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生きろ

人の名前のとなりには出来るだけ、詳しい情報が書いていた。ぼくはその中で消防官の名前で目が止まった。


原口勝二(29才)消防官、東京・・・・。


ぼくもハスタ見たいに彼の名前を見つめた。この人がハスタの変わりに酒呑童子に食われた人。

自分で書いたようにちょっと不器用な文字がぼくをもっと感動させた。消防官の名前のすぐとなりには彼が書いた文章が残っていた。


「最後まで人間として。」


消防官の原口さんは一面識すらいなかったが、彼がどんな人なのが分かる気がする。彼もハスタ見たいに気高い目を持っていた人だったんだろう。彼は仲間のために犠牲して、ハスタをこの建物の外へ導いた。


「全部、裏切ったよ。ここにまた入ったのは私だけだと聞いたわ。」

「え?」


あ、そうだ。四人の中の三人!ハスタ以外にもここを出た人はまた二人がいる!


「原口さんの犠牲が彼達にはととかなかったのか?」


彼女はもっと悲しい顔になった。しかし、ぼくはむしろハスタの元仲間が理解出来そうだ。こんなゲームを二度参加したらお金は何億くれるだとしても絶対いやだ。

100人以上が死んでしまう戦場で限りなく少ない確率で生き残ったのにまた建物へ?あの確率に命を

またかける?


そして、最後で生き残ったらアイディも結構拾って、その賞金で成り上がったなのにわざわざゲームに戻る?結局自分を犠牲した原口さんの叫びはハスタ以外には届かなかった。

苦い。

ハスタの元仲間が理解は出来るけど汚ねよな。そんなの。


「ハスタ、あんたは間違っていない。」

「え?」

「消防官さんの叫びはせめてぼくだけには届いたよ。」


ぼくは胸を軽く叩いて彼女に微笑んだ。彼女も憂鬱な顔からちょっと明るくなって首を下げた。


「ありがとう。」

「どいたしまして。」


彼女はその後、ぼくに釘を渡した。


「いやなら書いてないてもいいよ。」

「いや、道連れだから。」


ぼくは釘で自分のアイディの名を書いた。


「何故、本名を?」

「ぼくの名前が気になるなら、「外」で教えてくれるから。」

「え?ずるいよ。」

「ハスタ、あんたにも生きる「理由」は必要だからさ。」

「どーちゃん。あんたやっぱいい人ね。」

「口だけの誉めはやめてよ。」

「あら、ばれちゃった?」


ぼくらは名前が書いている壁の下で、簡単な食事をした。食事だとしてもハスタが持っていた「カップメン」のスープ粉末が全部だ。


しかし、持っていた水と混ぜて飲んだら、腹減ったせいか最高級ホテルの料理見たいにうまかった。ぼくらはスープ粉末を二人に分けて飲んだ。


長から奪った水ビンももうからっぽになったゆく。明日からは水分不足になるかも知らない。彼女はもうぼくの肩に頭を乗せてすーすー寝ている。


小便を被っても彼女のいい香りは薄々ぼくの鼻に入った。ぼくは余計な考えを消すためにいろんな事を考えた。



19層、中隊、玉将、二人組の猟師、太田、復讐。



多い単語たちが頭に勝手に流れている。ぼくは復讐も出来ずにここまで流れて来ただけだ。そんな言葉の群れもすぐ消えて、ずっと思い出したのはぺルの無惨な死だった。ペルを殺したのは結局ぼくだった。


ぼくは最後で放した「矢」の感触を忘れない。くっそ。ぼくが殺した。あの中学生を。目を閉じたら今でもペルが声をかけるようだ。


ペル。ごめん。


ぼくが平凡に生き続けたら、絶対経験出来ない経験をした。人を殺して生き残るなんでどんな事にも比べないきまずい事だった。そうなのに、人々はよく学校で勉強も、社会の無限競争も、社会生活を戦争と当てつけてよくも比べるんだ。


敗北者は忘れられる、生きたいなら勝ってばいいじゃん!


取り残された負け犬に目を回すな!前へ!もっと上へ


踏みつけられる者より、踏む方がなれ!どうぜ、この社会はそんなもんだ!


勉強しろ!上にいるやつを引き下ろして踏むのだ!これは戦争だ!


人生はマラソンだ!前にいるやつを追い抜けなきゃ負け犬になる!そのまま殺されるんだ!


今まで聞いた親父や先生いわゆる人生先輩たちの話がぼくの頭をもっと混乱させた。

しかし、ぼくがこの中で本当の生存競争に巻き込まれて感じられる感想はそんな事とはちょっと違う物だった。


果たして生存競争で敗けた人を非難してもいいのか?


一所懸命に生きたかったのにその命をあざ笑う権利はどこの誰にある?


「いや。負け犬でも生きる権利はあるんだ。じたばたして生きている人を非難する権利は誰にもない。」


ぼくはペルの死を思い出して、ぼく自分に話をかけた。


「そして、敗けてもいい。生きろ。ぼくは生きているんだよ。」


後ろには負け犬だらけの名前が書いている。建物の外の基準でも、彼らは見事に負け犬だ。

強者に生きる権利まで奪われた可憐な人たち。

ぼくは用心深いにハスタを壁に寄せ掛けたあと立ち上がった。


そして、死んだ人の名前、最上段に釘で「星」を描いた。ここでは見えない星。些細なことは分からないが、米国にある無名の勇士の碑でそう飾っているのを見た事がある。ここにいるみんなが空の星になって欲しいって願うながら星を描いた。


ぼくはここにいる名前の人だちにぼくとハスタの無事を祈った。

ただ祈るだけ。


いつ起きたのか分からないが、ハスタもぼくが星を描いたのをじっと見つめた。星はあまりにも不器用で、なんか恥ずかしくなったぼくは慌てて星を隠した。


「ハスタ、な、なによ。」

「いや、何でもない。」


彼女は微かに微笑んでいるだけた。

ぼくも彼女を見て微笑んだ。

その後ぼくは不寝番何か立たないまま、深く眠ってしまった。


「起きなさい!」


え?ぼくは一瞬ハスタがぼくを呼んだと思った。しかし、そう言った女の子はハスタじゃなかった。あれ?あれはぼくか?


まるで、演劇の舞台を見る感覚だ。ぼくは黒いどころに立って、ぼくと疑問の女の子がいる場所はスポットライトを照らしたように光っている。その光の舞台の中心で少女一人がぼくに向かって叫んでいる。


あ、まさか、これはあの時、ぼくに手を伸ばしたあの少女の事が!あの時の事をぼくは他人の目線で見ている。


「起きなさい!あんなやつに屈服するな!この建物に!最後まで人間として生きろ!」


あら?少女はいつの間に「消防官」が言った話をぼくに言ってくれた。


「罪ない人を救え。それが「生き残った」あんたの義務だよ!」


少女はいつの間にぼくに身を回って、ぼくを指で示して話をつづけた。


「それこそあなたの義務。いや、義務ではなくあたなの特権である!不可能な夢を見て、無敵の敵に

勝って、耐えられない苦痛を耐えて。そして、届かない星を目指して手を伸ばしてよ。」


少女の後ろでぼくが釘で描いた星がのぼっている。その「でたらめな星」はなんと太陽よりまぶしくなって、ぼくは手で顔を被った。


舞台から降りてあの少女はぼくの後ろに立った。ぼくは彼女の顔すら見ることが出来ない。空には星が明るく光っている。


「生きなさい。歩きなさい。どんな事があっても、どんな辛い経験をしても。」


軽くぼくの背を押す力があった。ぼくはその感じでふっと起きた。

あ、ここはハスタとぼくが逃げ込んだあのタクトの中だった。ぼくは夢で見た光景が目に残っているようだ。


あの少女はだれだ。あの星は?


光っている星はどこにもいない。ぼくが描いた星はそのまま見苦しく壁に残っている。ぼくはあの星をみて夢の中の少女が言っていた事をじゃんと思い出した。


生き残った人の義務。


もちろん、ぼくにはそんな義務はない。それはハスタが聞いた事だ。しかし、今はぼくとは無関係な事だとは言えない。ぼくはペルが死ぬ瞬間を一生忘れない。


義務。


夢だがぼくに手を伸ばしただった一人の少女がぼくにそう言った。ただ何にもない事だと過ごすには心のどこかを針で刺すようにヒリヒリする。


これ、ぼくがすべきだと無意識が言っているのか?ペルの死を見て、ハスタの話がぼくの無意識を刺激したかも。


そんな理由じゃなくても、太田を探すためにも19層は越えるべき場所だ。ぼくは今まで得た19層と玉将、中隊等々の情報を総合した。

そして、ぼくの頭でいいアイディアが過ごした。


「そうだ。薩摩と長州だ。」


ハスタが起きていたら「あんたは竜馬って言う気なの?」だと揶揄うかも知らない。大体の状況を考えた後、心を決めた。


「出るしかない。ごめん、ハスタ。」


釘でハスタの隣の壁にぼくが思い出した計画を書いた。彼女が起きた頃は、もう19層の戦争は終わっているかも知らない。いや、そうなればいいんだ。ぼくは彼女を残してこの場を先に離れた。


「きっと、この策はあんたは反対するから。」


彼女は完全に夢の中だった。彼女と離れたら道を探すのも苦労になるかも知らないけど、今ぼくが行っている方向は彼女の案内は必要ないどころだ。タクトの迷路をウロウロ出たらもう17階でペイントで書いている廃虚にたどり着いた。


ここもなんか巨大な戦争があったらしい。すべての残虚は元の形を分からなくほど破壊されて、爆撃された世界二次大戦のドイツ市街と似ていた。ぼくはわざと壊れたピアノの鍵盤を叩いて周辺の注意を引いた。


「チエマン!ス・セイ!」

「同盟を要求する!」

「サンマ?そこのてめええ!そのままとまれ!誰だ!」

「あんたら、中隊が何を怯えている!同盟だ!」


ぼくはえびすの地図に表示されている「中隊の勢力圏」に真っ直ぐ歩いた。

今すぐ矢と投げ槍が飛んでくる幻影まで見える。ぼくは一人で中隊の防衛線に歩いている。恐ろしい。けれど、ぼくには中隊のやつらがぼくを殺さないだと確信がある。ぼくが思っている通りなら中隊も進退両難だ。


「誰だ!とまれ!」

「雑魚には興味ない!てめえらの中隊長と話がある!」

「なんだとお!この小僧が!」

「殺す勇気がないのなら!どけ!どけ!銃持ちのお成りだあああ!」


ハスタが今のぼくを見たら狂ってるって言えるだろう。中隊の防衛交番には一騒ぎがあった。


「てめえのリエンチョウに伝え!ぼくは使者だ!あの時の「鶏肋」が来ただと、ここでは勝負をかけるしかないだと伝え!」


もしこの近くに中隊長がなかったら、ぼくの計画は失敗する。そして、やつら中隊員がぼくを無断に攻撃したらぼくは死ぬ。しかし、向うから低音の声が聞いて、兵士の騒ぎ声は一瞬消えた。

気持悪い低音。


「俺の記憶が正しいなら「鶏肋」小僧、後で見たらただではおかないだと言ったはずだ。」

「まあ、そっちもこっちも色々あったんだから。」


中隊長はぼくの予想通りに19層近所まで後退した。玉将のやつらに肩透かしを食ったのにそのカリスマはそのままだ。


「相変わらずに口だけはペラペラ上手だな?」


ぼくは両手を首の後ろにしたまま、中隊長に返した。


「あら?その口だけのやつに一発食わされた方だどっちだ?」

「フン、面白いやつだな?漫才はもういい。本論を言え。」

「やはり、リエンチョウ様はいい取引相手だよ。」

「下らない話はどうでもいい。勝負ってなんだ?てめえは誰の使者だ?」


中隊長はぼくを見て歩いて近づいた。

「用は?」


殺さない。


一幕、危険な部分は通ったようだ。

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