二丁の小銃
ぼくは手振りで、中隊やつに「板石」を拾うモノマネを見せた。中隊やつも愚かなやつではないので、噴水台周辺の板石をキャンピング斧で割れてぼくにその破片を渡した。
「那边儿!」
「日本語で言え!」
「あ、あそこ!」
昨日の敵が今日の仲間になるのかよ。ぼくは中隊やつが指さした方向に板石を投げた。
つたと木の葉が舞い散って、板石は猛烈に飛んで木の枝まで折れて目標に的中した。トカンと天井の屋根が崩壊されて植物と共に落ちた。まさにジャングルの真ん中で砲撃でもするようだ。
「目標は!」
「没有!」
「なら、二弾だ!もっと砲弾を準備してくれ!」
お互い相手の話は全然分からないが、中隊やつとぼくは手まね足まねでなんとかコミュニケーションが出来た。どうぜこんな状況じゃお互いにコンパで自己紹介するのもあるまいし、使う言葉はかなり限定的になるだから。
やつは中国語でなんかをしゃべりながら別の地点を指さした。砲弾をなげる度にぼくの照準もどんどん正確になっている。今度は見事にやつが指さしたどころに板石の破片を突っ込んだ。
「当たらなくてもいい。キジ狩りは「浮かべた」あとはじまるんだ。」
そう。キジ狩りは犬を放してビックリしたキジを空に飛ばせる。そしてキジが空に飛ぶ瞬間は無防備で照準し安い状況になる。
もちろん、この場では猟犬なんかないが、でたらめに発射する石とかの砲弾が猟犬の役目をするんだ。四度目の石を投げた時、やっと中国人が変な動きを発見してぼくに教えてくれた。
「那儿!」
「分かった!我慢しろ!知らないふりをするんだ!」
中国人が恐怖に取られてぼくを見つめている。ぼくの予想通りに猟師はこの噴水台を狙うために「角度」がいい場所に移動している!ぼくの目にも向うに人の影がゆっくりと移動するのが見えた。
ぼくは中国人から石をもらって、動きがあった場所ではなく、わざととんでもないどころにそれを投げた。
「怎么办!你打错了!」
「ごめん!ミスした!こんなバカな!」
ぼくはわざと慌てるマネを為ながら、静かに自転車チューブに「矢」を乗せた。そして、中国人の帽子を奪って噴水台の段差上でちらと見せた。
パアン-!
帽子が噴水台の上に登場する瞬間、銃弾が帽子のひさしを貫通した。その瞬間ぼくが装填した、矢がさっき人の影があった場所に飛んだ。
カンー。
カン-だと?プシュッとか矢が差し込まれる音じゃなくて?矢が当たったどころから缶を打つような金属音が聞こえた。しかし、そのあと聞こえたのはあの老人の悲鳴ではなかった。
「ほお、結構賢いやつだな?おもしれじゃねが。」
低い話声を聞く瞬間そっとした。
あ!まさか、木の上にあった「影」がおとりだったのか!
もう考える暇もなかった。ぼくは中国人の胸グラを握ってそのまま身を屈めた。
それと同時にパアン-と銃弾がぼくらがいた場所で打ち込んでコンクリートの破片が顔に飛んだ。破片がぼくの頬を横切って血が散らした。ぼくは頬の痛みよりもその正確さと猟師のトリックに青ざめた。
「まさかあの自転車チューブで?本当に賢いやつだな?よくもこんなトリックを使うなんで。」
ぼくはふっと射撃場にある「ターゲット回収装置」を思い出した。銃を撃った後、ターゲットを回収するには手間がかかるから、スイッチで動く回収装置がある!ぼくが見た人の影もそう言う装置だった!
つまり、やつらを動かして位置を捕捉する策は意味ない!やつらには事実上に「死角」はない!そして、やつらが二人組なのかが気にかかる!ぼくをここに追い込んで他のやつが後ろに回って狙うかも知らない。
「怎么办?」
「分からない。」
準備があまりにを不足だった。もっと情報があったらいいのに、ぼくが持っているアイテムでは猟師たちを相手にするには無理がある。
「みいつけた。お兄さん、頭まるまる見えるぞ。」
「くっそ!」
パン-。ぼくはやむを得ずにおい茂っている茂みに身を躍らせた!間一髪の差で銃弾がまたはずれてピンーと鋭い声が後ろで聞こえた。
約二秒の時間があったとしても、そんなのこの中ではなんの意味もないじゃん!
今度もぼくと中国人はかすかすに銃弾を避けた。銃声と銃弾がどこかで当たって出る大声は本能的に
怯えさせる。自分に撃ってないのに、銃声が響く時に全身が凍ったようによく動かなくなるんだ。
落ち着け。
ペルの死もなにもかもすべてが無駄になる。一旦、この茂みに入ったら安全だ・・・。
違う。ちょっと待って。茂みと建物の死角を利用して攻撃するのは、あの中隊長も出きる方法だ。
大体、銃に向かって一斉突撃なんであり得ないから。漁隣陣とか人数を利用して攻撃すれば、ぼく見たいに何の真面な準備もなしに挑んだ方より、もっと確率も高いだろう。
しかし、その中隊も二度も猟師たちに敗北した。
なぜだ?
まさか?
よくは分からないが、やつらはこの茂みの中を「見る」事ができるんだ!そうだ。そうではなきゃ中隊の突撃を止めるなんであり得ない!
その推測が本当なら、「キジ狩り」をしてたのはぼくじゃなくて猟師の方だ!
一瞬間の「感」が生と死を決める。ぼくはいきなりその場から立って走った!そして、待っていたように、今度は正確にぼくがいた場所で銃弾が飛んできた。
今度の銃撃を見てぼくは確信した。
以前の射撃は「獲物」を狙いやすいどころへ追い詰める方法だ!
猟師たちには当たり前に「暗いどころ」を利用する策も無駄だ!
あの中隊がほとんどの兵力を失って撤退した理由をうすうすわかる気がする!やつらもこの植物園でただの獲物になったんだ!
ダチョウが安全などころに頭だけを隠して自分が安全だと錯覚するように、ここに入ったやつらは全部茂みや暗いどころが安全だと判断してそっちで身をかくした。
しかし、本当はそれこそ猟師たちが狙っているどころだ。止まって一息つくやつらは石とかで隠しているやつよりいい「標的」だ。
猟師やつらは戦略的に少数で多数を相手にする最適の方法を使っている!
「手間がかかるやつだな?」
どこから冷静な声が聞こえた。ボルト式の小銃の弱点は当然に「連射」が不可能などころだ。ぼくはジグザグに動いて必死にやつらの射撃線から回避した。これもYOUTUBEから知った豆知識に過ぎない!
けれど、単発式小銃にはある程度は効くらしい!中国人も怪我しない手を握ってぼくと一緒に逃げた。しかし。
「ずっとこんな状況じゃダメだ!あんたも噴水台みたいに身を隠すどころを探せ!」
ぼくは中国人に噴水が出るモノマネを見せて、やつもぼくが何をいっているのがすぐわかったようだ。ぼくらは死角が多い場所を必死に探して動いた!
何発かがぼくと中国人を狙ったが二人とも当たらなかった。ぼくはそろそろ息が切れている。このままじゃどこかで止まって狙撃でやられる。猟師が持っている武器が単発式小銃だったのがぼくらの唯
一な慰安だった。
チリンと薬莢が薬室から飛び出す声。
その後、ガチャーとボルトを引っ張って押し込む音がでたあと、銃声が聞こえて猟師の「タイミング」がばっきりと分かる。
チリン、ガチャ-とタアンー!
まるであの規則的なリズムの一連の声は時計見たいにぼくの後ろを追い掛けているようだ。猟師はこのひっしりと木と草が育っているどころで「正確」にぼくらを追い掛けている。
一体なんだ!
こんな植物だらけのどころで人の位置を簡単に識別する方法は!入り口の虐殺はむしろ理解できる。そこは植物がない広いどころだから。
ぼくは今まで見たインタネットの動画と経験したくだらない事まで全てを思い出した。
考えろ!
きっと、このジャングルで相手の位置を分かる方法ってそんなに多くはないんだよ!ぼくはもうそれを分かっているはずいだ!
建物の外でもぼくはあの太田を襲うためにいろんな方法を考えた。
やっぱり成人になった今もぼくの体格や腕力では太田やつに及ばない。そう、ぼくは夜の闇を利用してやつのボディーガードを避けてやつを攻撃する妄想までした。
実際にネットのオークションでこういう装備を検索した事もある!その後はその計画は有耶無耶になったがそれが重要ではない!
もうすぐぼくの頭にあの時、ただ妄想で終わって手に入れなかった「ある装備」の名を思い出した。
暗視ゴーグル!
そう!ハスタによるとここには自衛隊の小銃まで入っている状況だ。暗視ゴーグルがここにあったとしてもおかしくないじゃん!
軍用ではなく民間用の装備も堂々とオークションとかで売っているし、猟師ならそんな装備を持っていてもおかしくない。祖父と仲間だった猟師チームも望遠鏡や照準器スコープなどの珍しい装備を持っていた。
「暗視ゴーグルかよ。こっちは銃一本もないのにずるいじゃん!」
やつらは天井の向うで獲物がジタバタしているのを見て笑っているはずだ。ぼくは腹が立った。正々堂々に真っ正面から戦うのはバカな事だとは分かる。そんな「正義」とかこの建物にはかけらもないから。
しかし、暗視ゴーグルなんかで人を動物ように狩るのは許さない。自分が神でもなったように上で偉そうに揶揄うのはどう考えても酷い事だ。
そして、こんな狩り方で判断すると、きっとやつらの目的はアイディの収集ではない。
ぼくはこの空間で酷い悪意を感じた。
聞いた事がある。連続殺人になれた殺人鬼は殺人で得る利得より「殺す行為」自体を好きになるって。猟師たちも鹿や猪、熊とかの狩りになれてもっと刺激高い獲物を探したかも知らない。
熊も危険すぎる獲物だか、同じ人間はもっと頭を使って生き残ろうとする。そんなジタバタするの動きがやつらに快感になるんだ。
ぼくは以前、中隊が人命を軽視して死地に追い込むのを見て腹がたったか、今度は中隊とは比べないほど絶望感を感じている。
人が。せめて、人をただの娯楽の道具として利用してはならん。
胸の中で猛烈な憤怒とちっぽけな勇気が出した。ぼくは敗けない。根拠なんかないか、ぼくの全身がそう言っている。ここであの猟師に敗けたら、ハスタとあの消防官がやってきたのが全部否定されるようだ。
「生き残ってやる。ぜったいに。」
中国人も片息をつくながらぼくを見つめた。ぼくらはジグザグで走り続けて猟師の銃撃を避けた。最初には猟師も銃を乱発したか、ぼくが必死で動いたら射撃を止めた。
きっと、獲物がくたびれて動かない瞬間を狙うんだろう。それも猟師の方法の一つだ。銃弾の無駄にしない方法だ。
「殺されるもんか!はあはあ!この化け物!」
猟師は必死で動くぼくらを見て目標を変えたようだ。ぼくらがいる場所から結構離れたどころで銃声が聞こえた。多分、やつらが目標を変更したのは、ぼくよりもっとおいしそうな獲物が見てただろう。
「なんだ!」
ぼくが叫んでると一緒にどこから、また別の悲鳴が上げた。悲鳴はすぐ消えて、代わりに大声が聞こえた。
「一億がこの中にある!全員突撃だ!」
「どうぜ、酒呑童子に殺されるなら、未来へ一歩を!」
玉将のやつらだったのか!玉将のやつらにも「策士」はいるらしい。巧妙なお世辞に乗って、死の狩場に自分の足で入ろうとする。
バカだ。まあ、一番のバカは自分が掘ったワナに自分が落ちたぼくだけど。
どうやら、二本の小銃は全部入り口を封ずるためにそっちに回ったようだ。天井の影が幽霊見たいに揺らして、まるで植物園の上で二、三十人が走るようだ。しかし、その中で本物の猟師は二人しかいない。
ぼくと中国人はその場からクモの糸に捕まえたハエようにその光景をボンヤリと見つめた。
長い草と木の枝の向うに玉将の残党が一斉突撃をするのが見えた。ウェスタン映画で騎兵隊がインディアンを倒すシーンと同じだった。無理やり大門い入り込んだ玉将やつらはガチャ-、タンーと言うタイミングで倒れた。




