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目標は太田

階段の下には紐が切れたマリオネット人形ように、もう一人の死体が見える。ぼくは気を張り詰めて銃を照準した。銃弾は大規模の戦闘は無理か、少数を相手にするには十分だ。


死んだふりをして襲撃する方法もあるし、ぼくは一応倒れた死体も銃剣で刺した。死体は倒れたままぎっくりと動きもなく丸太ようにそのままだった。ケロと一緒に死んだようだ。


「一緒に?そんなハズがない。」


常識的に考えてみよう。ケロが死んだのは理解できる。あんなワナじゃ誰でもかかるけど、この不運なやつはどう見ても殺されたようだ。


ぼくは銃をしたに向けて死体を見つめた。最初に見えるのは胸にある小さな穴だった。多分、これが死因だろう。


「銃傷か?」


ぼくは医者でもないし、傷の形を見てそれがどんな武器なのか分かるのは出来ない。


銃傷だとしても穴が無駄に大きい。矢だとしても穴が大きいでその幅は三センチほどだ。なんか太い

棒ような物で刺されたらしいので、エイリアンが穴から出たとしても信じるかも。


「あのブリーフケースのやつが?」


薄い書類カバンに入る武器なんで拳銃とサブマシンガンしかない。銃だとしても猟師ような小銃もないし、中隊長がかばんを持っているやつを通過させるなんでいまさら考えたらおかしい。書類かばんの中にあったのはもっと致命的な武器だろう。


「ふむ、その傷は?」


それはぼくも分かるほどの怪我だった。ふくらばきのどころどころが青にあざが出来ていた。これ鈍い物に当てられた痕跡だ。


あ、ここになんか石の破片らしいものが肌に突っ込んでいる。そして、足指二本が変な方向に折れて、足首も巨人が折れたように変な方向に折れている。


「石で殴られたのかよ。え?石で足がこんなざまになるのか?」


それを見たらなんか恐ろしい想像が出来た。足を石に攻撃されて倒れている間、胸を棒で攻撃される光景。ふくらばきに残っている怪我は一つ二つじゃない。一気に足をやられた痕跡だ。


ぼくは自然にぼくの足を見た。靴はいい物だが全然鈍器に防備ができていない。そして、足首を一撃で折れるほどの攻撃力だと?


もちろん、ぼくは銃を持っていると有利な位置だけど、この下に射撃が無意味になるどころがないだと確信はできない。植物園とかあったらぼくもやられる。


建物の中の強弱はただ武器の強弱で決めていない。


銃を持っているぼくだって、この銃の元の主だった猟師たち見たいにあっという間にやるれる可能性もあるんだ。


ぼくは石と鈍器に折れた痕跡で「長」を思い出した。ラクロスラケットとやつの腕なら、足をこんなに攻撃するのもおかしくない。なら、長がぼくより先にここを通ったのか?ぼくはふっと19層戦闘の過程を考え直した。


「あ、あの時、和式の庭で。」


長がここを先に通った可能性は十分あるけど、「ラケット」の方は別の問題だ。

15層、和式の庭で玉将のやつらと出会った時、玉将の誰かがラクロスラケットでぼくを攻撃した。


仲間割れの過程で長はラケットを失った可能性が高い。そして、その玉将のやつは19層で死んだハズだ。もちろん、19層の戦闘が終わったあと、長がまたラケットを拾ったという仮定も出来る。


「長だけは敵に回したくない。長だけは。」


むしろ、なにもなくなった今、長とその相棒と組んだら、とんでもなく有利になる。長も銃を持っているぼくを見たら絶対に喜ぶはずだ。


「仲間がいたらいいのに。」


仲間。


仲間があれば、危険の分担するのができる。長ならこの中で最高の仲間になるはずだ。


しかし、二年D組の謎はぼくを迷わせる。ケロの事を見たら、長を完全に信じるかどうかは状況を見ながら判断するべきだ。


長を疑う事って辛いだけど仕方ない。ぼくの感がそう言っている。長もぼくがゲームに招待された事についてなんか関係があるんだろう。


「百パーセント信じ合える仲間なんでいるか?」


ぼくは自分の家族さえ信じない。


友だちも簡単に裏着るのを見た。


こうなったらなおさら、ハスタ組のみんなが惜しい。ハスタはぼくの一生に唯一にそのまま信じ合える人だった。なのに、ぼくは彼女を失った。


ぼく一人でこの建物を降りるのは苦痛の連続になるだろう。


砂の人形であるぼくが苦痛の地獄を歩く。


ぼくはこんな考えをしながら階段を降りて、マイナス20層の風景を見つめた。ここはなんか会社の事務所らしい空間だ。コンビニの事務室見たいにテーブルでバリケードが作っていて迷路になった。


「これは日本の城か?」


一応、テーブルのバリケードは敵ができるだけ同じ空間を回せると設計さらてそうだ。天守閣にたどり着くには内部にある迷路ようなどころで挟み撃ちされなきゃならない。


凹の形でバリケードが立っていて、ぼくがいる場所なら三面で攻撃される。それを証明するように地面には激しい戦闘の痕跡がそのまま残っている。地面が槍や矢で刺された痕跡、血が流れた痕跡。


ぼくはこの痕跡を見て、前にもその前にも、ここでは人が多く死んだと気づいた。まるで、この建物は戦争の歴史のシミュレーションと同じだ。


中隊長も確かにそう言ったな?

殺し合う行為こそ人の本性だと。そのために強い指揮者と支配力が必要だと。


ぼくは人間の本性が殺し合うだけだと信じたくない。しかし、建物のどころどころに残っている痕跡はぼくの願いを無惨に踏みにじている。


ただちっぽけなプラスチックのために人を殺す惨劇の中で、一体誰が殺し合うのが人間の本性じゃないだとい言えるのが出来る?


この建物はうまく包装されている人の深いどころをそのまままるまる見せている。


快楽のために女子をただの物に格下げする。

人を殺して簡単に欲しいものを奪う。


もしや、人の野蛮さは法律で禁じられて抑えているだけ、法律がないどころではみんなそれぞれなるかも。


ぼくだって、法律で太田に復讐できなかったから、「私的復讐」を望んでいる。この建物がぼくにくれたのは、あの「法律がない」という状況だけだ。


こんなぼくも「正義」だと言えるのか?ぼくもただ、中隊長が言った通り、人の本性を従って、殺して物を奪うのを喜んだじゃないか?


この銃をもらった時、果たしてぼくの中で「殺して得る」快楽がなかったと言えるのかよ。

もちろん、ぼくには選択の余地がなかった。19層を突破できなかったら、乾きで死んだかも知らない。


ほくはもう一度自分の目標を確かめた。


太田を殺す。


この建物の悪意が人をどう壊すのかはぼくには関係ない。もう、ぼくは壊れているから。壊れた砂の人形だから。


ぼくが「グロック」拳銃のトリックでゼロ層で死んでなきゃいけなかったのかも気にしていない。

二年D組の謎もどうでもいい。

重要な事はここに太田がいて、ぼくはやつをなんとしても殺す言う事実だ。


ただ、太田を殺す。


それが高校二年から、ぼくの中の時計が止まったどころからぼくが願った唯一の願いだ。


「どうでもいいじゃないが?上等だ。」


そう言ったあと、城見たいなバリケードを回って歩いた。この事務室層は19層と同じほどの広さだった。その上に、文化祭のお化け屋敷ように迷路を作ったせいで、もっと余計に広い感じだ。


19層の激しい戦闘を経験したせいか?小さな音が聞こえてもぼくは足を止めてあの場所に銃を照準した。大分の音は積っていた事務室の椅子とかが崩れて落ちる音だった。


音が聞こえたあと、確認してため息をつくのが反復された。一人で未知の惑星を歩いているようだ。

バリケードが終わるどころにはもっと激しい戦闘があったそうで、また回収していない折れた槍と兵器の一部がそのまま残っている。


「主催側は参加者が使った武器は特には回収しないのか?」


そこには投石機ような大きな弓もあった。


「再参加して、隠した武器を使う事もできるだな?」


再参加ってこんな部分でも有利だったのかよ。


ぼくは瞬間「再参加」を考えた。


運がよくここで生き残ったらまた参加したら、大金を稼ぐ事ができるんじゃない?

この村田銃とかをうまく隠してゲーム終了になったら、ゼロ層から強者として君臨する事ができる。


「ふさけんなよ。こんなくそったれのタテモノなんか二度と入るもんかよ。」


ごめんだ。本当に二度とこの建物に入る何であり得ない。

ぼくがこんなそんな考えをしている間、20層はどんどん奥に進むほど暗くなった。その道からぼくは変なプラスチックパイプを見つけて拾い上げた。それは以前ここで使ったものらしい。


パイプは長さは50センチで、直径は拳が入るほどで、反対側はネジがある蓋で塞いでいる。蓋を回ってあげても、それはただ排水施設とかで使うパイプだ。もっとへんなのは蓋がある側にには五円玉の幅の穴があるという事だ。


誰が見てもこんな廃虚に捨てられたゴミだと思うけど、ぼくはこのような物をインタネットで見た事がある。


「あ、あの猟師があんな物を持っていたのはまさかこれを?」


あいにくに、このへんなパイプを「使う」事ができるアイテムがぼくに全部揃っている。これは使える。ぼくは意外な幸運に感謝した。ぼくはパイプをサブバックに入れてまた前に歩いた。

どんどん歩いたら向うは完全に照明がなくなった。19層の以上ではどんなどころでも証明があったのに、ここだけはなんの理由があるのあか?


「ライトを使うか?」


猟師から奪った物には懐中電灯がある。ぼくはそれは落ちているテーブルの棒と「ガムテープ」を利用して提灯ように作った。その簡易提灯を肩にガムテープで固定した。。


こうしたら、闇の中で狙撃とか遠距離攻撃を避ける事ができる。ぼくの姿は魚のアンコウと同じだ。ちょっと離れた場所に目立つなおとりがあって、ぼくは銃を狙ったまま暗く部屋を前進した。


懐中電灯は小さいけど都合よく「一千ルーメン」の高性能だから、ライトが前を照らしたらぼくの姿はみえないはずだ。演劇とかの舞台上で眩しい証明を見たら周辺がよく見えない現象と同じに。


ライトで見える20層の奥の風景はちょっと変だった。外のバリケードが城だったら、ここは城下町って感じだ。人が住んでいた痕跡が残っていて、布団や簡単な食器などの物が目に入った。


住んでいた痕跡だと言っても、暗い洞窟と同じなので原始人が住むどころだと言ってもいい状態だ。ぼくは布団をみたら疲労が一気に襲ってきた。


時計をみたら、ハスタを失った頃からふと三時間が越えている。コンビニと20層の迷路で時間を無駄に過ごしたかもしらない。


ぼくはまた時計を見て休憩が必要だと判断した。しかし、ここで寝たらさっき階段の死体ように殺されるかも。そんな理由も理由だし、太田がどこにいるのかも気になる。


主催側は太田は19層の下にいるだと言った。それがウソだとは考えない。


やつはきっとぼくの近くにいるはずだ。よりによってこんな場所が出るとは思わなかった。こんな複雑で暗いどころならどこにもうまく隠れる。


くっそ、猟師が持っていた熱画像カメラが正常に作動すればこんな暗闇なんか何でもないのに。猟師が19層を過ごした強者たちも19層を奪われなかったのは多分、熱画像カメラのせいだろう。


暗闇で正確な位置を分かって狙撃したら、どんな強者でも両手を上げて諦めるはずだ。くっそ、中隊長め。やつはここが二度目の参加だから容易くこっちを過ごしただろう。


ぼくは結局暗いどころをいちいちにライトで照らして、人が隠れるどころを探した。しかし、この居住区はあんまり人が隠せる場所がない。


こっちにも物が落ちる音は神経をとからした。そして、ライトが離れているのがよほど不便だ。ぼくが見たいどころじゃなく別の場所を照らしている。


「くっそ、もっと真面に作る方がよかったのか?」


ぼくがライトに手を伸ばして照らす方向を調整するどころだった。

どこから何かが飛んできてライトに当たった。とかんとライトのレンズグラスがこなこなになってぼくの顔にも飛び散った。

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