新人狩り
女性は恐怖を感じて老人の後ろでぶるぶる震えている。老人もほうきの取っ手を握って周辺を見回した。老人の目にも恐怖があるが、そんなにおびえてはいないなんだあの老人、怖くないのか?
あの老人と女性がいるどころに誰かが歩いて来て話をかけた。
「あの、誰かいませんか?」
ぼくは本能的に彼女があの「3百万」の声の主人公だったと見破った。
おいおい!老人と女!あんたら何をしている?新人狩りのやつが近づいているんだよ。三百万の声の主は血まみれになってゆっくりとこっちに歩いてきた。
「たすけて・・・・。誰が。あのやつが・・・。」
女はどんどん距離を縮めて老人の二歩、一歩前まで来た。
どうする。このままじゃきっとあの人たちは「新人狩り」の手に殺される。
向うの状況はもう戻らない。新人狩りの女は血まみれだがジンのミニスカートでストッキングを着いているのでけっこう色っぽいな女性だった。
あのじじい警戒しろよ!スケベかよ!
ぼくの叫びと違って女は何の障害もなしに老人を抱き締めた。
「だすけて・・・・あいつが・・・」。
「おい、あいつってなんだよ?しっかりしろ!]
「あいつが私の手を引っ張って・・・あ・・・あそこに・・・。」
女性は暗いウナギ屋を指で指した。そしてその瞬間、あの「3百万」の女子は老人のポケットやいろんなどころを手で探した。その動きはあきらかにアイディを探している行動だった。
どうする!老人とあの女に「3百万の女子」が新人狩りだと言わなきゃいけないのか?
ちょっとだけ様子を見るほうがいいんじゃない?
新人狩りの男の方がどこにいるのが確実じゃないんだ。下手に出たらぼくの方も新人狩りの男にやられるかもしらない。
ぼくがそう考える時、新人狩りの女は老人のアイディを確認したあと、ほかの女に近づいて女性が手で持っていた物も確認した。
これ絶対やばい!
老人と一緒だった女は何も分からずに新人狩り女を警戒はしなかった!バカ!ちょっと考えろ!どう考えてもおかしい状況だろう!
新人狩りの女はあの女のアイディまで確認したあと、後ろに大声で話をかけた。
「おいいい。女はクズ。老人はなんと1百万だよおお!どうするううう!」
「あんたがやっちまえ!」
「わがったわ!老人のアイディは私が食うから!」
女はそういいながら何にもためらってなくて、文具用カッタで他の老人の喉を後ろから切った。
!!!!!!!!!!
血が噴水ように飛び散った。赤いペイントだと錯覚するほど人間の血って真っ赤だった。血がしゅうしゅう飛び散って老人と一緒だった女はすぐ血まみれになった。
老人は自分の首を自分の両手で抱えて、「なぜ」って言うように新人狩りの女を振り向いた。
「きゃあああああああ!」
もう一人女性は血に被られたまま後ろに倒れて、新人狩りを見上げて絶叫した。新人狩り女はカッターナイフをわざとカタカタと音をしながらカッターの刃を折れた。新しい刃が薄々な照明で光っている。老人は喉を握ってカーカー恐ろしい音を口から出しで前につんのめた。
新人狩り女は口笛まで吹いてカッターを女の目に差し付けた。老人の血を被った女性はカッターを見て一瞬何も出来ないようだ。
「な、なによ!あんた!」
「うるさい。あんたこそ何よ。3万円? あんたもびんぼうくさいね?]
「な・・・なんの話。ど・・どうしてそれを?]
「親切にここ書いているじゃん。」
新人狩りの女は血に被られた女のアイディをその持ち主に見せた。
「あけみ?まさか、これ本当の名前?バッカじゃない?ケイタイのメールもないの?だっさー。」
あけみって呼ばれた女性は可愛そうにぶるぶる震えた。
どうする!
新人狩りの女は文具用のカッター以外には武器は見えない。ぼくが出たらあけみさんを救う事ができるかも知らない。起きろ森田ゆう!助けるんだ!
しかし、また不安なのは、この新人狩りの男だった。ぼくが出たあと男の方から攻撃したらどうする?
あけみって言う人はけっこう可愛いそう。けど、ぼくとまさに赤の他人だ。そんな人のため命をかけるって?ぼくは一瞬、「生命の価値」を秤に上げて考えた。
彼女はぼくが救う価値があるのか?
ぼくがやられるかも知らないのに?
ぼくが救っても成功する可能性は?
可能性。
彼らは新人狩りだ。多分、あの女が一瞬老人を殺す事を見たら、ここで散々人を殺したんろう。そんは新人狩りにぼくなんか相手になれるもんが?
銃を持っているだとしてもそれは別の問題だ。その上に銃弾は玉が一発しかないんだよ。
ぼくはこの一瞬で無数の可能性を考えてそして結論を出した。
「仕方ない。また様子をみよう。きっと隙間が見たあと動く方がいい。」
ふっと心の中から誰かが「卑怯者」って叫んでいるが、ぼくは完全に無視した。誰でもこんな状況じゃぼくと同じに慎重になるはずだ。
自分を犠牲して誰かを救う人がどこにいる?
ぼくの短い人生でもそんな人は本当に少しだけだった。みんな自分勝手だ。
ぼくがそう躊躇っている時、新人狩りの女が自分の仲間の方へまた声をかけた。
「おい!「メロス」!この女どうしよう?」
「3万円のクズだったじゃないのか?なら「盾」でいいんじゃない?」
「その言い訳でまた浮気するつもり?こいつけっこう別品さんだよ?」
新人狩りの女はメロスって言う自分の仲間を振り向いた。新人狩りの男メロスはうなぎ屋の陰でほやいた。
「んだよリリィ。浮気したのはここで一度だけなのに。何度言っても足りないのかよ。俺にはあんたしかないよ。」
「ウッソ、掛ったのが一度だけでしょう? やっぱつまんない。殺すわ。」
「おい!ちょっと待ってよ。」
カタカタ。カッターの音ってこんなに耳つらいんものだったのが?新人狩りの女、リリィが刃をまた人の顔に差し出した時、男が慌てて陰から出た。
「え?ちょっと待ってよ。「19層」を通過するには「ちゅうたい」に捧げる女の奴隷とかが一人必要だよ。分かるだろう。」
「やだもん。」
ぼくが薄い陰で出た男を見ている瞬間、女はあけみの喉にカッターを切った。また周辺の看板とかに血が飛び散って真っ赤になった。
え?そんな理由で人を殺す?せいぜいそんな理由で人を殺してもいいのかよ!
リリィはあけみのアイディを奪って、老人とアイディと一緒にポケットに入れた。
「メロス、いいね。こいつ食べ物も持っているし。」
リリィはあけみから奪った「カロリーメイト」をバサバサ食べた。
食べ物?
「この女のアイテムはそれだけかも。貧乏くさいやつ。」
アイテム?
ぼくは悲惨な光景より「アイテム」という言葉にビックリした。
「アイディを見ろよ。そこに種類があるだろう。もしかしたらこのクズだちが部屋に忘れて残した物があるかも知らないから。」
え?アイディ?
ぼくはふと後ろを見てアイディを後ろを見た。どういう事だ。ぼくも気が付かなかった項目があった。
ITEM-1EA.
アイテム。一個。
ぼくはふと後ろを振り向いた。
武器。
ステータスのアイディ。
このバカ!ゲームなら武器をくれたらそのあとアイテムがあるのに!冷蔵庫の中にぼくのアイテムがまた残っている!冷蔵庫に戻らなきゃ!きっと雪の中のどこかでぼくのアイテムがあるはずだ!
ぼくは新人狩りの二人を見ていろいろヒントを気づいた。ここに食糧が少ない。あ!そうだ!
紙切れの何番目には水の話があった!ぼくが慌てて紙切れを見る瞬間、ぼくの動きでカウンターの上にあったガラスの破片が地面に落ちた。
まじバカ!
新人狩りたちの話が急に止まった。気まずい静寂がながれている。ぼくはなるべく静かにして包丁を握った。冷たい取っ手の感触がむしろぼくを安心させた。
これなら一応、文具用のカッターよりは有利だろう?もちろん、向うは殺人経験がある立派な人殺しだか、銃を見たら相手の方から退く可能性も高い。
こいつら最初から考えて見たら「弱い者」だけを狙う最低なやつらだ。強者と戦ってアイディを奪うやつだとしたら新人狩りなんかする訳がないだろう!何も知らない人を不意に攻撃する卑怯なやつだ!
強者には限りなく弱くなるやつ。
こいつらのような人をぼくは高校でも散々見た。そして、どの人も同じだった。クズ? 本当のクズが誰にクズって言っている!
ぼくは何かいらいらして包丁の取っ手を握った。
どんと来い!
しかし、ぼくの予想と違って新人狩りの男女は以外の話をした。
「この音、まさか「あいつ」じゃない?おい、リリィあんたも聞いただろう?」
「怖っ!メロス!さっさと降りた方がいいよ。」
「当たり前だ。」
「そう。さっさといこう。あいつが来たら・・・。「鬼」が来たら困るんだよ。」
あいつ?
鬼?
一体、この人殺しは何をそんなに怖がっている?ぼくは好奇心が盛り上がって鏡でまた彼らの様子を観察した。そして、男の方を見る瞬間、ぼくは一瞬自分の目を疑った。
え?嘘。
ぼくはメロスって言う男の顔を見た時、屍体を見た時よりもっとビックリした
「あ、あいつがなんでここに?」
ぼくが一生忘れない顔だ。彼は・・・。新人狩りの男は、メロスはは太田宗一朗。
ぼくの高校二年生の悪夢の一部だ。ぼくは太田の顔を夢で何度も何度も見た。
ちょうどいいタイミングに太田は正面にぼくが隠したどころを見てぼくは確信した。
鏡に映っているやつは確かに太田だ。
まるで悪魔と同じだったやつ。
ぼくは思わずに拳銃を握った。この距離なら命中出来る。距離はたった2メートルだ!太田はファーストフードの店内を見回した。ぼくはコックリと唾を飲み込んだ。
「メロス、私ここ本当にいやよ。」
「分かった。そろそろいこう。」
太田が窓から離れて背中を見せた時だ。ぼくはカウンターを這い出して彼の背中に銃で狙った。この引金を引いたら死ぬ。あの面憎い顔も消える。しかし。
パーン!
この銃声!ぼくはまた銃を撃ってなかった!拳銃はそのまま、ぼくは銃を撃っていなかったよ!ならこの銃声は一体誰が?あの新人かりの女?
しかし、カウンターの向うで新人狩りの女が頭に銃を撃たれて貫通される悲惨な姿が見えた。
血がまた飛び散って恐ろしい新人狩りさんだったあの女が倒れた。
「しゅ・・・・。しゅ!」
自分と組んだ女が銃で打たれて殺されたのに、太田はそれを見てすぐ右に走った!
タタタター。
今度は銃声が連発で聞こえた。これは嘘だろう!この音は少なくでも「自動火器」だ!「ウェポン」であんな物を受け取ったやつもここにいたのかよ!これ不公平じゃない?
くっそ!しまった!自動火器の銃声でビックリして太田やつを見逃した!
くっそお!しかし、太田を見逃した事を考える暇はない!銃弾が無差別に乱射されてぼくが隠しているどころまでブッ壊した。一気でウナギ屋の看板をボロボロに破れて地面に落ちて、カーネルさんの首を銃弾で切られた。
自動火器!
威力を見たら自動小銃?
そうだとしたら、ここにいるのは不利だ。元々太田のやつがさっぱり逃げた事を考えたら、この銃の持ち主は危ないやつだろう!あ、太田と女が言った「あいつ」ってまさか自動小銃を持っているやつだったのか!
女はカッターを持ったままだし、太田のやつもろくに反撃もしないまま逃げた!新人狩りにとっても「小銃を持っているやつ」は絶対の敵えない敵だ!
ぼくの後ろにはあの冷蔵庫だけだ!このままじゃ逃げ道がない!
タタタタター!
容赦なく自動小銃の銃弾が飛んできた。ぼくはもうろくに考える暇もなかった。身を屈めてゴキブリようにここから張って出るしかない!ちょうど自動小銃のやつはリロードする間があるだろう!ぼくは薄々見える人影を見て太田ように走る準備をした。
その瞬間。
倒れたあけみって言う女がぼくのティーシャツの袖を握った。
え!えええええええええ!
「あたし・・・。妹の。また、ここで死んだらあのこの恨み・・・・。たすけ・・・・。」
彼女は血のたまりの中でぼくを見つめていた。悪夢?血の臭いがぼくの鼻にいっぱいだ!
「たすけ・・・・。あ、あんた?え?あんたは?」
「ご・・・ごめんなさい!」
しまった。あの女性がぼくを握ったのでぼくはうっかりと大声で返事をしたのだ!バカ!
ずしんずしんと誰がこっちに歩いて来る。ぼくはあけみが握った手を必死で離そうとしたが彼女は地獄の餓鬼ようにぼくを離さなかった。
「ま、待って、あ、あんた?」
「くっそ!ごめんなさいって言ってるでしょう!離してください!」
「あたし・・・・。あんた!」
ぼくがあけみともめ事をする間、自動小銃の銃口が見えた。
「みいいつけた。」
銃を持った人はまるで鬼ごっこをするように「見つけた」と言えた。
鬼ごっこ?
鬼?