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猟師のアイテム

わざとだと?


そう言えば、弾倉のスプリングが壊れているのもそうだし、実弾が弾倉ではなく薬室の中にあったのもそうだ!


出発点で置いていたぼくの「ウェポン」。


この銃の目的ってまさか?

この拳銃の些細な細工がかかっているのも?


「まさか、太田を殺したあとすぐぼくも死ぬって?」


薬室に親切に装填していた一発の実弾。

再装填が出来ない弾倉。


引金を引いてたら、スライドが飛ばされて撃った本人も殺されるカラクリ。

その全てが示しているのは、ぼくの「死」だ。ぼくは不意に自分のアイディを出して見た。


14.56。


拳銃と実弾を持っている人としては、度を過ごすほどのオッズだ。恵比寿とほかの人達と比べても拳銃を持っているぼくのオッズがもっと高い!このバカ!なぜ、こんな事を気づいてなかったか!


アイディにはぼくが「死ぬべき運命」だったと書いているんだ!


些細などころまで気を使う「主催側」がぼくに銃器をくれるなんであり得なかった!銃に詳しく知っているやつもこのスライドのワナは避けられない!


そう、全部ワナだった!


太田とD4を「ぼく」が殺すゲーム。

復讐ゲーム。


ぼくはゼロ層からここまで、ずっとこう思っていたんだ。


今回ゲームの中でぼくの「目標」は、太田と櫻井、日野、森を処断する事だと分かっていた!

しかし、この壊れた拳銃はぼくのその推測を根本的に破れてしまった。


最初から考え直して見よ。


ぼくは出馬器の重い扉を開いて外に出る。キチンの向うには太田がいる。ぼくはあの時、「あけみ」って人が太田にやられる前に出て銃を撃ったら?


太田はぼくに殺されてぼくも死ぬ。


つまり、ぼくは特等席の主として選ばれた「勇者」なんかじゃない!


ただ、太田を殺して、すぐ死ぬ運命だった!


あの木に打ち込んでいるスライドがぼくの頭に打ち込んでぼくは殺される運命だった!


こんな。こんな。こんなの。


そして今朝、中隊長が言った事を思い出した。特等席の人は「酒呑童子」の生け贄。それがどんな意味なのかはよくは分からないけど、特等席の人は全然特別じゃないだとは分かっている。


ぼくの場合を考えたら、特等席の人は「必ず死ぬべき羊」の意味ではないのか?


何らかの理由で生き残った特等席の人。


それを止めをするのはあの酒呑童子。


そうだ。きっとそうだ!しかし、酒呑童子がなぜゼロ層で止めを刺さなかったのかはよく分からない。


なぜだ?なぜ、ぼくはまだ生きているのだ?19層の強者を殺して、銃を手に入れるまで?

もう、ぼくのアイディに書いているオッズは意味ない。小銃を持っているぼくは言わなくても強者だ。なぜ死ぬべきぼくがまだ生きている?


そして、その「死ぬべき理由」はなんだ?


なぜ、ぼくは太田を殺す最初で最後のヒットマンになってゼロ層で死ぬべき運命だったんだ?

ぼくに恨みがある者は建物の外でも一杯いるのか?

中隊長はきっとそう言った。そして、タイミングよく日野が叫ぶ話声が聞こえた。


「ブ、ブタ森田!い、いや!森田!助けてくれ!な、なんでもくれるから!森田ア!てめえそこにいるのわかっている!」



D組。


日野は意外な共通点を知っているらしい。日野が殺したD組の誰かと「長」は「森田ゆうがD4を殺すゲーム」には必要いない。今はそのゲームの目標がそうじゃなかったと言う証拠が出たどころだ。


日野のやつはもしかして、それ以外にもぼくが知らないことを知っているかも知らない!状況がこうなった以上、ぼくが生きるためにもその情報は是非に必要になった。


ぼくは日野が這って安全などころに移動する姿をただみつめた。やつはもう植物園に戻って草に身を隠したが、ぼくにはその姿がばっきりみえた。即時にはしなない。情報よりアイテムと銃弾の回収が先だ!


今持っている村田銃の銃弾はだった五発しか残っていない。謎はどんな時でも悩んでる時間がある!

ぼくは拳銃の部品を集めてサブバックに入れたあと猟師が倒れている場所に即時に移動した。日野以外にも銃でやられた玉将と中隊のやつがうめき声をながしたが、ぼくには別に関係いない。

みんな勝手に死ねばいい。てめえらみんな。


猟師二人が残したアイテムはそんなに多くではなかった。あの熊みたいな男は三八年式の銃弾を十六発持っている。やくに立つ物は「軍用のフラッシュ」となんと「時計」だった。


それは全然熊ような老人に合わない、子供向けアニメのキャラクターの時計だ。あるじゃないか?低学年の子供がつけるタイプのデジタル時計。


しかし、デザインはどうでもいい!時間を分かる事が重要だ!時間が分かれば、休憩と食事の時間を決めてもっと戦略的に時間を活用する事ができる!ぼくは血がついている時計を平気についた。血なんかぼくも血だらけでどうだよ。


時計の時間は今が午前11時だと表示している。しかし、この時間が正確かどうかは意味がない。これからどう時間を活用する事がもっと重要だ。


ぼくは時計をつけたあと、続いて猟師の熊ような体を捜索し続けた。


猟師の腰にある軍用戦術ベルトから変な臭いの「石」が出た。ぼくはこれが何が分かっている。この猟師がどうやって「二重火炎」のトリックが何なのか分かった。


炭酸カルシウム。


ぼくは上をキョロキョロ見回してこれが使える「ある物」を探した。田舎の農村で住んでいる人な

ら、炭酸カルシウム、つまり「カーバイド」によって知っているハズだ。


「やはり、それだったのか。」


木の上、欄干の隅っこでぼくが探そうとしていた物が縛られているのを発見した。確かに銃に熟れていない人なら容易く騙される方法だ。あの「爆音」を聞いたら、誰でもそれが銃声だと錯覚するから。確かに暗いどころでは派手な火炎も出てるし。


有害鳥獣退治用の「カーバイド大砲」。


大砲だとしても実際に砲弾を撃つ物じゃなくて、圧縮ガスを利用して強烈な爆音が出る物だ。夜に果樹園や畑をいたら、時々あのとてつもなく大きい爆音にビックリするんだ。


「それも使える。」


ぼくは赤いカーバイド大砲を見据えて、カーバイドをよく元のビニルに戻した。カーバイドは水とあったら猛烈な反応をして火傷まで負うんだ。ガスも体にはよくはないし。


続いて猟師の足から登山靴を脱いで履いた。ぼくの足ウラは些細な傷だらけだった。そして、あのベルトも欲しいな。


戦術ベルトにはポケットが四個付いていて、銃弾やキャンピング斧、自転車チューブなどを便利に出すのができる。

こりゃ、まるで、死んだ「ボス」から強力なアイテムや武器を拾うと同じじゃないが?


「アイテム獲得BGMはないのかよ。」


ドラクエとかのダダダンする旋律が聞こえるようだ。ぼくは笑おうとしたが、すぐ悲しい気持になった。喜ぶどころじゃない。こんな事で喜んだら、ここで勝手に自滅した玉将、中隊やつらと何が違う?


主催側が何を企んでいるのが分からないけど、ぼくの目的は殺人じゃない。


ただの殺人じゃない。


ぼくは急いで死体の捜索を終わった。


「中国人さん。」


役に立つそうなアイテムを全部拾って立ち上がった。今この位置ではぼくに中国人の死体が見える。

アイテムと武器を拾うので気を取られて、このとなりにあの中国人の死体がいるのも発見出来なかった。中国人は穏やかな顔で目を閉じている。


中国人の死体を見たら、また涙が出た。あの人はぼくが猟師の一人を倒した事を見て、自分よりぼくの生存確率が高いだと考えただろう。


血まみれのアイディが重く感じられる。プラスチックで作られたアイディが。この重さはきっと「一人の人生の重」さだろう。


勝手に希望を託して、勝手に死んだ。心配するなよ、中国人さん。死んだ人を裏切る方法ってないから。


ぼくは勝利の切っ掛けをくれたあの中国人に合掌をした。

続いて火をつけた老人からは村田銃の実弾、六発を手にいれた。


合えて十一発か。


曖昧だな。三八年式と銃弾を村田銃にも使えたらちょうどいいけど、あいにくに大きさと形さえちょっと違う。


「中隊長は四発しかない。これで取引が出来たらいいな。」


取引?ぼくは瞬間「取引」について違和感を感じたか、すぐ猟師老人が手に握っている物を見てそこに気を取られた。


「え?ゴーグルじゃないだと?え?なにこれ?」


そもそも火がつけた猟師の頭にはゴーグルらしい物はなかった。暗視ゴーグルは頭にかぶるためには「戦術ハ-ネス」が必要だ。しかし、猟師はヘルメットさえかぶっていない。


その回答は猟師が握っている。彼はなんか拳銃を似ている物を手に握っていた。トリガ見たいにスイッチがあって、ちらと見たら拳銃だと錯覚する外形だった。

しかし、すぐその装置の上に書いている文字を見て戦慄した。


ThermalCAM。



熱画像カメラ!



これは暗視ゴーグルより、もっと進化した装置だ!周辺の温度と対象の温度を比べて、熱があるどころを見せる装置!


なるほど!こんなに複雑な地形でも、どこの誰がどう動くのがまるまる見えるだろう!ぼくは即時に拳銃を似ているカメラの後ろを見てスイッチを入れた。


これは。これは・・・。


だめだな。壊れている。


電源スイッチをなんど押してもなんの反応がなかった。くっそ!落ちた衝撃で壊れたのか?ぼくは望遠照準器に続いて一番強力なアイテムを、アホみたいに失った。


「惜しいけど、仕方ない。」


ぼくは熱画像カメラをサブバックに入れた。ここではこんな壊れた物でもどう役に立つか分からないから。

そして、村田銃を持っていた猟師のアイテムのラストは「ヘアスプレー」だった。


「危なかったな。さっき、ここに火がついたら・・・。」


ぼくはそれもサブバックに入れた。

最後では猟師二人のアイディだった。アイディには三千万円を越える数字が印刷されている。


三千万?


金には興味ないぼくも一瞬揺さぶるほど大金だ。二人のアイディを合わせてなんと五千万円?見た目と違ってこの二人組は金持ちだった。


「あ、再参加して前回の賞金を合わせたかも知らない。」


まあどうでもいいさ。この大金はぼくにとっては銃弾一個の価値もない。どうでもええじゃん?お金が代わりに太田とほかのやつを殺してくれる刺客なる事もないし。


あ、日野。


ぼくはアイテムと武器に気を取られて、日野を忘れていた。ぼくはアイディの紐を使ってサブバックをリュックサックに変えた後、日野を探し出した。


日野の足は銃弾に撃たれて変な角度に折っていた。やつはそんな足で植物園を出そうとしている。必死的に這っているやつの足をぼくは情け容赦もなく踏んだ。


「ぐあああああああああ!」

「へえ、日野さん。どこに行く気?」

「ブタ森田!てめええ!」

「楽しいじゃないかよ?」


いじめる時にやつが常にねっちりと皮肉をいいながら、行っていた言葉だった。


「あ、たのしくない?ならば、これはどうだ?」

「ぐあああ!」


ぼくは銃剣でやつの右足を刺した。日野やつはゴキブリみたいにまた生きている。そんなに多い人をいじめて苦労をさせたのに自分だけは死に抵抗している。


「一つ教えてやるか?てめえも分かるけど、ここには医者もない。治療する機材もない。」

「森田あ!くう!てめえ!ころしてやる!」

「ぼくがてめえにだった一つ約束できるのは「楽な死」だけだ。」


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