食人鬼
「鬼の仮面」を被って人がぼくをみつめている。しかし、彼が着ているのは虎の皮じゃなくて最新式の防弾ジョッキと軍服だ。持っている武器も、ぼくか思った通り自動小銃だった。
銃の種類は詳しくは知らないが、5.56mmのNATO弾が透明なプラスチック弾倉の中で光っている。透明
な弾倉を使用する小銃が何なのだけ?
G-36? Sig552?
しかし、ぼくが見てならない物は銃ではなくてほかにあった。
なにそれ!
小銃を持っているやつの上半身はミリタリーぽいな格好だが、腰の以下はまさに「物語の鬼」その物だ。
残酷な童話から出た鬼。
やつの腰には広いベルトがあって、そこには「生首」がまるでスーパの食肉コーナ見たいに掛っている。
舌を長く出して妖怪のように目を閉じた中年の男の顔。
その横には髪の毛がカーテン見たいにゆらゆらする女性の生首もある。
その横にもいろんな人の頭が数珠玉のようにかけている。
そして、その生首たちの口にはアイディが差し挟んでいる。多分、きっと死んだ生首のアイディだろう。どういう意味なのかぼくは分からない。いや、こ、こんなの知りたくない。
「うぐ・・・うううう。」
声が出ない!頭が真っ白になってどうすればいいのか分からない。
鬼はそんなぼくを見下ろして、ゆっくりとぼくに近づいた。ぼくは四つんばいでこの場を切り抜けたいだが、あけみがぼくの足を握って放さない!彼女はずっとぼくを服を握ったまま今はただ「たすけて」と「あなた」を言っているだけだ!
「あんた何をしている!くっそ!う、後ろを見ろ!」
ぼくは何分前のぼくの愚かな判断をこの状況になって笑っている。
サイコーパスがない?
ふさけんなよ!
ここに!ちゃんといるじゃないが!
人の生首をコレクトする者がサイコじゃないのならどんな者がサイコなんだよ!
あ!太田やつはこれを怖かっていたんだ! 殺人の格があるとしたらこの「鬼の仮面」の男はまさに格が違う!
鬼に見つかった者はどうなる?子供から持っていた疑問だった。
「俺。率直に「スカベンジャー」の方もいいよ。」
スカ?なんだと?
鬼はぼくを無視して倒れた新人狩りの女の側で足を止めた。
「やっぱり、老人より若い女の肌がもっとうまいんだよ。」
うぐうっ。もうぼくの腹の中はからっぽだったが、目の前を見た光景で胃酸まで出た。
鬼はナイフで死んだ新人狩りさんの肌を切って口に入った。
「化粧品の香りのせいでちょっとまずいな。太股の方がどうかな?」
人の肉をもぐもぐしてごっくりと飲み下した。新人狩りの女リリィの血が顎から下でたらたら落ちた。
「う、うああああああ!」
やっとぼくの喉から声が出た。鬼の姿は、まるでレストランで高級ステーキーを食べている人のようだ。やつは人の肌を噛むながら、ふっとぼくがいるどころに首を振り向いた。もうリリィの生首も切られて鬼が手で持っている。腰でかけている人の生首ってやっぱりああふうに手にいれたようだ!そして、よりによってリリィの目はぼくを見つめている!
「ええ。おいおい、ブタさん。全然、役に立たないじゃん。これめちゃくちゃになったよ。あんた、どうすんだい?」
「うああああ!」
リリィはさっきまで生きていたのに、あっという間に殺されてあの様になった。これは現実かよ?悪い夢でもなにのか?
いや、これは現実だ!ぼくはもう殺人ゲーム参加しているって新人狩りの生首を見て一瞬わかった。
弱い物を食われる。
強いものは食う。
老人とあけみを攻撃した新人狩りの女は、もっと強いやつに「食われた」。鬼はこの短い間この空間のすべてをぼくに教えてくれた。ここにいたらあの鬼の晩餐になるんだ。
「放せ!放せって言ったんだろう!」
あけみはまた何の意味が分からない声を出してぼくの服を握っている!ぼくは慌ててあけみの顔を足で蹴った!ドガントー!顔面の骨が破られる感触がそのまま感じられた!しかし、それはどうでもいい!今は!
死ぬのは仕方ないだと言っても、食われるのはいやだ!ぼくの生首が新人狩り見たいになるのもいや!
いつの間にあけみの鼻には血がとろとろ流がれている。あけみの目だけはぼくに願うように涙を流れている。
ぼくは彼女の目線から目を振り向いた。その目を見たらぼくまで崩れるだろう!ここは仕方ない!
力不足なのか?それともぼくが蹴ったせいか分からないが、やっとあけみがぼくを放した。
「あら?逃げるつもり?本当?ブタさん、逃げても無駄だよ。」
鬼は老人の生首まで手に持っているままぼくを見た。ぼくは起きて走り出した。しかし、足下の何にかに足をとられてすぐ前に転んでしまった。
パアンー。
頭の上にある商店街の看板を5.56mm小銃弾がこなこなに破った!看板のプラスチック破片がガラガラ落ちてぼくの口にも入った!ぼくはコキブリようにまた前に四つんばいで前に這うしかなかった。
そんなぼくの目に真っ赤な赤い線が見えた。
え?
川が海に流れてどんどん一つの流れになるように、赤い線は商店街のどころどころから出て太くてもっと大きい赤い線に合流した。
大きい線と文字が方向を指し示していた。
ダウン。
DOWN。
おりろ。
ぼくはここまで来て、やっとこの言葉の意味を分かった。赤い線は下で降りる階段までつながっている。つまり、ここはただの商店街じゃなくて、なんかの建物の中だった!
しかし、もうそんな事をノンビリ考えている暇はない!
走れ!安全などころまで!
銃声がパンパン後ろから聞こえているが、ぼくはやっと階段の壁にたどり着いてそこに隠れた。
何?
ぼくが鬼を見た時、鬼は手で拳銃の模様を作り出してぼくに狙った。
「パァン。なんじゃって?」
ぼくは鬼はそう言っているのを、ばっきり聞いた!え?なんじゃって?
小銃が有る限り、ぼくは鬼の手から逃げられない。ぼくが走った距離はほとんど20メートル以下。その距離は射撃したら絶対に命中出来る距離だ。その上、鬼のようすを見たら銃に十分慣れている感じだった。つまり、殺そうとしたら十分出来る状況だった。
なぜぼくを見逃したの?
なぜ?
あの新人狩りの女は容赦なく銃で殺して、その屍体まで食べたのに?
そんな事を考えている間、ぼくは階段を降りてそのままずっと走った。階段の下にも上ように変な商店街が続いている。ぼくはたこ焼きの露店で隠して息切れを鎮めた。
「ハアハア。馬鹿。ハアハア。銃を・・・・」
また銃を持っているのにそれも考えすら出来なかった。
多分、銃であの鬼を狙っても、ぼくは絶対引きかねを引かないんだろう。ぼくが打つ前に鬼の自動小銃でやられるとかの話じゃない。
仮面で目がよく見えなかったが、それは「猛獣の目」と同じに全身の力が抜かれる気分だった。草食動物が肉食動物と目が合ったら草食動物はなんか動くことができなくなるように!
鬼は一体何なんだ!
なぜ、あいつだけがそんなにいいウェポンを持っている!
そして、何故、殺したあとその屍体を食うんだよ!
ぼくの頭には疑問だらけだ。その彼が持っている装備もそうだし、その格好もそうだ。鬼の腰に掛けていた生首たちと新人狩りの頭を思い出すだけで空えずきが出た。
「うぐう・・・。ここままじゃだめ。きっと追い掛けて来る。早く。早く、移動しなきゃすぐ追い付かれる。」
捕まえたら死ぬので終わらない。
鬼め!やつは当然のように人間の屍体をナイフで切ってその肉を口に入った。そんな行為はどう考えても理解できないので本能的に恐ろしい!
人がどうやって人を食う!その上に、鬼の姿はまるで晩餐を楽しんでるグルメのようだった。くっそ!人間が!
そんな姿は超現実な絵の見たいだった。あるだろう!キリコとかダ-リとか何か普通の視覚では理解が出来ない絵!
現実では絶対ない物!
何故人間がって質問はあの鬼に通用しない!
ぼくはそんな超現実的なやつをここで出会った。
人間を食って笑ってる鬼を。
ぼくはぶるぶる震えるながら立ち上がった。足も勝手にがたがた震える。逃げないと大変だと、頭から危険信号がピーと鳴いているが足に力が入らない。
どうする?
そんなぼくの目にスリッパに付いた血が足跡を残しているのが見えた。
あれ?この血は?
「そうだ。あけみって女。」
あけみ!そうだ。さっきぼくが彼女の顔面をめちゃくちゃ蹴った時だ!
「し、しかし、ほかに方法がな、なかったよ。そうしなきゃ。ぼくが死んだよ。あの鬼に。」
ぼくは誰もいないのに他の誰かに言い訳するようにつぶやいた。
方法がなかった?
本当に?
ぼくはまた拳銃を持っている。これで撃ったらもし彼女も救出出来たかも知らない。
「バカ、そんなの仮定だ。きっと引金を引いても彼女は殺されたんだ。仕方なかった。本当に仕方なかったよ!]
そのぼくは揶揄うように女の悲鳴が上げた。そのあと自動小銃の声がぼくの耳まで響いた。
「・・・・・。」
これであけみは死んだのか?
ぼくはその死の責任があるのか?
ぼくがもっと早くあの太田とリリィを止めたら?
ぼくはあの老人とあけみを救う機会が十分あった。
この手で誰かを救う機会が。
「か、仮定は意味ない。ぼくは選択した。そして、これが最善だ。」
ぼくは起きて目を閉じた。
しかし、今、ぼくはある女の子を思い出した。彼女はぼくの記憶の中で光る女神のようだった。彼女は白くて細い手を伸ばして誰かを指した。
ひきょうもの!
記憶の中で彼女はそう言った。ひきょうものって言葉が頭の中で響いた。
「ふざけんなよ。ぼくがどうすればいい?そんな鬼の前で? これが最善だったよ。ぼくには。」
そうだ。ぼくも何にも知らなかった新人の羊だった。そんなぼくがどうする?
誰を救う?
自動小銃の前で?
映画を見たら拳銃で自動小銃に勝ってるシーンは多いけどよ、実際の銃、特に小銃は、その銃声は格が違うものだった。銃声って銃じゃなくて大砲が爆発する声のだと錯覚するほどに大きい。いや、声より身を響かせる振動のほうはもっと怖かった。
そんな銃の前で一体なにができるんだ?ふさけるなよ!
しかし、銃声より「ひきょうもの」の声がずっと頭の中でもっと長く響いた。ぼくはその響きを無視して下の方を見つめた。
「降りるんだ。ここはこうする時間はない。」
足の震えはいつの間に止めた。ぼくは赤い線を確認したあと前へ歩いた。こうするしかない。あの鬼から逃げてなきゃ死ぬんだ。
ぼくは周辺を振り向いて線を追い掛けた。後ろには何の音もない。ぼくは試しに降りた方向で銃を照準したが何の気配もなかった。
「あ、他の新人さんがいるかも。」
そうだ。ぼくが見たのはあの老人とあけみ二人だった。その発馬機と規模を考えたら新人はぼくたけじゃない。