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あんた、卑怯よ

ブリーフケースの男も気になるし、ももりんと中隊長もいる。


あ、ももりん。


今気づいた事だが見知らぬ新人さんより彼女はぼくにどって守るべき確かな白い羊だ。ぼくはももりんと分かれた時のハスタの表情を一生忘れないだろう。彼女だけはこの建物から走らせたい。


「しかし、体力も考えべき事だ。」


隠れ場所から17層の中隊本隊まで走って、また15層に戻った後はずっと走り続けた。ぼくは外でも運動系のキャラ-じゃなかった。当然、今日消費した体力はぼくの想像以上だ。


精神力も同じだ。


精神力も無限じゃない。むしろ、精神力も体力と同じに限度がある。精神力も心をどんなに決めても解決しないんだ。精神で何もかも出来るなら、憂鬱病に苦しんで自殺する人もないだろう。


君の問題はくそったれの精神力問題だ!


は。登校拒否したぼくに他ならぬぼくの父がああ言った。根本的な問題は見えるのに見ない振りをしながら、ぼくの精神力がどうって、性格が問題とぼくだけをぼくを責めた。


本当の問題は太田とぼくを虐めるやつじゃなかったのか?


息子であるぼくの問題に責めればなにが変わるのか?


そんな父の話と心理カウンセラーの話のせいで、あの時のぼくは本当に自分に問題があると思った。

しかし、それはウソだ。


被害者がなんの問題があるのかよ。


被害者が性格を変えて笑い顔になったら、やつらが「ああ、そうだったのかよ?あんたの性格問題だったのかよ!ごめん!」って言ってるのか?


自分を変えば?

精神力を使えば何でもできる?

精神が問題?


ああ、全くそう言っている人達をこの建物に詰め込んで、あの人達がどんなに自分の意志通りに生きるのかぜひ見たいほどだ。


銃の前に、悪意の前に生温い人間論が通じると思うのかよ。


「この建物はあの時がぼくが見た世界と似ている。」


法律もなんの助けもない。


野蛮の世界で力だけが支配する「ハエの王」の世界。けれど、この建物が少しでも公平に見えるのは、ぼくの気のせいだけかな?


「くっそ。よ、余計な事はどうでもいいじゃん。」


まあ、昔の事はどうでもいい。ぼくには余計な事を考える暇もない。ここでちょっと止まるか、進むか決定しなげればならない。


「おい、限界なのかよ。」


まるで、無理だと言えるようにぼくの手足が勝手にブルブル震えている。銃を握った手も震えて、銃剣が懐中電灯の光が不安に揺らしている。


これ以上進むのは肉体的にも精神的にも無理だ。もうぼくはノックダウン状態かも知らない。ぼくは心を決めてサブバックをエレベータの安全などころに置いた。銃は間違いして落ちる事を備えて、銃身をアイディの紐で腰に結んだ。


エレベータ室の半分が穴になっているが、何とか丸くなって眠る空間はある。ぼくは最後にエレベータの門を閉じてその狭間に上で拾ったガラスの破片を押し込んだ。誰かが扉を開いたらガラスが地面に落ちてア-ラムになるだろう。


ぼくは銃を装填した後、壁に身を寄せ掛けた。どんなやつが扉を開いても銃を撃つ気だった。


「白か黒か、そんなのぼくの命の方がなによりだ。」


こんなどころじゃ、ちょっとだけ利己的になってもいいじゃん。一々あなたは白ですかって質問する事もないし。


「だよなハスタ。ちょっとだけ、ちょってだけ利己的になっても・・・。」


ハスタを考えたら思わずに涙が出た。ぼくがハスタがくれた「バンドエイド」を出してそれを見つめた。ハスタはこれをくれるながら小さな怪我でもここでは危なくなるとイッタ。


「けれど、ハスタ。心の怪我にはバンドエイドじゃつかないよ。こんな傷はどうすればいいんだよ。どうすれば。」


ぼくはバンドエイドを握ってどっと涙を零してしまった。一旦零した涙は全然止まらない。ぼくは涙を注ぐながらそのまま・・・・。




あ、ここはどこだ?




ぼくはふっと目覚めて周辺を見回った。なつかしい風景でぼくはビックリした。あの家はぼくの実家で、そこを回ってちょっとだけ進んだら、ぼくが常に言ったコンビニがある。あ、あのコンビニってセブイレだったよな。


コンビニを過ってバス停でバスを乗ったら、遠くの丘の上にぼくが中退した高校が見える。

ほとんどの学生は自転車で通学するので、誰でもあの坂道はいやだった。ぼくが乗っていたバスも丘の上は来ないから、遅刻でもしたら丘の下で学校に向かって坂道を走り上った。


秋?


ぼくが見ている周辺の風景は秋だった。丘にある木ももう黄葉になって、坂道には黄色い銀杏の葉が積っている。


秋だと?


ぼくはふっとぼくが着ている服を見た。ぼくが着ている服は制服じゃない。フードシャツでジャージ、スリッパ。この姿は登校拒否のあの頃の着ている物だ!


え?着ている服で考えたら、この風景が、高校一年じゃなく二年の事だと?


え?そんな。


ぼくが奴隷になって、登校拒否をしたのは一学期の春だった。つまり、登校拒否をしているぼくがこんな格好で「秋」に学校に来るはずがない。


ぼくはビックリして身を向き変えたか、なんとフードシャツの袋からなんかキラキラする物が地面に落ちてガチャンと音が出だ。


え?

包丁?


え?どうしてぼくがこ、こんな物を!それより時間が丁度下校の時だ。遠くに部活をしているやつらが走って多い生徒たちがぼくに向かって歩いて来る。


包丁が大変だ!


包丁なんかを持っているとばれたら!ここは太田の王国で警察まで安心できない。学校にも奴隷になって逃げたぼくをかばう人なんかない!先生も同級生も、さらには部活の後輩もぼくを無視した。

ぼくが慌てて包丁を拾った時、校門の向うでぼくが知っている顔が見えた。カエルが蛇を見たとき、

一瞬動きが止まる状況と同じだ。


太田だ!


ぼくは包丁をフードシャツの袋で隠して太田を見つめた。太田はぼくなんか見ていない。いや、ぼくをすれ違うすべての人はぼくを見ていない。


え?


まるで透明人間ようにぼくを身を通過して人が歩いている。まさか、ぼくが透明人間でもなったのか?そんなはずがないだろう。


え?透明人間の事は後にしてよ。太田のすぐそばにはなんと見覚えがある少女がいた。誰だったけ?

少女はアイドル見たいに男子生徒の中央に立っていた。彼女の顔は真っ白だったか、なんかハスタように気高い気品って言うか、そんな気配だった。


「ぼくは彼女を知っている。」


周辺の風景は一瞬変えて、ぼくが酷くやられた日に変えた。


「あなたたち!卑怯よ!」


あ!彼女だ!虐められるぼくのために太田に立ち向かったあの女の子!彼女の後ろだけ覚えていないか、太田に一緒にいた女の子があの時の彼女だったのは確かだ!


その瞬間まるで漫画のカットように、あの時太田に立ち向かって厳しくしかるシーンと、校門のシーンがに割れた。そして、各カットの中で一緒に動画を再生したように、同時に人物たちが動いている。


太田を責める少女。


太田と一緒に校門から坂道を降りる少女。


まさか、彼女も太田と付き合った女の子だったのか?いや、こっちで太田に立ち向かう様子を見たら、太田の彼女には見えない。


太田の周辺では常にそれっぽいな女が一杯いだった。あるだろう。太田のお金や権力が目的で、ああ風に遊ぶ女子の群れ。太田が付き合った女性の中では女子大学生と高校の先生までいたと聞いた。


なのに、なぜ太田が自分に立ち向かった女の子を連れてなにをしている?

横のカットではあの少女がぼくに手を伸ばした。そして、彼女は自分のジャージで、トイレで汚物だらけで倒れているぼくにくれた。


「起きなさい!敗けるな!あんなやつに敗けてはいかいないよ!」


ぼくに言っている彼女は天使と同じに見える。こんな人が太田と付き合うなんであり得ない。彼女はぼくの胸グラをつかんで、ぼくを無理やり立ち直らせた。しかし、ぼくはなんか恥ずかしくなった。


あ、あの頃だった。ぼくが登校拒否を始めたのは。


ぼくに伸ばして手がなんか惨めなぼくにはもっと「痛く」感じられる。まあ、それは無駄な男としての自尊心だと言えばいいだろう。


女子に救われたぼくが。


勇気を出して彼女のように立ち向かなったぼくが。


全部いやだった。


ぼく自分がわざと歪曲して覚えていた、あの時の記憶がぼくを痛くほどせめている。


彼女はぼくに手を伸ばした人なのに!ぼくはその後すぐ逃げてしまった!学校から、世界から!なにも感じなくなる状態を望んで、周辺でなにか起るのが関係しなかった!もちろん、逃げても、登校拒否しても、太田と櫻井やつはぼくの家まで訪ねてぼくを虐めた。


そして、坂道を降りた太田と彼女は、透明なぼくとすれ違ってとこに歩いている。一体どこへ行くのかよ。あの二人はなにを言っている?そして、この場面ってぼくが本当に見たことなのか?ぼくは秋になぜ学校に行ったんだ。


ぼくは自然に学校の坂道を降りて、太田と彼女たちを追い掛けた。彼女と太田はお寺がある公園の方へ歩いていた。また、太田が彼女の耳に何かを囁いた。あの二人の後ろなので二人の表情は見えない。


ただ、彼女の足が震えている。え?


そして、ぼくの目の前にあった、二つのカットは同時に止まった。大きな写真が目の前に書けているようだ。ぼくは二つの画面を目に焼くながら、ごくりと唾を飲んだ。


「あんた。卑怯ね。」


いつの間にあの少女はぼくを見ている。二つのカットで二つの少女が、ぼくに指を指してまた言った。


「森田ゆう。あんた卑怯よ。」


その瞬間ぼくの耳に前にある、全ての風景が鏡のように破れた。耳にはガラスが破れる音と、ぼくに指さして「卑怯」だと言っている少女がいた。

何百、何千の少女がぼくに言っている。


「卑怯者。」


ぼくは彼女になんかいいわけをしようとしたか、ガラスが破れる音と彼女の声で自分がなにを言っているのが分からない。


「え?だれがいる!」

「死んでいるのか?」

「気をつけてね。ナイフがい見えるわ。」


え?だれ?今、誰が言っている?

ぼくはふっと目覚めた。え?また、夢だと?


鏡が破れる音は本当だった!


あれはそう!エレベータ門に挟んだ「ガラスの破片」が落ちる音だった。


周辺を見回す暇のない!もうエレベータの扉は開いてそこから誰かがこっちに入ろうとする!ぼくは迷わずに引金を引いた。


秀平」老人が休憩室襲撃についてはこっぴどいに教えをたれたな!こんな時は白か黒か撃ったあと考えるのだ!


タアンーと銃声が響いて目の前に銃口火炎が光った。銃口火炎が光ったその短い間、ぼくはエレベータの外でも何人がいるのか分かった。


くっそ!一発で命中出来なかったのか!装填する暇はない!そのまま突撃だ!ぼくは銃を持ってそのままエレベータ扉にあるやつを刺した。しかし、手の感覚にはなんか固いなにかに当てた感じだ!


「くっそ!盾か!でも、無駄だ!銃には盾もなにも意味がないから!」

「ま、まって!ちょ、ちょっと待ってくれ!」


向うからなにを言ったか、ももりんじゃないのなら誰でも構わずに殺したあとに考える方がいい!

ぼくは銃を後ろに引っ張ってわざとボルトだけを装填した。銃弾は腰の戦術ベルトの中だから、銃の薬室には当然なにもない!けれど、それを見抜く出来るやつはないだろう!


銃が装填する音を聞いて、門を開いたやつは盾を身をかばうながら後ろに倒れた。上等じゃねが。てめえ隙間だらけじゃん!


ぼくはそのままやつの頭に銃剣を刺した。やつは意外な攻撃で何と皮手袋を被った手で銃剣を握ってしまった!え?銃剣は猟師さんたちがじゃんと刃をつけて、とても鋭いだった。皮手袋でもその刃を握るのは無理だ。

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