19層攻略戦ー緒戦
率直に食糧や水が公平に分配しないのに、なぜやつらは中隊長に無限信頼しているのがちょっと理解できない。きっと下っ端の兵士まで頭脳部がメロンパンから缶詰までもっといるのを分かっているんだろう。しかし、低い階級の兵たちは暴動とかを全然考えすら出来ないようだ。
その秘密はこれだったのか?
ぼくはなおさらこの中隊長って人が怖くなった。こいつは一体誰だ?目的は?こんな方法で19層の猟師たちと酒呑童子を倒す事ができるか?
ぼくは狂信的な雰囲気でなにも出来ずにやつらが戦争準備をするのをじっと見つめた。攻撃開始時刻は必要ないそうだ。いますぐ中隊は19層に突入するつもりだ。
ぼくが言った通りに中隊もそろそろ困りきる時間で、19層攻略はその不安から逃げるいい言訳になった。
「なにをボンヤリしている。さっさと帰れ。」
中隊長がいつの間に彼はぼくの横に立って静かに言った。
「よく考えろ、玉将に付くか、あれと組むか。」
「そ、そんな。」
「そして、これはお礼。特等席のやつは「何かをさせる」ために入れた存在。そう、「特別ゲー厶」の小才だ。」
「特別ゲーム?」
「ぼけ、自分考えろ。こんなに手間がかかる「競走」だけじゃ利益が少ないから。さまさまなゲームの形があるだろう。」
「どんなゲームだ。なぜぼくはここに入らなきゃならなかったんだ。」
中隊長は周囲にも構わずにまた話を続いた。
「そんなの分からない。しかし、特等席にいたやつの結末は二つしかない。俺が見たやつもそういう結論になった。」
「そ、それは。」
「酒呑童子に殺されるか、或いは狂って自殺する。」
え?
殺される。
或いは自殺?
どんな結論だよ?そして、ぼくは意外な事実を気づいた。
「中隊長、まさかあんたも再参加?前にも特等席の人をみたんだ!」
「小僧、余計な推測はやめろ。好意はここまでだ。さっさと消えろ。」
戦闘準備をしている中隊員の何人がこっちを見ている。ここにいたら中隊員の中でもぼくが「女」と一緒にいたやつだと気づく可能性がある。中隊長は理由は分からないがぼくを逃げさせた。
中隊の雰囲気を見てぼくの足は勝手に動いた。しかし、ぼくの頭の中には中隊長が言ってくれた「ヒント」が渦巻いている。
殺される。
自殺。
中隊長が言う通りなら、ぼくがどんな選択をしても自分には「死」意外に選択肢がないのが?
そして、必ず自殺しなきゃならない理由ってどこにある?そうだ。中隊長やつはブラフをしただけだ。玉将の伝令であるぼくを揺さぶるために!
いや、違う。ぼくを揺さぶる理由があるはずがない。中隊長は「おれと組まないか?」とか言った。そして、中隊長の気配はぼくにそれほどの「悪意」はなかった。自分は先生じゃないだと言っていたが、ぼくが本当に玉将の伝令だと「確認」すらしなかった。
殺す意図だったら脇差しを抜いた時切ればいい。中隊長としたやつが、ぼくの「一手」に簡単に騙すとは考え出来ない。やつが何を企んでいるのが分からないけど、中隊長が言った事は本当だろう。これも根拠なんかないがぼくの感がそう言っている。
「生け贄。殺される。」
酒呑童子を思い出す瞬間、恐怖で足が止まってしまった。人を殺してその「人肉」を食べる狂ったやつ。そんなやつがぼくを、なんの理由もなしに見逃されたとは思わない。
「特別ゲーム。」
不吉に聞こえる言葉だ。もちろん、太田とぼくの関係を考えたら、あのゲームが「森田が太田を殺す」って博打だとは分かる。
しかし、それが全部なのか?
いじめられた子が復讐をするのを見てお金をかける。もちろん、ぼくは中隊長と合う前でも、自分がそんなゲームの主人公だと考えていた。それは特等席ー冷凍倉庫にあった紙切れを見れば大体わかる。
しかし、特等席の人が最後では「自殺」すると言う中隊長の話は、ぼくが思っている「ゲーム」の真相とはちょっと違う見たいだ。
なぜぼくが自殺を選ばなきゃいけないんだ?
中隊長がぼくに嘘を付く理由はない。嘘でぼくを揺さぶるならもっといい方法がある。そう!そこには「ももりん」がいるんだ。ももりんを脅迫したらもっと話は簡単だ。
何かある。
ぼくは建物であった事をよく考えた。一つ二つおかしいどころはある。ぼくがずっと気になったのは「櫻井の死」だった。
そう、この中で太田とD4を殺すだけが「ぼくのゲーム」目的なら、櫻井がそんな「雑兵」になって殺されるなんでおかしいじゃないか?
特等席がなんか「イベントゲーム」らしい物なら、そう簡単に櫻井を殺すなんで、主催側が今までやったこととはちょっと違う。きっと主催側ならどんな方法を使ってもそこに「櫻井がいる」ってぼくに教えてくれるかも知らない。
「目的はなんだ。まさか、太田だけが目的?」
もう一つぼくが気にかかったのは「長」の存在だ。これがぼくと太田やD4の間の殺し合いゲームのなら、長の存在は意味ない。長はただ、「偶然」にここにいるのが?いや、そんなハズがない。
なんかある。
なんかぼくが知らない何かがあるんだ。
「わかんねな。どうしてぼくだよ。太田にやられたやつはぼく意外にもいくらでもいるのに。」
考えたらそれも結構おかしいどころだ。太田の奴隷は自殺したぼくの友だち意外にも何人いる。
ぼくが知る限り太田の「奴隷」の中には柔道とかをした運動系のやつもいたし、ぼくよりもっと酷い目になって自殺直前だったやつもいる。
ただ学生に限らなくでも太田家への憎悪持っているやつならいくらでもある。太田家の下請け業者さんとか、太田の乱暴な仕業に家庭すら守らなかった家長さんもある。
そんなに多い人の中で長とぼくが選ばれた?
それは余りにも理解出来ない。
きっと、他の理由がある。
長とぼく、そして太田に繋がる何かが。長と太田と関係をぼくはよく知らない。あの頃のぼくは自分の守るのが必死だった。そうなので周辺に何が起るのか全然気づかなかった。
高校二年、その後の生活はまるでぼくはただの「殻」だけで中身はないからっぽだった。ぼくの精神はどこか遠い宇宙にあって、ぼくの体だけが地上に残っている感覚だ。
そんなぼくが他の人が太田とどんな関係でどんな事情があったのが分かるはずがない。
「くっそ。しかし、今はそんな物に拘る時間じゃねな。」
どこかで中隊員の信号が同時多発敵に聞こえた。当たり前に中隊長が上にあった小隊を招集しているんだ。ぼくが使者として言った「食糧不足」は中隊も困った事だろう。
人って言う動物はもっと「利益」になる方向で動く動物だ。ぼくは中隊にやった事はやつらにもっと利益がある可能性を見せただけだ。本当に利益になるかどうかは分からないが。
ぼくは持ち場から撤退する中隊員を避けて15層に近づいた。恵比寿がぼくにくれた地図はここでも役に立った。
ぼくはハスタと降りてきた道じゃなく、別の経路で和式の庭へたどり着いた。
ハスタが教えた道は安全だけど、時間がかかるし、また入ってもハスタがいる場所まで行ける自信がない。そして、わけもなくハスタをこの大戦争に巻き込まれたくない。彼女はそこで安全にぼくを待っていればいいんだ。
とりあえず砂には無数な足跡がそのまま残っていた。やっぱり上で玉将と代置していた小隊が残した痕跡だ。
ここは本当に危険などころだな?どれだけの兵力が移動したが一目で分かる。
撤退する中隊兵力の中には負傷者も多数いる。きっと、ぼくを追い掛けて本隊と合流が遅くなったあの親衛隊の痕跡だろう。いいざまだ。ならば、自然に長と玉将のやつらはまたこの上にいる話になる。
ぼくは出来るだけもうある足跡を踏むながら上に行った。しかし、やや過ぎてどこから人の声が聞こえた。
え?中隊か?
中隊ならえびすの階級章があるからどうかなるんだろう。ぼくは深呼吸をした後、声が聞こえるどころへ中隊の信号を送った。
確かに彼我識別の信号は口笛だっただろう?
しかし、そこから信号代わりにブリックがどんと飛んできた。ぼくはその気勢をみてそこにいるやつがだれか分かった。
「長ううう!ぼくだよ!」
ちょっとした後、向うから誰が返事した。
「誰だ!中隊じゃないのか?」
「もしかして、玉将の兵力か!」
この質問には返事がなかった。ぼくは薄々見える向うを見てやつらが何人か目分量で人数を数えた。
10人以上。
この上でそんな勢力は玉将やつらしかない。ぼくは勇気を出してまた向うへ話をかけた。
「おい、玉将のみなさん!そして長!ぼくだ!そこにいるのか!話を聞いてくれ!中隊はもう19層の
攻略に出た!後ろで打ったら勝算がある!」
また、向うは静かになった。あちゃ。ぼくが話した情報はやつには見知らぬ情報だ。
「てめえは誰だ!どうしてそんな物を知っているんだ!」
「そうだ!中隊のスパイじゃないのか!17層の下には中隊しかない!」
マズイ。そこには長はないのか?向うから低いボイスで誰が言った。
「確認したい事があるから!照明に出て!」
確認?くっそ、どんどん玉将との臨時同盟計画は食い違って行く。
もちろん、19層攻略には玉将の力が是非に必要だ。基本的な戦略はハスタと考えた「漁夫の利」計画と同じだ。ただその三角戦争の一つへ「猟師」たちが割れ入れただけだ。三角戦争を誘発してその間でぼくは中隊或いは猟師を攻撃する。
その攻撃のためには玉将と中隊の臨時休戦が必要だ。そう。薩長同盟のように共通の目標があれば、どんなに敵対的な二つ勢力でも協力出来る。あいにくに中隊、玉将、両者は食糧と水不足で困っている。うまく行けば中隊、玉将、全部をそこで滅亡するかもしらない。
ぼくはごっくりと唾を飲んだ。ここは長がいて容易く手を組むと思ったがどうしようもなくに時間が流れている。
19層の上の中隊兵力は19層に集結している。こんな状況で玉将の兵力がそのままなら中隊の兵力にぼくとハスタは逆襲される可能性が高い。
「てめえ!本当にラクロス二人組と一緒だったやつかい?」
その中でぼくを見分かる者がいるらしい。
「ああ!そうだよ!ぼくだ!昨日書店の戦闘で君たちを手伝ったあの人だ!」
「キツネか?」
長の相棒がよくいっていたぼくのあだ名だった。どうやら向うではぼくはキツネとして言われるようだ。
「おい!キツネ!照明の下まで出てけ!確認する事がある!」
このまま時間を無駄にするより多少危険でも仕方ない。ぼくは自転車チューブに矢をかけたまま照明の下へ歩いた。
「分かった!出る!うつなよ!」
ぼくが砂の上に足跡の残して立ってる瞬間。
「あのやつに間違いない!中隊長のやろうが言った特等席のやつだ!あの男だ!」
「え?」
ぼくは瞬間、聞き間違いだと思った。あいつら何を言っている?あの男?
「おい!おまえら、何を言っている!あの男ってなんだ!おい!ぼくはおまえらと一緒に戦ったやつだ!わすれたのか!」
「へへん!投降した中隊の捕虜が全部吹いた!君が中隊長と特等席と話した事も分かっている!特等席野郎!」
特等席野郎?まさか!中隊員の投降、それだけは予想出来なかった。多分、生きとられた中隊員は5層の廃虚戦闘で聞いただろう!
「特等席!何とか企業のおんぞうし!そのアイディは一億を越えるだろう!」
「え?おい!冷静に考えて見ろ!そのアイディは太田、いやいあ!「メロス」ってアイディを持っているやつだ!ぼくじゃない!」
「誰がそんな浅いふざけに騙される!こいつが特等席のやつだ!一億だ!」
困ったな!やつらはぼくを完全に太田と錯覚している!




