ。」
ウソだ。ぼくは長の相棒が長に軽く「ウインク」するのを気づいた。
「お、おい、森田。あの子達が君の仲間だったのか?な、ならご、ごめん。完全に誤解して。君が殺されただと思ったよ!本当だ!」
「千鶴はどこだ!」
「そ、それが・・・。」
ぼくは長の気配から全てを分かった。
急に目が暗くなった。千鶴のお兄はぼくに足をやられて、ろくに走るの事も出来ないんだ。
こいつらは盲人兄弟をレイプして殺した。
「てめえら。殺したのか?酷いだよ。あんな、あんな子供まで殺して!レイプして!」
盲人兄弟を殺した集団にぼくがこの中で一番信頼している「長」がいる。
あの兄の方を殺したのは誤解で理解出来るが、長も千鶴をレイプしたのか?
「長、言ってくれよ。君はないよね。君はあの小さな少女に手を・・・・。なかったよね?そんな
事?だろう?あんな子供を!」
しかし、長は答えをしなずに首を下げた。そして、ぼくの頭から一番残酷な仮定が思い出した。こいつらは七人だ。
きっと、盲人の兄はこいつらと戦う訳がない。妹の方が危険になる可能性があるのに下手にケンカを売る必要がない。
やつらが先に発見したのが、少年じゃなかったら?
「まさか、あの子をレイプするために先に手を出したっだんじゃねのか!答えろ!長!てめえもやったのか!」
長は何にも言わなかった。
「どうやって!どうやってそんな事を!また子供だろう!って千鶴はまた生きているなら見せてくれ!生きているなら!」
ぼくの叫びに長の仲間の一人が卑劣に笑うながら答えた。
「とっくの前に死んだよ。まあ自殺って形でね?」
「だな?けっこう可愛い子なので彼女が頭を壁にぶつかった時、われら人工呼吸までしたよ?」
「またまた、そゆ意味の人工呼吸じゃなかったじゃないの?あの小さい唇をな。」
やつらの話を聞いて頭に血が上って何にも見えなかった。
ぼくはまた千鶴と彼女のお兄さんが言った言葉を記憶している。もし、ぼくが千鶴と一緒に降りたら、こんな悲劇は発生しなかったんじゃないのか?あのお兄さんが言って通りに、千鶴と一緒に!
何が最後の花畑で合おうなのか!盲人のお兄のほうは殺されて、千鶴はこの獣たちに!
「へいへい、分かったよ。クラスメートさんよ。ちょっと俺たちが悪かったな。しかし、この世ってそんなもんだよ。弱い物は食われて、強い物は食う。」
ぼくは歯を食いしばって、長の相棒に言言正確に返した。
「なら、てめえらが食われる方だとしても文句はないだろう?」
ぼくは銃を長の相棒やつに向けたあと、ぼくを後ろで襲っているやつを刺した。とっくの前に、このやつらが後ろで襲うとは気づいている!
カン─と銃剣のさきが鉄板に当たってするどい声が聞こえた。鉄板の鎧を着ているやつはニヤリと笑って自分の仲間に叫んだ。
「へえ!銃はただの格好だけだったのか!こいつ銃は玉切れだ!玉切れ!やろうども!一気にいこうぜ!」
ぼくは銃剣を握っているやつに苦笑いを見せながら引金を引いた。
「残念だな?」
「え?」
銃弾は鉄板を簡単に貫通した。やつの血と肉片が飛び散って後ろにいるやつの顔が血まみれになった。
「ほ、本当に銃だ!」
「くっそ!早くなんとかしろ!」
やつは本物の銃声を聞いて、驚いて叫んでいるだけだ。ああ、これも「セールショック」だ!ぼくがやつらがちょっとボンヤリしている隙間を利用した。仲間の血が飛び散った顔を手で洗っているやつの喉に銃剣を突き刺した。
「このやろうが!簡単にやられると思ったのか!」
果然、ここにいるやつらは19層の以上で生き残った強者だった。やつは血と肉片が顔に飛び散ったが、すぐ落ち着いてぼくの攻撃に対抗した。
やつは足音だけで盾をあげて銃剣攻撃を防いあと、椅子の板で銃剣が刺したのを利用して物凄い力でぼくを突き飛ばした。今度はぼくが平衡を失って倒れる寸前だった。
「おい!カイロス!どうするんだ!」
「えいい!なんでカイロスの話を待っているんだ!やっちまえ!」
この話でやっぱりこいつらはお互いに対等な戦士集団だと確認する瞬間だった。
「指揮」するやつがいない!
以前、中隊があんなに恐ろしかったのは、指揮する中隊長がいたからだ。例え、多数だと言っても指揮がないやつらは結局一人一人バラバラなやつらと同じだ。
ぼくは倒れる力を利用してそのまま後ろでいるやつに身を飛ばした。後ろでは農村で使う釜を持っているやつがいて、ぼくはやつと派手に後ろに転んだ!
釜を持っているやつは「おっとと!」を連発しながら悲鳴をあげた。風呂は滑り安いからママが注意しろって言ったでしょう!ぼくが自分の下に倒れているやつを刺す前に他のやつがぼくに槍を刺した。
くっそ!こいつらやっぱり半端じゃない!やつらは銃声と言う「セールショック」をすぐ克服してぼくに血走った目で一気に攻撃している。ぼくは銃身を槍にぶつかれて、やっと槍先を避けた。カアン─とタイルが壊れる音が聞いて、ぼくはそのまま後ろにまた転んだ。




